
*さかもとこーひーは本店・おゆみ野店・通販と・・・手洗い消毒マスク換気、3蜜を避けるを徹底して・・・通常通り営業しています。
寒暖の差があっても過ごしやすい季節になっていますが・・・自粛の疲れが溜まってきました・・・色々なお店のテイクアウト買ってきたり・・・ボクシングやテニスの録画を観たり・・・そうそう、ユーミンのMISSLIMを随分と久しぶりに聴いたり・・・なんか若き才能に触れたくなっています(笑)
サンクオピエのテイクアウトはシェフが家庭や賄いで作るような料理で・・・チキンカレー、ハッシュドビーフ、マカロニグラタン、筍とあさりのスペイン風ご飯、牛バベットのロースト串やら・・・高級な素材でなくても、味わいはシェフそのもの流石の魅力で、疲れが吹っ飛びます。
テニスは錦織選手の18歳での初優勝、24歳USオープンで準優勝した時のワウリンカやジョコビッチへの勝利でどきどきわくわくして・・・ユーミンは1974年才能が溢れ出て・・・それを支えるのはティンパンアレーにコーラスが山下達郎吉田美奈子大貫妙子らと・・・まぁ、エネルギーを補充してるってことですね。
そんなこんなで・・・新型コロナの出口戦略が語られるようになりました、フランスでの自粛解除後の新しい生活習慣がニュースで流れてきました。行列や多くの人の集まりには制限が必要になりますね。
まだまだ個人飲食店やカフェにとってはあり得ない状況が続くようで・・・このところ個人店コーヒー店向けに商売のあれこれを書いてきましたが・・・今回で一応おしまいにしようと思っています。
まず、個人店商売としては、より地域のお客さんが大切になるでしょう。
先日YouTubeで野球の古田さんが野村監督に出会っての影響を受けた言葉を・・・「豊富な知識がピンチを救う」と紹介していました。野村監督は「イケイケだけでは通用しないと」言っていたそうです。まぁ、プロに入る人は気力体力技術を持っていますから・・・そこからの競争でしょうね。
僕は19歳で喫茶業に入って・・・46年紅茶コーヒーだけで食べてきたわけですが・・・コーヒー紅茶で一生食べるにはをテーマにしてきたんです。
30歳くらいまでは紅茶とかコーヒーの専門性で食べていけると勘違いしていましたが・・・そこでこれはやばいと気がついて・・・しかし、他の仕事はできないし、やる気も無い(笑)どうするか?
まず、思ったのが・・・当時は紅茶の専門店をしていましたが・・・お客さんは同世代中心・・・10年後20年後には年取るし、流行りは移りゆく・・・これは、まずい!!・・・まぁ、その頃からの常連さんで今も常連さんのお客さんが何人もいらっしゃいますが・・・20代が50代になっていますけどね。
次に考えたことが・・・紅茶やコーヒーの専門性には自信があって・・・それをお客さんに必要な形にすることだと・・・喫茶店からビーンズショップが典型的なものですが、その他細かいこと色々あります。
次が・・・お客さんのことを知ること・・・お客さんの暮らしを知ること・・・お客さんを知らないのに、これはどうだと押し付けていた頃が恥ずかしい。で、さかもとこーひーも、プロとしての技術知識感性を地域のお客さんのために生かすことをより意識するようになりました。
勉強が進むと・・・何をして、何をしないかを考えるようになってきました。どんなにお客さんからリクエストがあってもカフェはしないとか、100g量り売りはしないとか・・・細かいところは色々とあります。
さかもとこーひーになってからは・・・配達からスタートして、通販、ネット通販・・・本店移転して作業スペース広げ、スタッフさん増えて・・・焙煎機を12kgに大きくして・・・おゆみ野店出しました。息子二人が店に入っています。
大手に比べて資源の乏しい個人店は、地域密着が基本ですので・・・通販と地域での来店が柱になって・・・卸が増えて3本柱になってきました。
これを支えるのが・・・焙煎機の大きさや通販による生産性向上と顧客リストです。
その間、インターネットが登場して・・・ホームページ、ブログ、Facebook、Twitter、Instaとコミュニケーションツールが発展してきました。この40年情報のスピードと量によって、個人店でも、商圏を広げがちになっていますね・・・グルメ本、雑誌、ネット、TVと情報増えました。
で、新しいお店を見ていると・・・インスタ頼みが目立っています。そして、ポジショニング、ブランディング、差別化、ターゲット、コンセプトのマーケティング用語・・・開店してすぐ週休二日だったり、臨時休業・・・全て自己都合に感じています・・・これは相当やばい。
「コーヒーで一生食べるには」・・・時代は変わる、お客さんも変わる、自分も変わる・・・それでも、お客さんが増えるように、地域にお客さんが増えるようにすることでしょうね。
地域にお客さんが増えるには専門性やファッション性、とんがった差別化は前に出しすぎないで、一般的な普通の商品やサービスも大切でしょうね。
さかもとこーひーのお客さんのカフェはあんまり専門性前面に出さない店が目立っています・・・勿論、専門的なお客さんには個別対応するんですけどね。差別化、専門店化が進むと地域だけではお客が足らないんです。
以前の大手は拡大にフォーカスしていて・・・あんまり真面目な感じ無かったので、そこに個人店の場所があったんですが・・・最近は真面目になってきて・・・さらに人ものお金情報が豊富ですから便利で助かりますが、個人店には不利で困ったものです。
しかし、真面目になっても大手の弱点はあるもので・・・コミニケーション弱いし、利便性はあっても際立つ魅力は弱いです。個人店はそこが強みになればと思いますが・・・自己都合が目立つ商売していては、近所でも遠い店になってしまいます。地域のお客は距離的にも心理的にも近いんですけどね。コミニケーションも取りやすいし、リピートもしやすいです。
新しいスペシャルティコーヒーのカフェに行くと・・・近所の普通のお客さんが来て・・・コーヒーとの注文に・・・こちらがフローラルで、ベリーとかシトリックとか説明していて・・・一生懸命なのはわかりますが・・・あのお客さんまた来るのかなぁ~?と不安になってしまいます。勿論、専門性求めるお客さんには個別対応すれば良いです。
普通にコーヒー出して・・・それがとっても円やかで余韻も心地よかったら・・・地域のカフェとして長くやっていけそうなんですけどね~・・・日本にスペシャルティコーヒー入って20年も経つので、詳しく無い普通のコーヒー好きなお客さんにとっての美味しさも大切ですね。
さかもとこーひーでも・・・本店に移転した12年前から・・・近所のお客さんが来られて・・・特別なコーヒーはいらないから、普通のコーヒー頂戴と時々言われて・・・こちらが、毎年のようにアメリカ行ったり、産地行ったりして・・・普通じゃ無いコーヒーを一生懸命しているのに、なんだろうと思って・・・そこから気がついてきたんですね。
スペシャルティコーヒーとしては、最先端とか、トレンドとかを売りにしたり、全面に出すのはとってもリスクが大きいと思いますね・・・もっともこれまでもそういったスタイルは業界やマニアだけで、世間に広がらなかったのです。20年経って、いまだにスペシャルティーコーヒーの認知度低いですし・・・大手に利用されてるだけな印象です。
この20年間、こーひーレッスンのたびに、スペシャルティーコーヒーを聞いたことある方に手をあげてもらって調べていますが・・・認知されていないです。
コロナが落ち着いても、地域のお客さんに寄り添い、必要とされる店とお客さんを操作しようとしたり、お客さんと駆引きしたりする店の差が大きくなるでしょう。
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