2020.03.15
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プロのつぶやき1046「はじまりの春、グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル、コロンビア・ロスイドロス、深煎りコスタリカ」


新型コロナウィルスの混乱は続いていますが・・・暖かな毎日で木蓮が咲いて、桜ももうひと息・・・朝の焙煎はすっかり春の温度設定や火力になっています・・・と、思ったら昨日3/14(土)は朝より昼間の方が冷えてきてミゾレが舞いました。で、受験卒業がイレギュラーになってしまいました・・・さかもとこーひーのスタッフさんや常連さんにも受験卒業のお子さんがいて、心労が伝わってきます。

そんな落ち着かない日々で・・・常連さんからのコメントにも疲れを感じています・・・せめてこーひーのひと時くらいはいつもの暮らしであってほしいと思います。最近YouTubeを観るようになって・・・演芸やミュージシャン、テニスにボクシング等で気晴らししています(笑)TVより楽しいです。免疫力は栄養・睡眠・笑いって思っています(笑)

そんなこんなで・・・3月のこーひーのお知らせです。

おゆみ野店2周年記念の「はじまりの春」・・・グアテマラ・エルインヘルト農園の一番ベーシックな「グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル」・・・コロンビア・マイルドの魅力「コロンビア・ロスイドロス」・・・焦がさずに深く焙煎した「深煎りコスタリカ」・・・4種類です、お楽しみください。

【はじまりの春】

春の柔らかな日差し・・・やさしい柔らかな口当たり・・・うきうき明るい印象・・・余韻の穏やかさ・・・「はじまりの春」は・・・2年前の4月におゆみ野店を開店してその記念ブレンドで気に入ってましたが・・・今回はおゆみ野店2周年記念ブレンドです。

「はじまりの秋」は60歳になって・・・これから人生の秋がはじまるというブレンドで・・・「はじまりの春」は、本店店長に次男、おゆみ野店店長に長男がなって・・・それぞれが新しいさかもとこーひーを積み重ねて行くスタートの春を記念したブレンドです。

20代30代の若者の春のスタートをイメージして・・・柔らかな口当たりと余韻の甘さ・・・春の日差しの明るさ・・・そんなキャラです。最初のひと口目からのフローラル感フルーツ感・・・その後を追いかける甘いオレンジ・・・バランス良く繊細で円やかな口当たり・・・なかなか気に入ったブレンドになりました。

使ったこーひーは・・・コロンビア・ロスイドロス、グアテマラ・エルインヘルト・トラディショナル、モカ・イルガチェフェ(ハマ)・・・コロンビア、グアテマラ、エチオピアとコーヒーを代表する産地の素晴らしい豆をブレンドしました。

コロンビア・ロスイドロスのマイルド感をベースにして・・・グアテマラ・エルインヘルト・トラディショナルのハニーライクやフローラル感・・・モカ・イルガチェフェ(ハマ)のフローラル、紅茶、柑橘系・・・これらをバランスとって・・・はじまりの春のイメージです。

勿論、さかもとこーひーのブレンドですので・・・春のケーキや和スイーツにもぴったり・・・色とりどりのマカロンにもお勧めです。さかもとこーひーのはじまりの春をお楽しみください。

2000円/250gパック(税抜き)

【グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル】

グアテマラ・エルインヘルト・ブルボンに比べると・・・複雑さ(カッピング用語ではコンプレックスと言いますが)が魅力的だと思います。ブルボン種が70%カトゥアイ種が30%とのことですが・・・それが奥行きや味わい深さになっているんでしょう。

滑らかな口当たりから明るい印象と甘さが続いて・・・「なんておいしいんだろうー!!」自分で思わずつぶやいてしまう、さかもとこーひーの最高峰の魅力です…流石!!クオリティは勿論、素晴らしい魅力です。

ひと口目の上品で滑らかな口当たりから…次々と押し寄せる味わい…口全体にひろがるフローラル、チェリー、オレンジ…少し冷めると柔らかな甘さがフルーツ感と一緒になって…さらに冷めるとブルゴーニュ赤ワインの魅力…最後にはスパイシーな印象…甘さとフローラルな香りが魅力的な余韻…素晴らしいです…レッドカラント、フランボアーズ、ミルクチョコレートのようなキャラクターが甘さに包み込まれる感じでご機嫌です。フローラルな魅力と甘さが一緒になったグアテマラ特有のハニーライクさが際立っていると思います。

品種はブルボン70% カトゥアイ30%の割合だそうで…それだけを見るとブルボン100%で無いのかと勘違いしやすいですが…まぁ、さかもとこーひーでは「グアテマラ・エルインヘルト・ブルボン」も扱っていますが…それぞれに際立つ魅力が伝わってきて…あらためて、インヘルト農園の魅力を実感します。

あえて言えば…「グアテマラ・エルインヘルト・ブルボン」には無い魅力が「グアテマラ・エルインヘルト・トラディッショナル」の魅力で素晴らしいと思います…複雑な魅力…。

息子を3年連続でグアテマラのエルインヘルト農園に訪問させました。農園主のアギーレさんに農園の奥深いエリアまで案内して頂いたようです。

エルインヘルト農園で農園主のアギーレ氏がしてくれた完熟豆の収穫のトレーニングについての話しで…「トマトソースを作る時、赤い熟したトマトを使いますね。緑のトマトでは美味しいトマトソースは作れませんからね。コーヒーも同じで、真っ赤に熟した実が美味しいコーヒーになるのです。」とピッカーのみなさんに説明をしているそうです。誰でもイメージしやすいですね。

最高峰農園の際立つ魅力をお楽しみください。僕個人的には…この余韻の酸のきれいさと赤ワインの印象が大好きです。エルインヘルト農園は環境にしても技術にしてもコーヒー農園の最高峰を突っ走っていると思っています。そのエルインヘルト農園の素晴らしさをより多くのみなさんに楽しんで頂きたいと思ってます。

農園名:エル・インヘルト・ウノ農園

農園主:アルトゥロ アギーレ

エリア:ウエウエテナンゴ

プロセス:フリーウォッシュド

品種:ブルボン70% カトゥアイ30%

標高:1,500-2,000m

認証:レインフォレスト・アライアンス認証

2000円/250gパック(税抜き)

【コロンビア・ロスイドロス】

柔らかでまろやかな口当たり・・・心地よく華やかな余韻・・・昔から「コロンビア・マイルド」という業界用語があるんですが…そうやって他の産地とは区別されるような素晴らしい魅力がコロンビアにはあるんですね。マイルドな心地よい口当たり、エレガントさを感じるような質感からの余韻。

その「コロンビア・マイルド」の最高峰の魅力をご紹介します。

すっかりお馴染みになった「コロンビア・ロスイドロス」は…毎年毎年素晴らしい円やかさとシルキーマウスフィールでまさに伝説の「コロンビア・マイルド」はこういったことか!と思いつつ…ふた口で飲み干してしまいました。コーヒー好きのみなさんに味わって欲しいコロンビアの伝統的な円やかな美味しさです。ウイラ地区サンアウグスティン ロスカウチョス生産者協会で64の小規模農家の生産になっています。

まず、クリーミーマウスフィール、ラウンドマウスフィールと言われる滑らかで円やかな口当たり…さらに透明感が魅力をより際立たせていると思います。そして、ベリーやチェリー、カシス等のフルーツ感から…チョコレートっぽさも感じられ…冷めると、オレンジやトロピカルフルーツ、グレープフルーツのような感じも顔を出して来て、爽やかな余韻を印象的にしていると思います。さらに冷めると、甘く長い余韻が漂って、円やかな口当たりがより魅力的になってくると思います。

ゆっくりと寛ぎたい時、お友達とのお茶のひとときに、お気に入りのクッキーやお菓子とともに、こーひーの円やかさが普段の疲れを癒してくれると思います、お楽しみください。

コロンビア ウイラ ロスイドロスが正式名称です。(Colombia Huila Los Idolos)

生産者: サンアウグスティン ロスカウチョス生産者協会*64の小規模農家からなります。

標高:1600-1900m 

品種:カツーラ、ティピカ 

生産処理:水洗式 乾燥:天日乾燥

シェードツリー:シェードツリーを多用した農園 

収穫:メインクロップ 10-12月

農園面積:平均2ha/軒

品種: カツーラ種主体、ティピカ種

栽培地: ウイラ サンアウグスチン地区          標高: 1,600-1,900m

収穫時期: 10月から12月 (メインクロップ)  5月から7月(フライクロップ)

生産処理: 水洗方式(FW)、天日乾燥(ハウス内のパティオ乾燥)

シェードツリー: シェードツリーを多用、 14の生産者がRA認証を受けている。

生産者: サンアウグスチン ロス・カウチョス生産者組合加盟の64の小規模生産者

農園面積: 約2ha (農家一軒あたり)

コロンビアは、FNC主導の世界第三位の生産国ですが、スペシャルティコーヒーに関しては、近年COEのコロンビアが登場してはおりますが、それ以外には、安定し、かつ素晴らしい品質のコーヒーは非常に少ないのが現状です。高品質コーヒーを産出することで知られるウイラの生産地域は、サンアウグスチン遺跡に近く、この遺跡は現在墓地のみが残るだけになってしまいましたが歴史的なトピックです。「ロス・イドロス」は、弊社のパートナーであるカラべラ社(コロンビアの高品質コーヒーに特化した輸出業者)が日本向けに選抜したオリジナルロットです。カラベラ社は、ウイラ、トリマ、カウカ、ナリーニョなどで活動しておりますが、品質志向の農家と長期的視点で関係を構築し、買付を行っております。彼らとパートナーシップを結ぶ農家は、品質志向、ビジネス志向が高く、中には他の農家への技術的指導を行う者もおります。しかしながらコーヒーの売買(乾燥パーチメント)においては、歩留り、生豆外観、欠点、水分値、水分活性の基準、カッピングによる格付けを満たさねば、彼らの商品として売買できない仕組みを徹底しております。ロス・イドロスはウイラに位置し、2001年に発足した64の小規模生産者から成る生産者組合です。加盟の生産者は高品質コーヒー生産に熱心に取り組み、またグループで高品質コーヒー生産の為の、生産処理工程の標準化にも取り組んでいます。10年前のコーヒー価格が最安値となった「コーヒー危機」の際、コカ等の不法な作物を栽培し、収入を得ていた生産者がおりましたが、同組合では、2002年以来全ての不法な作物を除去し、高品質コーヒー生産の取り組みを始めました。徐々にその成果が出、国内市場価格の35-50%のプレミアムを得るまでになり、生産者の生活向上に繋がりました。2006年に同組合はフェアートレード認証を得ました。オレンジ等柑橘系風味、豊富な甘みとクリーンさが心地よいコロンビアコーヒーです。

2000円/250gパック(税抜き)

【深煎りコスタリカ】

深煎り好きの常連さんが増えていますので…さかもとこーひーの中でもさらに深く焙煎した「深煎りコスタリカ」をご紹介します。

プロバット焙煎機になってから一番の深煎りです…さかもとこーひーの深煎りは、焦げの無い深煎りを基本としまして、ざらついた不快な苦味の無い円やかさや華やかさがある心地よい苦味を基本としています。

プロバツト焙煎機はほんと焦げずに…深煎りにしても豆の色が焦げ茶色にならないので…深煎り好きのはじめてのお客様からは、これで深煎り?と言われるのですが…焦げていないので色があまり濃く無いこと、油も滲み出ないことなど説明しています。

で、ではもっと深く焙煎して…スペシャルティコーヒーの華やかさやきれいな余韻にダークローストの香りや味わいと甘さのバランスが魅力的なさかもとこーひーの新しい深煎りをお届けしようと準備してきました。

きれいで、華やかで、円やかな深煎りの魅力…ダークチョコレートのような色合いを出しました。冷めてからの明るく華やかな余韻がより魅力的だと思います。強い苦味やざらついた苦味、くどい後味はありません。

通常の深煎りの焙煎のままに深く焙いてもこのような味わいにはならないので…焙煎が深煎りの段階になってから少しテクニックを使っています。

さかもとこーひーの常連さんなら何の違和感も無くこの「深煎りコスタリカ」を楽しめると思います。この「深煎りコスタリカ」のご感想を参考にしてこれからの深煎りこーひーのバランスや可能性を追いかけて行こうと思ってます、お楽しみください。

・品 種: レッドカツアイ、カツーラ

・栽培地: コスタリカ タラス地域 サンタ・マリア・デ・ドータ地区

・土 壌: 火山灰による熱帯酸性質 (排水性と保水力有 ⇒ コーヒー栽培に適した土壌)

・標 高: 1600~1700m

・雨 量: 3,400㎜(年平均)

・年平均気温: 18℃ 、 相対湿度: 75%

・生産者: グティエレス一家 モンタナ デ ディアマンテ農園

・収穫時期: 12月~2月

・生産処理: 水洗方式

タラス地域は、首都サンホセから南西へ約70㎞の場所に位置します。タラスという地域名は、聖人の名前(サン・ペドロ・デ・レオン・コルテス、サン・マルコス・テ・タラス、サンタ・マリア・デ・ドータ)にちなんで名付けられました。この地域は、太平洋側に広がる山脈に位置し、鳥類と森林の聖地と呼ばれており、コーヒー栽培は、コスタリカ最高峰の山々が作り出す、狭い渓谷や山の斜面で行われています。コーヒー栽培に適した自然条件を兼ね備えたタラス地域では、青く実の凝縮した小粒のコーヒーが獲れます。コーヒー生産者の多くは、栽培面積約2.5haの小規模農家で、生産量の95%がSHB(Strictly Hard Bean)です。

ボルカニック・トレジャーズ(火山の恵みによる宝物の意、すなわち素晴らしいコーヒーのこと)とは、フィルターコーヒーを主として楽しむ日本のコーヒーファンの皆様向けに選ばれたコスタリカコーヒーです。 今回のボルカニック・トレジャーズは、タラス地域モンタナ デ ディアマンテ農園のコーヒーが選ばれました。この農園の位置するサンタ・マリア・デ・ドータ地区は、その自然環境(標高、気温、土壌など)がコーヒー生産に非常に適していることから、タラス地区の中でも屈指の高品質コーヒーの産地として知られています。

農園主のグティエレス一家は、1999年にモンタナ デ ディアマンテ農園を創業しました。広大な農園で、環境に優しく、また、従業員の社会的地位にも配慮した農園で、高品質コーヒーを生産することを大切にしています。マイルドでボディ感があり、オレンジを思わせる酸とそれに調和する甘味のバランスをお楽しみください。

1500円/250gパック(税込み)

さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。






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Last updated  2020.04.05 11:00:48 コメントを書く
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