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2018.04.04
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伸びる力を見出す

オリンピックのシンクロで5個のメダルを獲得した武田美保さんは、今では子供たちに教えているが、達成感を味わってもらうことがまず大事という。

 「シンクロでも何でもそうだが、自分の能力は無限にあることを知って欲しい。もうダメだ、と限界を決めているのは自分だから、それを取り払えるのも自分なのです。
 普通なら諦めるところを、自分の能力を過大評価してみて、もうチョット頑張ってみると、それが突破口になって自信がつきます。


 人生は、もう無理かも、ということの連続ですよね。
 でも、その突破口を開く作業を自分の記憶の中にチャンと刻み込み、あの時、こういうふうに頑張ったから乗り越えられた、という自信と経験を積み重ねれば、応用が利く。限界が無限になります」


 知的障害に伴う自閉症の長男を持つ成田さんは、電子オルガンを弾くのが趣味だった。

長男が六歳になったある日、「ぞうさんの曲をハミングしたの。しっかりした音程で。この子には音楽の才能があるのよ。ピアノを習わせてみたい」という奥さんの話に、「それは無理じゃないか」と否定的だったが、奥さんは教師を見つけてきた。


長男は少しずつピアノに慣れ、両手の人差し指で曲を弾けるようになった。その直後、教師が引っ越し、妻が「あなたが教えればいい」と言ったが尻込みすると、「やりもしないでダメだと決めつけないで」と言われ、会社へ行く前にレッスンを始めた。


「弾いてごらん」と言っても「なんで?」と言わんばかりの長男。
 教え方もよく分からず、とにかく教則本通りに5本指で鍵盤を弾かせようとした。
 「違う」「そうじゃない」と時には声を荒げるので、長男は逃げたり泣いたりした。


 だがある時、「よくできた」と頭を撫でると、長男はえもいわれぬいい顔をした。褒められれば嬉しい。当たり前のことを忘れていた。

できることを褒めるようにしたら、長男の指の動きがなめらかになってきた。
 伸びる力を長男の中に見出したとき、彼は束縛してきたことに気がついた。


 以前は外出するときも、迷子にならないようにと握った手を片時も離さなかった。
 「もっと信頼してあげて」と言う妻とよく喧嘩になった。


 確かに、管理することにさほど意味はない。
 できるようになるまで待ってみる大切さに気付かされた。
 それは、総てマニュアルに管理されている会社の常識にドップリと浸かっている自分を見直すきっかけにもなったそうです。






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最終更新日  2018.04.04 04:07:49
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