りぃ-子’ｓ SCRAP BOOK

【送料無料】 豆の上で眠る / 湊かなえ ミナトカナエ 【単行本】

湊かなえ、「告白」はとても良くできた作品だったと思う。
後味が悪かったという人と同じほど、辛い作品だった割に後味が悪くなかったという人がいて、
私は後者だった。
少し前にＴＶドラマで「Ｎのために」を観て、私の中でここ数年では一番のドラマだったので、読んでみようと思ってる。
その前にこの「豆の上で眠る」を読んだ。

私も随分と昔話やファンタジー、童話を読んだ方だったと思うけど、確かにその話は印象が深かった。

何層にも重ねた布団の下の豆が気になって眠れないとしたら、
彼女はどんな時もどんな場所でも何かしらの不都合が気になって眠れない毎日を送っているだろう。
なんと辛い話なのだろうね。

それでも、そういう大事だか大事ではないのかわからないような差異をはっきりと判別できるような、繊細な感覚には憧れる気持ちがあるんだな。

でも結局は違いがわかる人でなくてもいいなあ。それより、人を受け入れられる心がある方が幸せかも。