老父のつぶやき

老父のつぶやき

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2025年05月03日
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カテゴリ: 修理・修繕
父が日本庭園が好きで,家にも庭を造っている。「大きいことはいいことだ」という価値観の時代の人間,やたら庭石も多い。「小豆島の石だから丈夫です」という触れ込みで置いた沓脱ぎ石は,雨の当たるところが侵食されてあばただらけになっている・・・と分かったのはそれから40年ばかりたった頃だから,文句を言って行く先もない。

娘が来たときに車を止められるスペースを確保しようと、比較的小さな石と植木を動かそうということになり,知り合いから重機を借りてきた。息子が建機メーカーにおり,大型特殊の免許も持っているので「いっちょやったろか」という話になったのである。

ところがところが,石というのは地上に見えているのとは関係なく同じほどの部分が地中にあったり,なかなか手ごわいものである。小さな石とは言え,掘って見たら200kgというようなもの。造園屋が商売になるはずである。どういう向きに置いたらよいかなんてのを瞬時に判断し,重心を割り出して据え付けて行くのだから。

「2.5tのショベルなんて小さいと思っていたけど家と比較すると結構な大きさだね」だそうである。普段もっと大きなのを扱っているとそんなものなのだろう。ショベルというのはメーカーによってレバーの操作が異なるのだそうだが,建機は油圧で動くものでギアではないのだそうだ。だから油圧の系統を切り替えるだけでレバー操作を変更できるという。コンピュータのキーアサインみたいなものだろう。旋回方向を前後の動きをするレバーに当てることも出来れば,左右方向にすることも出来る。感覚的には横方向の方が合っているんじゃないかと思うが,息子も同じ意見だった。

しかしやはり重機の操作は経験値が大きい。彼は免許取得の為に訓練を受けた以外は,ほぼデスクワークで,ここから石のイメージを持つことはなかなか難しいようである。どの位置で吊る,とか,の判断は経験値そのものだ。四苦八苦しながら何とか形を整えたが,この頃は石の引き取り手もなく,処分するのが大変なようだ。

遺品の中に趣味嗜好物があると,遺族は大変だ。私も数台のパソコンがあるが,石よりは処分しやすいと思う。





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最終更新日  2025年05月03日 21時06分47秒
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