緊急事態宣言、蔓延防止重点措置と延長されました・・・あちらこちらで混乱が伝わってきています。商売を長くやっていると、大きな組織でも自営レベルでもトップ次第と身にしみていますが・・・トップの判断によって行き先が大きく変わってしまいます・・・それが非常時には生死に関わります、飲食業界の行き先が心配です。
さかもとこーひーは千葉市でも郊外なので日々は穏やかです、変わらず三密避けて、消毒マスク換気をしっかりとしていきます。
そんなこんなで、なんと40年以上ぶりにPOPEYEを買いました。POPEYE 「普段使いの東京案内」(1971年昭和51年創刊なんですね)坂本が21才の時でしたが、POPEYE世代はもう少し年下だった感じです。どちらかというとBRUTUSの方を読んでました。
昔POPEYEの編集者の話しを聞いたことがあって・・・流行の先端を発信する、売れているものを見逃さない・・・そんな内容が印象的でした。まぁ、雑誌はそういうものですが。
そのPOPEYEが 「普段使いの東京案内」ということで時代を感じました。
「東京にはなんでもあるけど、なんでもない日常とか、普段の暮らしだってもちろんある。
自分の日々に馴染んでいて、当たり前のように使える良さがある。
君の町にもそういうの、あるでしょ?」
東京の新しい情報や店は地方の人の方が詳しいというのは昔からありますが、東京ローカルの有名でもないいい店は地元に住んでいる人じゃないとなかなか知らないですね。しかし、それも情報化でかなり知れ渡ってしまった感じです。
若い頃から流行は追いかけなかったんだけれども・・・とんがっている店や業界トップと言われる店は行っていました。二十歳前後からですから45年間・・・コーヒー紅茶ケーキにパン和菓子、洋食和食フレンチイタリアン、寿司パスタ天ぷら蕎麦、あまり高いところはなかなか行けませんのでステーキや河豚のように素材だけで高額なお店は無理でしたが・・・昔は情報量も今ほどなかったので業界誌で紹介されたお店からのスタートでした。
まぁ、ひと通り体験してトップと言われるお店のクオリティの共通点が感じられてきました・・・同時に商売としてのハッタリや押し出しも見えてきますし・・・そんなことしなくても長く繁盛している店のスタイルも見えてきました。
で、歳とってきたら・・・いかに心地よく過ごせる店かどうかに関心が移ってきたんです。
TVのグルメ番組はBSの「日本一ふつうで美味しい植野食堂」「居酒屋放浪記」「町中華で飲ろうぜ」みたいな地味なおっさん向け?ばかり観ています。
最近意識的に通っているのは何十年も繁盛している町中華や定食屋、町の蕎麦屋、寿司屋です。
蕎麦は大好きで30年40年前くらいから有名な手打ち蕎麦を食べ歩き、その後は都内のお気に入りの蕎麦屋さんが何軒かできて近所に行った時は寄って一杯やったりしてました。好きな蕎麦屋さんは神田のまつや、神田猿楽町の松翁です。御茶ノ水や水道橋界隈行くと少し歩いて寄ってました。
その後あちらこちらに手打ち蕎麦が増えて、これは助かると喜びました。しかし、数が増えてくると量と品数の少なさとお値段は名店並みだけど、クオリティに疑問を持つ店が増えてきたように感じています。蕎麦は良くてもつゆのバランスが?というレベルが気になります。
で、長く通っていなかった機械打ちの繁盛蕎麦屋さんに出会って・・・ラーメンは機械打ちでも自家製麺とアピールしているのにお蕎麦は違います。勿論、さかもとこーひーは機械で焙煎して自家焙煎店とうたっています。
機械打ちのお蕎麦でも良いそば粉使って、つゆも良いとほんと普段使いにご機嫌です・・・だいたいそういうお店は繁盛していて、店員さんもベテランで、出てくるのも早いし、種物も豊富、天ぷら揚げるの抜群ですし、しかも量が多い(笑)もっとも、そういう店少ないんですが。
それで、YouTubeでフジパシフィックの朝妻さんと作編曲家の井上鑑の大滝さんの話しを聞いていたら、ナイアガラソングブック(大滝作品のオーケストラ演奏インストゥルメンタル)の話題からイージーリスニングへと進みました。
イージーリスニング(英: easy listening)とは、くつろいで楽しめる軽音楽の意味だそうですが・・・クラシックやロックがシリアスに作られてイージーリスニングは低いようなイメージがあると・・・確かに自分の印象もそうです。
しかし、イージーには心地よい、守られているという意味があるそうで・・・クオリティの高いアレンジと演奏で人の心を守る、リラックスさせる音楽も良いのではないかと仰ってました。
スペシャルティコーヒーに出会った時はその今までにない魅力に感動してその可能性をどう伝えるかにフォーカスしてきました。ここ10年くらいはその魅力を常連のみなさまにより親しみやすく楽しんでいただけるように意識してきた。
この1年のコロナ禍で緊張が続き、ストレスがたまって・・・ワクチンが行き渡り、薬ができたからと言って、コロナ前の暮らしや価値観暮らしに戻る気がしません。
勿論、全てが変わるわけではありませんが・・・人々の暮らしの奥底で変わってしまった何かを感じます。戦前、戦中、戦後で変わってしまったように大きな変化があるんだろうと思っています。
戦前でも欧米文化は入っていたと読み聞きしていますが・・・それでも敗戦後10年経って生まれた僕にとっては親世代とのギャップを感じてきた人生でした。ちょうど我々の世代は「しらけ世代」「三無主義(無気力、無関心、無責任)」とか世間から呼ばれたものでした。
敗戦後75年大きな動乱がなくて、少なくも文化的な断絶がなかったことが良かったことだと思っています。息子と似たような服を着ていますし、音楽や料理でも共通のものを楽しめます。
お気に入りのパン屋やコーヒー屋があるとその街の暮らしがなんかいい感じになると思っています。最近のお店は一人二人で営業しているような小さなお店でも「差別化」の匂いが強くて疲れます。
緊張とストレスが溜まっている今の暮らしの中で穏やかさやリラックスを大切にしたいです。
・・
ネットで以下のような説明を見つけました。
easy のコアの意味は mild(マイルド)です。マイルドと聞くとどんなイメージが浮かびます。やさしい穏やかpeaceful (平和的)温和心地よいハード(hard)じゃない季節でいうと春のようなイメージがありますよね。のんびりうららか心地いい
easy のコアの意味はまさにそんな mild な感じなのです。ではもう一度 take it easy の意味をイメージして下さい。気楽にいこうよ!のんびりしようよ!と訳される意味が手に取るように分かりますよね。アメリカの古い映画 Easy Rider(イージー・ライダー)を知ってますか?私は観たことないんですが、easy のコアの意味を知ると、タイトルを見ただけでのんびり気ままなバイク乗りの話っぽいなぁとイメージできますよね。イージーながらも一騒動あるらしい
・・・
さかもとこーひーは「部屋中にひろがる香りと後味の美味しさ」を大切にしています。
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