老父のつぶやき

老父のつぶやき

PR

2020年07月16日
XML
カテゴリ:
94歳で妻の母が天寿を全うした。享年95歳。奇しくも私の祖母が36年前に亡くなった日である。その1ヶ月前に娘が生まれて、ちょうど入れ替わるかのようだった。母から「姑はきつい性格の人だった」とよく聞かされていたのでそういう娘になるかと思ったが、そうでもなくまあこんなものかなあと思う。むしろ私の母親のダメさ加減の方が今となっては目に付く。家事の切り回しは女房の方が上だ。

この正月に転倒して足の骨を折り、入院してから、坂を転げ落ちるように具合が悪くなった。それまで近くのスーパーに歩いて買い物に行っていたのが、全く動けなくなり、痴呆の状態もひどくなった。病院はとにかくおとなしくしてくれていたら無事と見なすようで、そこそこ回復すれば病院を移らせ、次の患者のためにベッドをあけておかねばならない。

グループホームに移った義母は目に見えて衰えていった。正直なところこんな終末は迎えたくないなと思うが、ままならないのが現実の世界。80歳になって骨折し、2日間動かなかったらもう起き上がれなくなるそうだ。特に大腿四頭筋が重要らしい。この筋を鍛えておけばもっとよい状態でいられるらしい。

喪主は跡取りの義弟になる。家族葬にするので甥に当たる私の息子には「無理して来なくて良い」と言うことになったが、息子の方は「何やら家族から遠ざけられたみたいで納得いかない」とFBに投稿している。可愛がってくれた祖母に会っておきたい、と言う気持ちも分かる。が、このコロナの時代、外見が健康でももしや、と言うことがあり「初盆にでもお参りすれば」と説得する。しかし本人は不満なようだ。

昔は葬式は村をあげてのイベントだったが、女性達は食事の用意で大変だった。共働きがほとんどの現代にはとても無理なことだ。縮小傾向はやむを得ないが、小さ過ぎても不満は出る。寺院にとっては売り上げが下がる。戒名は無料のようだが、院号は高いらしい。私の父は祖父母に院号をもらったが、私は父の院号はやめてしまった。息子に過度の負担にならないよう、私が汚名をかぶる(大げさか)。

まあ葬式は短期決戦、そう細かくは誰も覚えていない。いずれ忘れられるのも葬式だ。デスノートの必須事項は自分の葬式の手順と適用範囲だろう。これを機会につくりたい。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2020年07月16日 00時03分29秒
コメント(2) | コメントを書く
[孫] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

カレンダー

コメント新着

maetos @ Re[1]:突然消えた「お気に入り」(10/06) 情報提供者Aさんへ 情報あありがとうござ…
情報提供者A@ Re:突然消えた「お気に入り」(10/06) 情報提供だけなので、挨拶などは省略させ…
maetos @ Re[1]:愛と勇気だけが友達さ(09/29) maki5417さんへ 私の経験では末の娘に読ん…
maki5417 @ Re:愛と勇気だけが友達さ(09/29) アンパンマンは、子どもたちが小さい時に…
maetos @ Re[1]:たかが虫ゴム、されど虫ゴム(09/25) maki5417さんへ 片道3km強はちょうど良い…

プロフィール

maetos

maetos


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: