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古い家なので仏壇の過去帳には4代前からの名前がある。曽祖父の享年は50才となっているので当時としては標準的なところだったのかと思う。以降は伯母に当たる人が5才でなくなっている以外、祖父85才、祖母94才、父78才などとなっているので比較的長寿の家系か。
その中で祖父母だけが院号がついている。これはまあ熱心な信徒だったのと父の金儲けがうまかったことによるものだろうが、永代経料をはずんだに違いない。私ははっきり言ってヘタである。お寺のつきあいもどちらかと言えば腰が引けている。
父の院号をどうするかお寺から聞かれた時、院号を取るのを伝統にしない方がいいと思い、これを断った。子供に負担をかけるようなことをしたくなかったので。孫の命名を書けと息子から頼まれた時も、「特別な紙を用意しようか」(近頃はこれがはやりらしい)と言われたが、「人間、紙になって終わる(法名を書いた紙のこと)んだから始まりも半紙でええやろ」とあっさり。へたくそな字でも揚々と帰って行った。出生は死への旅立ちでもある。このあたり、ひょっとしたら院号に金を払った父よりも仏に近いかも知れない。と言うことは父よりも早死にかな。まあ「生き仏」と言う言葉もあるが(笑)
誕生日がまたやってきて、冥土にひとつ近づいた。親の葬式分は積み立てているが、業者主導になる今日この頃、自分の葬式をデザインしておくのも子供のためかも知れない。終末期ガンの痛みを抑えて眠ったまま臨終にするのも、「本人の意思」が明確なら、その選択をした疑問も子供は問われなくていいと思うから。
昔から、「葬儀の費用は香料で賄える」と親から聞かされたが、労務費を0で計上できた時代のこと、今はそう甘くはあるまい。弟の葬儀には250万かかったと言うから、葬儀屋のプランは労務費丸出しだ。特にオプションが怖い。
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