老父のつぶやき

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2020年08月15日

止血のシステムはたいしたもの

(3)

テーマ：大切な人を救えますか～応急手当・救命手当(28)

カテゴリ：失職・再生の遍路

帰省中の息子夫婦がこども連れで来ているので洗濯物も多い。毎日ビニールのプールで遊んでいるから洗濯物が倍近くになる。洗濯物を干して2回目の洗濯にかかろうと廊下のドアを開けたところで躓き､転んでしまった。運悪くドアノブに頭が当たったものだからそこで切れ､ぼとぼとと血が流れてきた。クッション（髪）が少なくなっているので仕方ないが､取りあえず手で受け止め､浴室に飛び込んだ。ここなら血を流しても片づけは簡単だ。頭皮は血管の数が多いそうで､ちょっとしたキズでも出血量が多い。

携帯電話で呼び出して女房に来てもらい､タオルで押さえることにしたが､待つ間に床に落ちた血は見事にかたまって行くのに感心した。ほんの短時間でいわゆる血餅を作る。確か血小板が壊れて血漿中の蛋白をかため､それに赤血球が絡みついて止血に至ると習ったように思うが､これほど見事にかたまるのだな､とちょっとした感動である。ま、圧迫止血で十分だ。

頭骨前部の比較的丈夫なところなので気分が悪くなるとか意識に問題があると言う状態ではない。医者にも行かなかったが､ちょっとうろたえる女房に「消毒して､ガーゼをあててばんそうこうで止めてみて」幸か不幸か､はげ頭できちんとくっついた。「取る時痛くない？」「その時は毛を切ったらええわ」（本当は惜しい）

午後､息子達は帰って行ったので「ちょっとガーゼ剥がしてみて」と頼んだら､汗をかいた分､血はにじんでいるが大丈夫だろうと言う。そのまま剥がしてくれるのかと思ったら､「持っとくから頭動かして」考えてみれば私が痛いかどうかは彼女には分からない。幸い痛い思いもせずに剥がせる程度のはげ頭であった。

そして血のついたタオルの処理だが､これは出来るだけ早く水で洗うのがいいらしい。事実､洗面器で洗うとたちまち血が抜け､真っ赤になった。少し取れにくいところもあったが､そのまま洗濯機に放り込んだら､跡形もなくなった。

毎日暑いが､洗濯物の乾きが早いのだけは評価できる。いや、転倒には気をつけないといけないな。

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