りぃ-子’s SCRAP BOOK

りぃ-子’s SCRAP BOOK

2018.01.02
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この正月休みに平松礼二さんの事を知りたいと買った本です。

初めて日本画というものを知ったのは、芸術方面に力を入れた高校に進学した友人が、日本画部に入りその作品を文化祭で観た、ただ一つのその経験でした。
私も高校では美術部に入り、当然のように油絵の道具を揃えてもらいましたが、油絵と言うものにまるきり馴染めずピンとこないまま絵画に興味を失っていきました。

大学は東京にあったので、美術展にもふいと気軽に寄れて、なんとはなしに私の好きな画風は日本画なのかもしれないな・・・と思ったりもしましたが、自分が描く機会などどこにも無く。
多分、美大の日本画科にでも進まなければそんな機会は誰にも無いのではないかと思います。

戦後の義務教育でGHQが日本画を排除し、西洋画第一とした経緯もあるし、
又日本人自らも、西洋からの文化がもの珍しくハイカラで夢中になってしまったという現実もありますよね。

モネやゴッホは日本の絵、浮世絵などに強烈に影響を受け、コレクションや模倣をして、それが西洋でも大いに受けた経緯がありました。
筆者の平松礼二さんは、あの優しい色彩のやわらかな絵画、印象派の絵が、実際はそれまでの画壇への革命であったことを知り、そのことに日本の絵画か大きく関与していたことを実際に観て実感し、誇りに思われたのですね。


そしてモネのモチーフを日本画で描く事に挑戦します。
日本画 → モネに影響 → 平松礼二さんが日本画として描く・・・という逆輸入みたいな仕事に取り掛かります。
その年齢が、なんと50代だというのですねー。

それまでも実績を積まれてからの50代ですから、シロウトの50代とはまるきり違うものの、なんだか勇気が湧いてくるお話です。
平松礼二さんが世界で認められるのも、それからでした。

モネの模倣なら然程価値は無いでしょうが、モネと並べても劣らぬオリジナリティのある技法と表現が感動を与えます。
当然ですが、モネを知らなくても、モネと比べなくても、充分なオリジナリティです。

まだまだ日本画とはなんぞや?って事も良くわからない私ですが、興味があれば水彩画のように日本画を描く事が選択できる日本の教育になればいいなーと思います。


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最終更新日  2018.01.02 17:19:24
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