■虫籠窓 ◎
◆京町家用語(ア行)(要注意ポイント)
・揚げ前~建物の不同沈下を直すために各所の柱を持ち上げること。
・足固め~敷居の受け材
・板図~大工棟梁が板に墨壺で描く設計図
・一文字瓦葺き~軒先瓦のタレ(飾り板)の下端が一直線に揃う瓦を使った葺き方。
・井戸引き~井戸やハシリの裏の側壁に設けられた横架材。
水廻りで傷んだ側柱の柱脚を取り替えやすいように設けられた。
・牛曳き梁~大型の町家に見られるトオリニワの梁間の側繋ぎ(梁)にかけられる松の丸太の梁。
・卯建~延焼防止の理由から、建物の両妻側の壁を屋根より上に立ち上げ、小屋根を載せたもの。
・大店(おたな)~大規模な町家のこと。広げて大きな商家や、多くの家作を所有する本家筋を
言う。
・大戸(おおど)~表の入口にある潜り戸の付いた大きな戸。
・置き床~部屋の隅を使って、畳の上に置く簡易な飾り床。
・表屋造~町家の規模が大きく、奥行きが深い場合、街路に面した一室型の棟と主家の棟を、
ゲンカンニワを介して別棟に分ける。
・降り蹲~前栽の雨水のための吸い込み。
(22)岩倉具視幽棲旧宅(左京区)の敷地内にあり、岩倉具視に関係する資料などが展示されて
いる国の登録有形文化財の建物の名称は何か。
■対岳文庫 ◎
◆~文庫
・対岳文庫
岩倉具視が隠れ棲んだ旧宅にある。文庫には岩倉具視の肖像や遺品、明治維新前後の資料を
展示している。
・陽明文庫
「五摂家」の筆頭である近衛家伝来の古文書、典籍、記録、日記、書状、古美術品など
約20万点に及ぶ史料を保管。藤原道長の自筆日記『御堂関白記』など。
・櫻谷文庫
日本画家・木島櫻谷(1877~1938)の居住していた和館、洋館、画室などの建造物からなり、
桜谷作品、習作、写生帳や画材、手紙類など桜谷に関わる資料類、さらに櫻谷の収集した
中世から近代にかけての日本画関係書画、詩文集、書籍、典籍など数千点以上の資料類を
収蔵。
・冷泉家時雨亭文庫
冷泉家住宅や冷泉家伝来の典籍及び古文書類など貴重な文化遺産を、将来にわたり総合的
かつ恒久的に継承保存していくことを目的に、公益財団法人。
・桃華堂文庫
九条流摂関家の一条家に伝わる。後二条師通記、玉葉、玉蘂。
玉葉は九条兼実の日記。
・森の文庫
京都御苑内の「母と子の森」の中にある子供向けの自然に関する本を備えたもの。
・与謝野町立江山文庫
与謝蕪村、与謝野鉄幹・晶子にゆかりの地に建てられた、短歌・俳句の資料を多数所蔵する
資料館。
(23)空海の師・恵果が、空海に与えるため、唐の画家・李真らに、真言宗の祖師五人を描かせ
た「真言五祖図」は、空海が持ち帰り、わが国でさらに2人を加えて、国宝として東寺に残
る。この国宝とは何か。
■真言七祖図 【正解】真言七祖像
◆密教美術
・真言七祖像
季真に真言宗の祖師を描かせた「真言五祖図」を持ち帰り、東寺に残した。
後に二祖が加えられ「真言七祖像」として国宝に指定された。
・高雄曼荼羅
現存する日本最古の曼荼羅図。両界曼荼羅(胎蔵界、金剛界)図。
・伝真言院曼荼羅(東寺)
正月の行事として国家の安寧を祈願する後七日御修法に用いられたと伝える
・五大尊像 東寺・醍醐寺 後七日御修法の本尊
不動、降三世、軍荼利、大威徳明王、金剛夜叉
・醍醐寺五十塔初重内部の彩色壁画
両界曼荼羅の諸尊や真言八祖像
・不動明王二童子
青蓮院の青不動
(24)鞍馬寺の毘沙門天三尊像(国宝)の毘沙門天立像は、特徴ある格好をしているがそれは次
のどれか。最も適当なものを(ア)~(エ)から選び、記号を書きなさい。
(ア) 2本の腕を頭上高くかかげて組んだ掌の上に化仏をいただく
(イ) ながめるように左手をかざしている
(ウ) 左後方を振り返っている
(エ) 髪の毛がアフロヘアのようになっている
■(イ) ◎
◆毘沙門天
・仏教における天部の一つ
・四天王の一つ多聞天(北方)(右後方)
・七福神の一つ
・甲冑を着て、宝塔と金剛棒を持つ
・安置の形態
・三尊形式~吉祥天(毘沙門天の妃または妹)と、善膩師童子を脇侍
・吉祥天と一対
・不動明王と一対
・千手観音の脇侍(不動明王と)(天台宗寺院)
・兜跋毘沙門天~邪鬼を踏む姿ではなく、地天女像(じてんにょそう)の両手の上に立つ
・東寺のものは羅城門に安置されていたと伝える。
平将門の乱に際して、羅城門で都を守ったという
唐の玄宗皇帝のころ、安西城を守護する神将として出現したという
鞍馬寺にもこれを模したものがある。
(25)室町時代の桧巻「泣不動縁起(重文)が伝わることから、今年(平成25年)、能「泣不
動」が数百年ぶりに上演された、浄上宗京都四ヵ本山の一つである寺院はどこか。
■清浄華院 ◎
◆清浄華院
・清和天皇が天台・真言・仏心・戒律の四宗兼学道場として禁裏内に創建
・開山は円仁
・浄土宗に改め、法然を中興の祖
・皇室と密接な関係
・旧塔頭・松林院には松平容保が逗留
・泣不動縁起絵巻(重文)
三井寺の智興内供が重病に苦しんでいたとき、陰陽師の阿倍晴明に占したところ、
寿命には限りがあるので如何ともしがたいが、もし弟子の中で身代わりをするもの
が有れば、代わるように祈ることはできると言う。
最も若い証空が、自分が代わりになりましょうと申し出た。
晴明の祈祷によって病を受けた証空は自坊に帰り、年来信仰していた不動明王に後
生を祈ると、画像の不動明王が涙を流し、「汝は師に代わる、我は汝に代わらん」
と言って檀の上に落ちた。
そのとき、たちまち証空の苦痛が治まり、病は本復したとい。
(26)江戸中期の文人画家で、与謝蕪村とともに日本の南画の大成者とされる人物は誰か。妻の
玉瀾は、時代祭の江戸時代婦人列にも登場する。
■池大雅 ◎
◆池大雅
・与謝蕪村とともに文人画(南画)の大成者。
・黄檗山萬福寺では「七歳の神童」ともいわれ、書家としても天才
・妻は玉蘭
・筆の代わりに指で描く「指頭画」も残す。
・上田秋成らを交友して南画に移ったともいわれる。
・与謝蕪村と「十便十宜帖」があり、蕪村が十便、大雅が十宜を描いた。
・萬福寺に「五百羅漢図」が残る。
・池大雅美術館には遺墨「柳下童子図屏風」など。
・墓所は浄光寺
(27)日本画家、橋本関雪の邸宅「自沙村荘」にある50畳の大画室を同というか。
■??? 【正解】存古楼
◆橋本関雪
・絵を「四条派」に学んだ。
・その後竹内栖鳳に師事。
・晩年には多くの、動物画
・満足稲荷神社~宝舟之図
・建仁寺に襖絵「生々流転」など
・月心寺は関雪別邸だったところ
・白沙村荘
屏風の制作を行っていた存古楼(ぞんころう)と呼ばれる画室
茶室群: 憩寂庵(けいじゃくあん)、倚翠亭(いすいてい)、
如舫亭(にょほうてい)<誤って問魚亭(もんぎょてい)と呼称されている>
憩寂庵は高台寺圓徳院写しの茶室となっている。
(28)千家十職の一つで、茶の湯に使う道具(写真)をつくり、二条通で美術館を運営するのは
何家か。
■大西家 【正解】大西清右衛門家
◆千家十職
・茶碗師~樂吉左衛門
・釜師 ~大西清右衛門
・塗師 ~中村宗哲
・指物師~駒沢利斎
・金物師~中川浄益
・袋師 ~土田友湖
・表具師~奥村吉兵衛
・一閑張細工師~飛来一閑
・竹細工・柄杓師~黒田正玄
・土風炉・焼物師~西村(永樂)善五郎
(29)釈尊か過去世で出家し修行したので、現在世で成道したという伝記を説いた「絵因果経」
(国宝)を所蔵し、聖徳太子の創建と伝わる北区の寺院はどこか。
■上品蓮台寺 ◎
◆上品蓮台寺
・真言宗智山派
・十二坊
・聖徳太子開創
・宇多天皇再興
・寛空が寺観を整え真言宗道場に
・根来寺の性盛(しょうせい)が復興
・定朝の墓、室町時代金工家の後藤家の墓、
阿刀氏(あとし)(空海の母)の塔と伝える五輪塔
(30)寺社建築で、横に渡された梁などを支える部材で、装飾にも使われているものは何と呼ば
れるか。写真参照。
栂尾の高山寺 石水院(国宝)
■蛙股(解答例は蟇股) ◎
◆寺院建築用語
・豕扠首(いのこざす)(妻飾りのひとつ)
・懸魚
・蟇股
・垂木
・折上天井
・鏡天井
・亀腹
・裳階(もこし)
・肘木
・連子窓
・花頭窓、華頭窓、花燈窓
・斗(ます)
・風鐸(ふうたく)
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