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海外での水道ビジネスへの参画を目指している浜松市は20日から、JICA(国際協力機構)の「配水網管理技術強化プロジェクト」の一環で、上下水道部の職員をパラグアイに派遣する。国際的にも高水準にある同市の給水、マネジメント技術を紹介する。市は「海外展開に向けた第一歩。国際支援、海外ビジネスに向け、取り組みを重ねたい」(鈴木勲水道事業管理者)としている。 水道事業を所管する厚生労働省を通じて派遣要請を受けた。初回の派遣は7月18日まで、国内の民間事業者などと数人でチームを組み、首都アスンシオン市で配水管網の調査分析や水道事業の計画立案などを指導する。来年度まで1回2カ月間程度の派遣を計4回予定している。 国によると、海外での整備、運営・管理といったインフラ市場は2025年に約80兆円規模に成長する見通し。浜松市はこうした市場への参入を目指す市内企業の支援や情報収集のため、ことし2月に水道事業の国際展開を目指す自治体と企業の官民組織「海外水インフラPPP協議会」に加盟した。 市の水道事業の歴史は古く、きめ細かく徹底した管理で有収率(全体の給水量に対し、有効に使用された割合)は94・2%と全国政令市で2番目(2008年)の高水準。パラグアイでは漏水などで64%にとどまる。 派遣される市上下水道部の鶴田喜久副参事(58)=同市東区大瀬町=は「浜松が誇る高い技術を紹介してきたい。技術指導を通じて国際貢献になれば」と語った。
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