老父のつぶやき

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2025年03月19日
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テーマ: レコード(97)
カテゴリ: コーラス
回転が不安定で、暫く使っていなかったレコードプレーヤーを修理に出したのが戻ってきた。何せ50年前の代物、今どき修理が出来るのかと半信半疑だったのだが・・



テクニクス、当時の松下電器が製造したダイレクトドライブのプレーヤーだ。もう古いので、新しいのを買おうか、とも考えたが回転が不安定なら意外と単純な、例えば接触不良の可能性もあるし、個体が増えるのもゴミになるし、後何年使うやら、という話にもなる。

1万円台からAmazonでは売っているが、安いものは針圧調整も出来ないしインフォースキャンセラーもない。それでまともな音になるか?もう少し頑張って3万円クラスになれば両方つくが、ベルトドライブでゴムの耐久性はどうだろう?と思案し、修理を選んだ。結局送料込みで25000円程の出費になったが、原因はハンダの割れだったそうで、最低料金で済んだ。ダイレクトドライブのプレーヤーだと5万円は下らない。まずまずのパフォーマンスといえるだろう。

写真のレコードは少々中途半端な大きさなのだが、このサイズがあることを実は知らなかった。このレコードはFacebookで、「父の遺品だが引き取ってくれる方はありませんか」という投稿で、愛媛県の方から譲って頂いたものである。

田中信昭氏は昨年鬼籍に入られた合唱指揮者である。清水修氏はたくさんの合唱曲を作られた、おそらく私以上の年の愛好者なら知らぬものはないような方である。この「月光とピエロ」は、はじめての合唱組曲と聞く。
レコードのジャケットには1961,8という書き込みがあった。購入日であろうか。ならば当時私は小学3年生。当時の価格が1000円とあった。20代の頃に同じようなレコードが2000円くらいだったと記憶しているので、当時はずいぶん高かったのだろうと思う。同時に頂いたレコードには赤色で透明な材質のものもあった。丈夫なソノシート(これも死語だな)という風体だ。

アンプはこちら。息子の持ち物だが、置くところがないからと実家預かりになっている。



実ははじめに音が出ないのであちこちひねり回していたら、スピーカーがオフになっていた。それにも関わらず音が聞こえていたのは、ピックアップの小さな音で、増幅する前の音。「これぞアナログ!」というところか。少し音量調整も傷んでいるようで(いわゆるガリオーム状態)ノイズの少ないところで聞くためにアッテネータもあるというメインアンプだ。大きな音になるところでノイズが増えるので、カートリッジが踊っていると考えて針圧を増やして対応するあたりもアナログならでは。針圧調整も重りの位置を変えると言う天秤式のアームである。

久しぶりにアナログの世界だ。このところのデジタルの気軽さ、ノイズのなさには及ばないが、量子化されていない音の世界に久しぶりに浸った。





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最終更新日  2025年03月19日 23時45分50秒
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