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国立劇場や歌舞伎座などで取り扱っている図書の中には、ほとんど書店に並んでいないものもあるようです。先日、ある劇場でぶらぶらとウィンドショッピングしていたら、目に入ったので即購入してきましたァ~。チラシは、これです。ホントに車にカーナビがあるように、歌舞伎の観劇にこの一冊があれば、大いに役立ちます。版型は、大型文庫版サイズ(110×160mm) なので、コンパクトですし、女性のハンドバックにも収まりがよさそうです。実物は、これです。今年の特長は、 「上方歌舞伎と江戸歌舞伎、どこが違うの?」と言う特集があることでしょうか。四代目坂田藤十郎襲名を記念して、巻頭では、上方歌舞伎と江戸歌舞伎のそれぞれの歴史から魅力までを、豊富な写真とともに紹介しています。俳優さんの顔写真と紹介はもちろん、歌舞伎音楽演奏家(長唄・竹本・清元・常磐津など)、歌舞伎に関わる文芸スタッフ・狂言作者・振付家のプロフィールも掲載しています。いろいろな方たちの協力で、ひとつひとつの舞台が出来上がっているんですね。定価は税込み1,300円。詳細は、ここで見ることが出来ます。
2006年06月26日
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大変だあ~!中村勘太郎がケガで博多座を休演!?今博多座で行われている勘三郎襲名興行に出演している勘太郎が、22日から靭帯損傷で休演したらしい。検査のためにすでに東京に帰っているらしい。らしい、と言うのは、博多座のHPにも今のところ何の発表もないのですが、23日に東京から博多に遠征観劇した方のブログに書かれた記事や、同じ日に観劇した方のブログなどで知りましたァ~~。五変化の早変わりと激しい踊りだそうで(残念ながら、まだ見ていません)、勘三郎には年齢的にももう無理とのことで、息子の勘太郎に譲って、襲名をきっかけに勘九郎狐から勘太郎狐になったものだそうです。いかに、俳優が体をはった舞台を見せているかということですね。それにしても、6月30日から始まる全国巡回襲名披露公演は、どうなるでしょうか?7月の歌舞伎鑑賞予定その2、勘三郎襲名披露公演のとおり、見に行くことになっているのです。何とか舞台に立っていただきたいし、無理をして悪化させてもいけませんし、複雑な心境です。やはり、まだお若いですから、きっちりと治して復帰したほうが、ご本人の将来のためですし、世界無形文化遺産・歌舞伎界の将来のためでもあります。どうか、お大事になさってください。【追伸】松竹は26日、歌舞伎俳優の中村勘太郎さん(24)が右ひざ負傷で、30日から7月31日まで、東日本を中心に25会場を回る、父・勘三郎さん(51)の十八代目襲名披露公演を休演する、と発表した。 代役は弟の七之助さん(23)らが務める。 勘太郎さんは21日に福岡の博多座公演でじん帯などを痛め、22日から休演していた。8月末からの西日本中心の公演への出演は未定。[ 2006年6月26日19時33分 ]
2006年06月25日
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7月の公演で一番注目しているのは、歌舞伎座の七月大歌舞伎です。玉三郎と海老蔵の共演もさることながら、歌舞伎作品と言うことではなく、泉鏡花の作品を玉三郎が独自の感性で仕立て上げて一挙に公演すると言うのです。これまでに映画などでもお馴染みのものがあるので、玉三郎ファンのみならず、多くの方が注目していることでしょう。やはり、すでにチケットは、ほんの少ししか残っていません。私は、すでに平日の昼夜通しでいつものように3階の席を確保してあります。特に、海老蔵との共演になる二つの演目や、スーパー歌舞伎でお馴染み猿之助一門の皆さんは、今から楽しみです。七月大歌舞伎 演目と配役◆ 昼の部一、 やしゃがいけ 夜叉ヶ池百合白雪姫 春猿 萩原 晃 段治郎 代議士穴隅鉱蔵 薪車 湯尾峠の万年姥 吉弥 文学士山沢学円 右近 【ご注目】妖しくも清らかな独自の世界観を持つ泉鏡花の世界に、猿之助一門の花形が初めて挑戦。舞台や映画で百合と白雪姫の二役をつとめたのをはじめ、鏡花を熟知する玉三郎が、今回は監修をつとめその心を伝えます。ニ、 かいじんべっそう 海神別荘美女 玉三郎 公子 海老蔵 女房 笑三郎 沖の僧都 猿弥 博士 門之助 【ご注目】6年ぶり2度目となる玉三郎と海老蔵の共演に、門之助、猿弥、笑三郎が加わる、新鮮な顔合わせが楽しみです。◆ 夜の部一、 やまぶき 山吹辺栗藤次 歌六 島津 正 段治郎 縫子 笑三郎 【ご注目】歌舞伎としては今回が初めての上演。ニ、 てんしゅものがたり 天守物語天守夫人富姫 玉三郎 姫川図書之助 海老蔵 近江之丞桃六 猿弥 奥女中薄 吉弥 小田原修理 薪車 亀姫 春猿 十文字ヶ原朱の盤坊 右近 茅野ヶ原舌長姥 門之助 【ご注目】多くの鏡花作品にみられる、汚れた俗物ばかりの人間界と、高潔で清々しい魔物たちの世界の対比構造。その中でも白眉とされる本作は、玉三郎にとっても、生涯の当たり役です。定評ある海老蔵の図書之助に加え、最後に登場する重厚な名工の桃六に猿弥が抜擢されるなど、新たな息吹を感じさせる配役にも注目が集まります。いやはや、これは鑑賞レポがおおごとになりそうです。 昨日のオートトレードシステムは、こちら。
2006年06月24日
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7月の歌舞伎鑑賞予定、その3.彦山権現誓助剣-毛谷村嬉しいことに国立劇場で6月に引き続き7月にも歌舞伎鑑賞教室があります。この教室は、歌舞伎入門としてやさいしい解説書付きのとてもリーズナブルなもので、学生の団体が詰め掛けています。会社員などが夕方の勤め帰りににも鑑賞できるように、6時過ぎからの社会人のための歌舞伎鑑賞教室も行われていますので、お近くの方には、お勧めです。7月歌舞伎鑑賞教室「彦山権現誓助剣-毛谷村-」劇場 国立劇場大劇場 7月歌舞伎鑑賞教室「彦山権現誓助剣-毛谷村-」 公演期間 2006年7月3日(月) ~ 2006年7月24日(月) 休演日 2006年7月20日(木) 開演時間 11時(1時20分終演予定)・2時30分(4時50分終演予定)[2回公演]※14日、21日は2時30分開演のみ梅野下風・近松保蔵=作彦山権現誓助剣-毛谷村- 一幕二場 豊前国彦山杉坂墓所の場 同 毛谷村六助住家の場 中 村 梅 玉 中 村 松 江 中 村 歌 江 中 村 芝 雀 ほ かこれも、ぶらりと三階席で見てくることになるでしょう。では、鑑賞記録は後日。
2006年06月23日
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歌舞伎で大きな名跡を受け継いだりすると襲名披露公演がかけられます。でも、だいたいは、東京、名古屋、京都、大阪、博多あたりの劇場というのが、お決まりです。昨年の3月に十八代目中村勘三郎を襲名し、歌舞伎座で3ヶ月にわたる襲名披露公演が行われたことは周知のとおりですが、ことしは、地方都市のファンのところで襲名披露公演を行います。7月は東コース、9月は西コースで、この中には地方の由緒ある芝居小屋も含まれています。平成中村座を立ち上げ、浅草に芝居小屋を実現させようと動き出した勘三郎ならではの企画でもあります。すでに、どの劇場もチケットは完売していることでしょう。平成18年度 東・西コース 松竹大歌舞伎十八代目中村勘三郎襲名披露2006年6月30日(金)~9月27日(水)◆ 昼の部一、 ほんちょうにじゅうしこう 本朝廿四孝 十種香八重垣姫 中村扇雀 腰元濡衣 中村勘太郎 武田勝頼 中村七之助 長尾謙信 助五郎改め 中村源左衞門 白須賀六郎 片岡亀蔵 原小文治 片岡市蔵 一幕 ニ、 十八代目中村勘三郎襲名披露こうじょう 口上勘九郎改め 中村勘三郎幹部俳優出演 一幕 三、 新古演劇十種の内 みがわりざぜん 身替座禅山蔭右京 勘九郎改め 中村勘三郎 太郎冠者 片岡亀蔵 侍女 坂東新悟 奥方玉の井 坂東弥十郎 -----------------------------------------------------------------------◆ 夜の部一、 十八代目中村勘三郎襲名披露こうじょう 口上勘九郎改め 中村勘三郎幹部俳優出演 一幕 -------------------------------------------------------------------------ニ、 よしつねせんぼんざくら 義経千本桜 木の実、小金吾討死、すし屋いがみの権太 勘九郎改め 中村勘三郎 主馬小金吾 中村勘太郎 お里 中村七之助 若葉の内侍 坂東新悟 猪熊大之進 片岡亀蔵 梶原景時 片岡市蔵 弥左衛門 坂東弥十郎 弥助実は三位中将維盛 中村扇雀 内容や観劇記録は、鑑賞後、できるだけ早く紹介します。
2006年06月22日
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今月は、東京での歌舞伎は全て見終わりましたので、これからの予定というよりも東京ですから見ることに決めているものを紹介しておきます。まずは、7月のその1から。平成18年度(社)全国公立文化施設協会主催 中央コース2006年6月30日(金)~7月31日(月)幸四郎が素顔でご挨拶公文協歌舞伎公演に19年ぶりに出演する松本幸四郎が、素顔で御当地の皆様方にご挨拶いたします。勧進帳を演じることに対する思いや意気込みを率直に、直接語りかけます。≪内容≫「歌舞伎噺」松本幸四郎が監修をおこない、解説者が舞台をより楽しく、詳しくご覧いただくためのポイントをお伝えして皆様を歌舞伎の世界へ誘います。「ここを見逃さずに見てほしい」というところをわかりやすくお伝えいたします。『勧進帳』鑑賞の手引きとなるでしょう。「勧進帳」幸四郎・染五郎 親子共演での『勧進帳』歌舞伎十八番の内のひとつで、数ある歌舞伎の演目の中で最もよく上演され、また良く知られた演目です。武蔵坊弁慶 幸四郎 源義経 高麗蔵 亀井六郎 亀三郎 片岡八郎 亀寿 駿河次郎 宗之助 常陸坊海尊 錦吾 富樫左衛門 染五郎 すでに幸四郎は800回余りにも及ぶ、弁慶を演じています。現・幸四郎の祖父は1600回とか言っていましたから、まだ半分。つい最近、幸四郎がスマステに出演していたときに「こんなに同じものを演じていても、見る方は初めてであるから、一回たりとも気を抜けない」と、お話していました。そして、「見る方に感動を与えられなければ、歌舞伎では無い」と、きっぱりと言い切りました。幸四郎と言えば、ミュージカルでラ・マンチャの男を1000回も公演したことが話題になりましたが、歌舞伎においても自らの当たり役を演じ続けているのです。7月はまだ、900回にはなりませんが、その通過点を見ておきたいと思っています。
2006年06月21日
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先々週購入したのですが、暇なときに見ようとしばらく置いてありました。週刊人間国宝の創刊第3号で、歌舞伎の人間国宝、名女形特集です。歌舞伎のことが気になるので、歌舞伎俳優の特集と言うことで、ついつい、購入してしまいました。いまは見られない名優も、いまも活躍している名優も紹介されていて、舞台以外の素顔を知ると、その、並々ならぬ努力で築かれた技に感銘を受けます。これからも、随時、歌舞伎俳優の特集があるので、そのときは購入しておくことにしました。歌舞伎って難しそうと思っている方でも、世界無形文化遺産である、歌舞伎への入り口の一冊として、グラッフィクな構成で読む部分よりも見る部分の充実度は、おすすめです。
2006年06月20日
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サラリーマン増税進行中!6月から第2弾6月の給料は、もう少し先のことですが、サラリーマン増税の第2弾が6月から実施されます。昨年までは、1999年に実施された所得税の20%(年間上限額25万円)と個人住民税の15%(年間上限額4万円)が減額される定率減税がありました。しかし、今年の一月から所得税の定率減税は20%だったものが10%に半減されました。そして、今月からは個人住民税の定率減税も15%から7.5%に半減されて、着々と増税への道を歩んでいます。これらの定率減税は、来年1月から全廃されて、さらなる増税も待ち受けているのです。つまり、定率減税の全廃に加えて、給与所得控除の縮小、配偶者・特定扶養控除の廃止があります。これによって、自分の収入がどうなるかなかなか分からないですよね。そんなときは、増税資産サイトで、試算してみてはいかがですか。定率減税などの半減から廃止による収入の目減りはどうしようもないのでしょうか。オートトレードシステムによる資産運用でカバーしてゆくことが出来るように、これからもシステムに頑張ってもらいましょう。本日の結果は、また後ほど・・・。
2006年06月19日
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先日の国立劇場の終了時間が早かったので、同日に2回戦ではありませんが、日本橋の三越劇場へ足を運びました。ここは、戦火を免れた数少ない劇場ですから、古いことと狭いことは周知のとおりです。まだ、お出かけになられていない方は、ぜひ一度、お出かけになって、天井のステンドグラスや歴史を感じさせる場内の装飾品の数々をご覧になってみませんか。狭いと言っても、座席の足元に関しては歌舞伎座よりゆとりがありますよ。三越劇場での歌舞伎は、戦災で改修していた歌舞伎座が再開されるまで(昭和21年から25年)、上演されていたそうで、今年がちょうど60年なんですね。開園前に最前列のあたりの床を見ておきましたよ。かなり、油が飛び散っているのが分かりました。さて、今回の三越歌舞伎は、若手の出番です。演目などは・・・一、 菅原伝授手習鑑(すがわらでんじゅてならいかがみ)車引(くるまびき) 梅王丸 猿弥。桜丸 春猿。松王丸 段治郎。 時平 薪車。他二、 近松門左衛門 作片岡仁左衛門 監修女殺油地獄(おんなごろしあぶらのじごく)序幕 徳庵堤の場ニ幕目 河内屋内の場三幕目 豊嶋屋油店の場 与兵衛 獅童。お吉 笑三郎。徳兵衛 寿猿。おさわ 竹三郎。他始めにも書きましたが、狭い劇場ですから、舞台の間口、奥行きともちょっと窮屈ですし、花道は下手に少しばかりです。車引は、菅原伝授手習鑑の中でも、荒事の豪華さを見せてくれる唯一の場面です。恰幅の良い衣装ですから、かなり窮屈そうな舞台になりました。特に松王丸の段治郎は鬘をつけたら2メートル近いんじゃないかなあ。まあ、客席に近い分だけ、迫力は、ひしひしと伝わってきます。まずは、笠を被った二人が花道から登場。(ここでは顔が分からないから掛け声を掛けてはネタばらしみたいなものです。幸い、だれもいませんでした)舞台中央で笠を取ってから掛け声を一声。(二人とも澤瀉屋)松王丸が現れても、同じく、澤瀉屋。最後のほうで牛車から現れた時平のところで、音羽屋でしたからようやく違う屋号も掛けられました。短い時間の中にも見せ場はたっぷりありましたが、これからの時代を担う若手のさらなる飛躍を期待しておきましょう。続いての女殺油地獄になる前の舞台の変更など、この劇場では大変でしょうね。当日のお目当ては、獅童がやさ男に挑むというので、柄に合ってるか注目しました。なんせ最近では、男たちの大和などで見せた骨っぽい役柄が壷にはまっているので、イメージが湧きません。仁左衛門指導のもと、上演されるのですから、それなりにはまとまっていたのですが、やさ男が最後には殺意を抱いて、人を殺す気持ちに変わったあたりの表現が少し弱いかなァ~。最後の暗闇の中で、油(実際は寒天と布海苔で出来ているそうです)にまみれてお吉を追いかけ、刺す場面も荒事の隈取が無いのですから、もっと映画で見せるような鬼気迫る目線や表情が欲しかった気がしました。父親・徳兵衛の寿猿、母親・おさわの竹三郎が、勘当してしまっても、息子・与兵衛を思いやる様が実に見事に演じられていました。様式美を持った型の荒事に対して、和事はそれぞれの個性でどのようにでも表現できるのですね。なんだか、今回はお芝居の中身は紹介しませんでしたが、こちらの掛け声は、最初の出のときに萬屋を一回だけで、他の方にお任せでしたァ。(おひとり、いらっしゃったので・・・)三幕目の浄瑠璃は綾太夫の出語りでしたから、聞きやすく舞台にも注目できたので獅童にしっかり目がいっていたのかもしれません。そうそう、三幕目の前に、前の席にビニールシートを配って、油が飛んできても汚れないように注意していましたょ。
2006年06月18日
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6月歌舞伎鑑賞教室「国性爺合戦」今週は、国立劇場大劇場にて、6月歌舞伎鑑賞教室を見てきました。この企画は、中学生や高校生が気軽に歌舞伎を鑑賞できるようにと、行われています。たしかに、ほとんどが高校生で引率の先生とおぼしき方の団体でした。当方は、3階のセンター最後部で、大向うです。国立劇場は、3階の最後部でも花道が半分見えるし、音響も良いので、他に比べれば良い席だと言えます。さて、開幕の前に、国立劇場の舞台全体が回転しながら大小さまざまなセリを上げたり下げたりして紹介され、普段は見ることの出来ない舞台の仕掛けを見せてくれました。花道七三のすっぽんから、解説の亀三郎が登場して、しばし、歌舞伎のいろはを解説。初めての方にも分かりやすくするのは、難しいものですが、かなりわかりやすかったと言えるでしょう。この解説が終わると、早くも20分の幕間。お弁当持参の高校生たちがパクパクとお弁当をほうばっていました。昼過ぎから、いよいよ今月の演目、国性爺合戦(こくせんやがっせん)二幕四場です。この作品は、元々、人形浄瑠璃(文楽)のために日本のシェークスピアとも言われる近松門左衛門が書いたものです。最初に演ぜられたのは、正徳五年(1715)で、17ヶ月のロングランだったそうです。それ以来、300年近く文楽でも歌舞伎でも上演され続けてきました。歌舞伎の中でもこれは、日本と中国を舞台にしたもので、元になる人物を題材にして、壮大なドラマにした、近松門左衛門の能力をうかがい知ることもできます。鎖国時代の作品なんですから、奇抜な発想だと、言えますね。実際の構成は全五段ですが、上演は三段目の部分で教室用に幾分省略されていました。それでも、歌舞伎の荒事と言う演技演出と、中国風の豪華な舞台装置や衣装などが初心者でも歌舞伎の雰囲気を味わうことができたことでしょう。錦祥女を芝雀、和藤内を松録、甘輝を信二郎、他には和藤内の母を右之助などが演じています。父の祖国である明が滅ぼされたことを知った和藤内が両親を連れて中国にわたり、活躍。甘輝を味方にしようと、両親とともに居城の獅子ヶ城の前に来たところから始まります。父が祖国に残した娘が甘輝の妻、錦祥女であることを伝え、形見の絵画像を見比べ父であると分かります。しかし、運命とは皮肉なもので、夫の甘輝が和藤内討伐の大将に任ぜられていました。そこから、繰り広げられる義理の母子、義理の兄弟の愛と葛藤・・・。見てのお楽しみ。舞台のほうは、芝雀は安心して見ていられましたが、松録の六法での花道の引き下がりがいまいちだったようです。和藤内の母・右之助が我が子を思う日本の母を素晴らしい演技でした。浄瑠璃の竹本清太夫が出語りで、いつものように、表情はもちろん体全体をつかって聞かせてくれました。清太夫は年齢も年齢ですから、ご覧になったことのない方は、大至急、ご覧になっておいてください。あの大きな劇場でマイクなしでも隅々まで響き渡る声、場面や情景を彷彿とさせる語り口などなど、こちらを見ているだけでも分かってきます。最近では、2月大歌舞伎の重の井での出語りが物語りと舞台の福助、児太郎親子の演技を盛り上げてくれましたよ。この日の掛け声は、京屋、音羽屋、萬屋、清太夫でした。でもなァ~、掛け声が珍しいのか、声を掛けるたびに学生が後ろを振り向くんですぅ~。なァ~んだか、ここは、やりにくいね。来月も、国立劇場では、7月歌舞伎鑑賞教室「彦山権現誓助剣-毛谷村-」があるんです。
2006年06月17日
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仁左衛門(片岡孝夫)の女形が6月大歌舞伎(歌舞伎座)夜の部で見られると言うので今週は、歌舞伎座の6月大歌舞伎を夜の部も3階で見ました。かなり空いていたのは、演目によるのかなァ。こんな時は、自分の掛け声が他の声に消されないので、しっかりと掛けてきましたよ。一.暗闇の丑松(くらやみのうしまつ)(暗闇の丑松:幸四郎。女房お米:福助。料理人祐次:染五郎。四郎兵衛:段四郎。女房お今:秀太郎)あらすじ:料理人の丑松(幸四郎)には、恋女房のお米(福助)がいますが、お米の母で強欲なお熊は二人の仲が許せず、お米を別の男の妾にと強要します。それを知った丑松は、お熊と、お熊が差し向けた浪人を殺害。兄貴分の四郎兵衛(段四郎)にお米を預けて旅に出ます。一年後、丑松は女郎になったお米に再会。四郎兵衛に騙され売り飛ばされたと事情を聞いても信じられず、激怒します。お米が首を吊って死んだ後になって、やっと真実を理解した丑松は、四郎兵衛とその女房お今(秀太郎)に報復すると、また何処かへ逃げ去って行きます。人生の暗闇を歩き続ける男の運命を描いた、長谷川伸の傑作。抑制のきいた展開の中で、幸四郎の哀しくリアルな人間ドラマが繰り広げられます。片岡秀太郎演じる、女房お今は、その性格が見事に表現されていてストーリーの展開を理解しやすかったです。主役が引き立ち、ストーリーを分かりやすくするには、こうした役どころが大切だと、感じました。これは、掛け声は高麗屋、澤瀉屋だけ少しでした。二.新古演劇十種の内 身替座禅(みがわりざぜん)(山蔭右京:菊五郎。太郎冠者:翫 雀。侍女小枝:梅 枝。侍女千枝:松 也。奥方玉の井:仁左衛門)あらすじ:妻は恐いけれど、浮気はしたい。大名山蔭右京(菊五郎)は、愛しい花子のもとへ通う口実に、邸内の持仏堂に籠もって座禅をすると言い出します。一日だけならと許可した奥方の玉の井(仁左衛門)が様子を見に行くと、座禅をしているのは、なんと太郎冠者(翫雀)。怒り心頭に発した玉の井は、太郎冠者に替わって座禅をし、右京の帰りを待ち受けます。狂言の『花子』をもとにした、おなじみの人気舞踊劇。歌舞伎座では初となる、菊五郎と仁左衛門の右京夫妻役が見ものです。このお二人の顔合わせは、関西地方ではありましたが、東京では初めてなんですね。立役(男役の主役)がメインの仁左衛門が女形になるのですが、この場合は美人ではありませんので(おっと、失礼)、結構いけましたよ。鳴り物で、紫色のひもの鼓で、人間国宝:望月朴清が出ています。掛け声は、音羽屋、松嶋屋で、3回。三.二人夕霧 傾城買指南所(ににんゆうぎり けいせいかいしなんどころ)(藤屋伊左衛門:梅玉。後の夕霧:時蔵。弟子いや風:翫雀。おきさ:東蔵。先の夕霧:魁春)あらすじ:傾城夕霧に入れあげて身上をつぶし、勘当された大店の若旦那・藤屋伊左衛門(梅玉)。夕霧に先立たれ、今は二代目の夕霧(時蔵)と「傾城買指南所」を構える夫婦です。のんきに弟子のいや風(翫雀)らに傾城買いを伝授していると、借金の取り立てが現れ、伊左衛門は身ぐるみ剥がされ紙衣姿に。そこへ吉田屋の女房おきさ(東蔵)が来訪します。ともに先の夕霧を偲んでいると、忽然と、死んだはずの夕霧(魁春)が現れるではありませんか。夕霧伊左衛門の再会を描く『廓文章』の後日談。パロディの楽しさを、存分にお楽しみください。竹本葵太夫をしんにした浄瑠璃にのって流れるような軽快な芝居です。葵太夫のHPでは、題材についてのお話も見られます。掛け声は高砂屋、萬屋、加賀屋など数回。今月の歌舞伎座は、演目が演目だけに、昼も夜も掛け声に関しては少なめでしたァ~。次回は、国立劇場と三越歌舞伎で、ごじゃりまするぅ。
2006年06月11日
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今週は、銀座の歌舞伎座3階席にて6月大歌舞伎を見ました。歌舞伎を初めて見る方には、出来るだけ一階のとちり席(7~9列目)あたりをお勧めします。それは、花道やすっぽん、役者の目線や指先の動きや汗、せりふをしゃべる時にときおり飛ぶ唾まで肉眼でしっかりと見ることができるので、自分自身も舞台と一体になれるからです。サッチーホッコーファミリーの中の歌舞伎好きは、ヤッチーだけですが、歌舞伎ネタは、ヤッチーが書きますので、よろしく御願い申し上げ奉りまするぅ~。(口上風に)すでに予告しましたが、今月はいくつか見ることができるので、毎週どこかに顔を出すことになります。週末には、その報告を兼ねて、歌舞伎あれこれをまとめておくことにしました。まずは、今週は、歌舞伎座の6月大歌舞伎から。昼の部一.君が代松竹梅(松の君:翫雀。梅の君:愛之助。竹の姫:孝太郎)松の君(翫雀)は、不老長寿らしい格調の高さ。竹の姫(孝太郎)は、のびやかで強いしなやかさ。梅の君(愛之助)は、艶やかな華やかさ。およそ30分でしたが、三人三様の持ち味をいかんなく披露してくれました。二.双蝶々曲輪日記 角力場(ふたつちょうちょうくるわにっき すもうば)(濡髪長五郎:幸四郎。吾妻:高麗蔵。放駒長吉、与五郎:染五郎)威風堂々とした濡髪を松本幸四郎が、小柄で敏捷な放駒を息子の市川染五郎が親子共演をしました。むかし、幸四郎が染五郎時代に放駒を、父の松本白鸚が濡髪を共演したことがあるそうですので、時代はまた、巡ってきたのでしょうか。で、貫禄たっぷりの濡髪ー松本幸四郎とやや線の細い放駒ー市川染五郎の対比など、相撲を巡る風俗が鮮やかに描かれた一幕です。放駒と「つっころばし」と呼ばれる典型的な頼りないやさ男役の与五郎を、染五郎が二役でした。高麗屋の掛け声を数回三.昇龍哀別瀬戸内 藤戸(のぼるりゅう わかれのせとうち ふじと)(老母藤波、藤戸の悪龍:吉右衛門。浜の男磯七:歌昇。郎党長井景忠:松 江。郎党和比八郎:亀 鶴。郎党小林三郎:種太郎。郎党黒田源太:吉之助。浜の女おしほ:福助。佐々木盛綱:梅玉)あらすじ・領主として備前国藤戸に着任した佐々木盛綱(梅玉)の前に、藤波という老婆(吉右衛門)が現れます。一年前の藤戸の合戦で、浅瀬を教えてくれた漁夫を、無情にもその場で殺した盛綱。藤波は、その若い漁夫の母でした。息子を返せと涙ながらに訴える藤波に、盛綱は心から詫び、漁夫の霊魂を慰めようとします。そこへ怨念のため悪龍となった漁夫の霊(吉右衛門)が襲いかかりますが、無心に祈る盛綱と仏の力で、ついには成仏します。これは、松貫四こと吉右衛門が取り組んでいる反戦平和と人間愛に根ざした創作活動のなかで生まれました。能の『藤戸』を素材に、戦いで子を失う親の悲しみを描いた鎮魂の舞踊劇。平成十年、世界平和を祈念して世界遺産の厳島神社に奉納された作品が、初めて歌舞伎座の舞台に登場で、唄は人間国宝、鳥羽屋里長(必見)。能舞台を模した松羽目物ものですが、上手の幕が能や狂言とは違うことを、梅之芝居日記で知りました。最後は、幕が閉じてから、悪龍ー吉右衛門が、太鼓と鼓の出囃子にのって、花道をさがって行きます。ここまでの見せ場があったとは、おどろきました。でもね、3階からだと花道のすっぽんのあたりまでしか見えないのが、残念。(ですから、できれば一階席をお勧めします)播磨屋の掛け声を数回四.江戸絵両国八景 荒川の佐吉(荒川の佐吉:仁左衛門。丸総女房お新:時蔵。仁兵衛娘お八重:孝太郎。大工辰五郎:染五郎。隅田の清五郎:愛之助。あごの権六:由次郎。極楽徳兵衛:権十郎。白熊の忠助:團 蔵。鍾馗の仁兵衛:芦燕。成川郷右衛門:段四郎。相模屋政五郎:菊五郎)あらすじ・腕のいい大工だった佐吉(仁左衛門)は、やくざの世界に憧れ、今は両国界隈が縄張りの鍾馗の仁兵衛(芦燕)のもとで三下奴の身。仁兵衛の娘お八重(孝太郎)に密かに想いを寄せていますが、彼女は兄貴分の清五郎(愛之助)と恋仲です。そんな中、仁兵衛は浪人成川郷右衛門(段四郎)に斬られて縄張りを奪われ、一家を解散。もうひとりの娘で、日本橋の大店丸総の跡取り息子に囲われるお新(時蔵)が生んだ、盲目の卯之吉を佐吉に託したまま、いかさま賭博をして殺されてしまいます。残された佐吉は、友だちの大工の辰五郎(染五郎)の助けを借りて卯之吉を育てますが......。落ち目になり荒んでゆく周囲の人間の弱さを目の当たりにしながら、純粋な心を貫き、本物の強い男になってゆく佐吉。定評ある仁左衛門の佐吉に、大親分の相模屋政五郎役で菊五郎が花を添えます。これ見て、現代社会のなかで、あちこちで子供が理不尽な殺され方をしていたり、虐待を受けている時代ですから、純粋に子供を愛する心が響いてきました。もう、涙腺はゆるみ放題、ハナミズ、涙をぬぐいながら見ました。こちらのブログで咲十郎さんが、涙無くして見られないことを書いてましたが、まったくそのとおりでした。松嶋屋、高麗屋、音羽屋などの掛け声を数回感動させられなければ歌舞伎では無い、と言っていたのは、松本幸四郎でしたが、すべての俳優さんの共通の考えなんでしょうね。世界遺産の歌舞伎万歳!
2006年06月10日
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ワールドカップサッカーの前の最終調整試合、日本ーマルタが始まるようです。つい先日は、優勝候補ドイツに善戦しましたね。初戦のオーストラリア戦へ向け最後の調整試合です。サムライ日本!怒とうの攻撃でゴールラッシュ!となることを祈って、観戦します。
2006年06月04日
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6月も複数の劇場で歌舞伎が見られます。 (←これニコニコのつもり)まだ、何も無いブログなので、お気に入りリンクに歌舞伎のお役立ちリンクを作りましたァ~。では、観劇するものを一挙掲載。(デ・デ・デン、デ~ン)6月大歌舞伎(歌舞伎座)昼の部一.君が代松竹梅(翫雀。愛之助。孝太郎)二.双蝶々曲輪日記 角力場(幸四郎。高麗蔵。染五郎)三.昇龍哀別瀬戸内 藤戸(吉右衛門。歌昇。福助。梅玉)四.江戸絵両国八景 荒川の佐吉(仁左衛門。時蔵。孝太郎。染五郎。愛之助。芦燕。段四郎。菊五郎)夜の部一.暗闇の丑松(幸四郎。福助。染五郎。段四郎。秀太郎)二.新古演劇十種の内 身替座禅(菊五郎。仁左衛門)三.二人夕霧 傾城買指南所(梅玉。時蔵。翫雀。東蔵。魁春)三越歌舞伎一.菅原伝授手習鑑 車引(猿弥。春猿。薪車。段治郎)二.女殺油地獄(獅童。笑三郎。春猿。段治郎。薪車。猿弥。寿猿。竹三郎)国立劇場国性爺合戦(松録。芝雀。信二郎)こんなに見に行ってて、大丈夫かなァ~。うん、地方遠征が無いから、大丈夫でござりましょう。(ひとりで納得・・・)
2006年06月03日
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本日よりの~んびりと始めてゆきます。
2006年06月01日
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