老父のつぶやき

< 新しい記事

新着記事一覧(全8013件)

過去の記事 >

2017年11月11日

加計学園の獣医学部

テーマ：ニュース(95919)

カテゴリ：視・紙・誌面から

法的に問題が無いので認可､と言う報道がなされているが､同時に伝えられた教員が高齢者ばかりで来年度入学生が在学中に定年を迎える人がほとんどであるとか､定員が設備や施設に対して多すぎると指摘を受けたら定員を減じたとか､学生の教育環境が劣悪で学力が付くまいと委員が言ったとか何とも不可解な問題がいくつも飛び出してきた。

新設の学校と言うのは実際に通ってどの程度の力がついているのか､ついてくるのか全く不透明だ。私も企業から出向と言うかたちで1期生として2年間学校に通い､情報処理技術者他の認定試験を取ったが､国家試験レベルの合格者は学生100人中延べ20人ほどだったかと記憶している。獣医の国家試験を受けるまでに6年の教育が行われるが､その挙げ句に国家試験不合格の可能性が高いとなれば親が行かせるだろうか。もちろん学生が頑張って・・ということもあるだろうから汚名返上となるかもしれないが､先の20名で新卒で合格したのは数名だった。他は企業からの派遣の学生ばかりだった。給料を貰いながらの通学だから責任感や重圧もあったけれど､新卒者はかなり遊んでいたと思う。
設備はPCやミニコンの端末が１人1代使え､よかったと思うし､シンクロスコープも2人に1台あった。しかし今回の獣医学部は定員を簡単に減らすような経営側の本気度も疑わしく､系列の大学でも経営難と言う声も聞く。学生が集まらなくては売り上げが出ない。過去に経営不振で閉鎖に追い込まれた学校もあったが､そうなる可能性の高い大学になりそうだ。

誘致した自治体もたまったものではない。土地は無償提供したのに倒産されたら建物と言うゴミが残るだけで損害は甚大だ。親が消極的､教員も責任が持てないでは学校は存続できないだろう。

お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう