りぃ-子’s SCRAP BOOK

りぃ-子’s SCRAP BOOK

2009.11.18
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カテゴリ: カテゴリ未分類



世話焼き長屋
ほのぼのしたくて、この本を選びました。

ところが、しかし。
うーん、江戸時代って、自分の力ではどうにもならない様々な事
=職業、親、家族、病気など、
にどこまでも辛抱するしか、選択肢が無い場合が非常に多かったのでしょうね。
多分一生改善の見込みが無かったとしても。


現代も失業率も高いし、恐ろしい殺人事件や暴行事件も起こり
けっして良い世の中とは思えないけど、
でも・・・法律の下では一応平等と言う建前だし。




分かり合えない夫に嫁げば、逃げ出さない限りは、
一生楽しい毎日なんて有り得ないこともあったでしょうし、
貧乏からも、努力したからと言っても、
なかなか抜け出す当てさえみつからなかったでしょう。

ただ、その辛さからふと救われる時はある。

それは自分の心の昇華みたいなこともあるでしょうが、
誰かのちょっとした行いが、他の誰かの人生を左右するほどの助けになったり。

毎日が呑気なばかりの生活ではないけれど、
やっぱり人の情けがめぐりめぐって誰かを助け、
いつか自分に帰ってくる・・・
それが人情話なんですね。



選ばなければ何らかの仕事は得ることができるし、
食べる事だけはできるような、福祉制度もそこそこ整っています。

ただ・・・
江戸時代のように「周りも同じくらい貧乏」と言う事が無いので、
やっぱり最低限の生活を送ると言うのは、


自分は良いのですが、子供の事とか・・・
部活一つにしても、毎月1~2万以上は掛かってしまうなんて話はザラですし、
節約によって切り詰められない部分が、非常に大きい。
進学にしても・・・自分だけ最初から諦めなくてはならないとしたら。
子どもにとっても、自分だけ貧乏と言うのは辛いけれど、
親も辛いでしょうね。


自分の身の丈に合ったところで、同じような人々が集まり、
それなりに生きていけるけれど、
いろいろな縛りからは、自分の努力だけではなかなか逃れようの無い江戸時代と、

努力の余地はあるけれど、一回不幸に見舞われると、
同じような貧乏人の層が薄くって、
共感しあえる場が無い現代と。

どっちが楽かというと、意外と難しい選択かもしれないなーと、そんな事を思いました。








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最終更新日  2009.11.19 19:09:38
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