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Ryu-chan6708

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2006.05.23
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カテゴリ: 読書感想
 昨日から一泊の旅。本は図書館の返却期日が近づいているエクマンの 「暴かれる嘘」(この日記の2006.05.03参照) だけ持参。移動の車中と宿泊先のビジネスホテルで読む。読了。
 この本は、夫婦間、親子間、警察と容疑者間、医者と患者間などの騙しあいを扱っている。そもそも、この本を探したもとの知的刺激は、永田議員がジャーナリストと称する西澤氏に何故、騙されたかというミスティリーからである。政治がらみの例に興味が集中。以下、4つの政治がらみの嘘をとりあげる。

1.ヒットラーがチェンバレン英国首相をチェコスロバキア問題で騙したこと
 これは、2006.05.03の日記でとりあげたが、当時、ヒットラーが虚言家であることはすでに有名であったが、チェンバレンがヒットラーの嘘に騙されたのは、 彼が戦争を避けようとあせっていたために、冷静になれなかったためと考えられる。 これは永田議員が若い執行部のためになんとか突破口を開こうとあせっていたために、すでにいろいろとウワサのある西澤氏に疑いをもてなかったのと似ているだろう。
 エクマンはこの本で、嘘を見抜くためのチェックリスト38問を紹介していて、チェンバレンがこのチェックリストを使っていたら、ヒットラーの嘘を見破れたかもしれないとしているが、そのような冷静さがあれば、チェックリスト無しでも見破れたのではないか。
 こないだ、NHKの 「ためしてガッテン」 で、振込詐欺に引っ掛からない方法をやっていたが、本人確認するなどの方法をいくら強調しても、思い込みが先にあると、本人確認すると逆に、本人の立場を悪くするのではないかというマイナスのほうに考えてしまう結果になりやすい。

2.連合軍がヒットラーをノルマンディーの上陸で騙したこと
 連合軍は、軍隊の集結を偽装したり、流言を流したり、ドイツスパイと確認されている者に、偽の情報をつかませ、連合軍の上陸地点をノルマンディー海岸でなく、カレーで開始されると確信するようにした。 あの天才的な騙し屋ヒットラーがこの嘘を見破れなかった。 嘘に気がついたのはノルマンディー侵攻後の6週間後であった。 ヒットラーは切歯扼腕したであろう。はこの背景をあまりふれていないようである。ちょっとチェックしたい。
 民主党も西澤氏のメールがガセではないかという情報が来ても、それを執行部が信じて退陣するまでやはり6週間かかった。

3.キューバ危機におけるケネディとソ連のグロムイコ外相の騙しあい
 アメリカがキューバのミサイル基地を偵察機で知ったとき、ケネディはソ連が基地はないというのが嘘であることを知った。そのとき、ケネディはグロムイコ外相と会うことになった 。ケネディはアメリカが証拠をつかんだことを隠しておくことにした。 エクマンは真実を意図的に隠すことも嘘の一種としている。グロムイコは相変わらず、基地はないと嘘を言う。ケネディは頭にくるが、平静を装う。この嘘は成功する。
 これは、ケビンコスナー主演の映画 「サーティーンディズ」 にも出てくるシーンであろう。もう一度チェックしたい。

4.ウオーター・ゲート事件におけるニクソン大統領とディーンの嘘のつきあい
 この公聴会はテレビ放送されたそうだ。そのとき、ディーンの発言態度はしっかりしていたと言われるが、ニクソン大統領は身振りが大きかったとも言われる。
 これも 「大統領の陰謀」 で映画化されており、実際のシーンがあるようである。これもチェックしたい。

 エクマンは、最後に「 われわれは幼児のごとく、天真爛漫ではないし、完全に偽装できるわけでもない。われわれは嘘をつけるし、真実を語りもする。また、欺瞞を見抜き、見落としたりもする。ごまかされたり、真実を知ったりもするのである。われわれはいろいろな側面がある。これこそが人間の真の姿なのである。」
 永田議員はその人間側面で踊らされ、運が悪かっただけなのであろうか。





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Last updated  2006.05.23 22:24:34コメント(0) | コメントを書く


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