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いつも、『蔵人尚子の奮闘記』をご覧いただきましてありがとうございますこの度、勝手ではございますが、ブログを移転させていただきました。移転先は…http://kisoji.10.dtiblog.com/です。お気に入りに登録してくださった方、ぜひこちらの新しいページに登録しなおしてください。また、7月分の記事はそのまま新しいブログへと移行しました。今後とも、『蔵人尚子の奮闘記』をよろしくお願いいたします
2007年07月29日
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最近は、展示会やお酒の会でご縁をいただいた方が、遠路にも関わらずお越しくださることが増えてきました中央の女性の方には、先日東陽町で開かれました、ウィメンズ日本酒会のお酒の会でお会いしたのですお仕事の関係で、良い日本酒がないか色々と探しているのだそうです。この女性はフランスに10年ほど住んでいらっしゃったとか。 現地で日本食レストランを訪れると、中国系の方が経営する日本食レストランと、日本人の方が経営する日本食レストランとの見分けがつかないそうです。もちろんお客様はフランス人の方がほとんどだそうです。そんな中、間違った日本酒(日本で造られていなかったり…)が飲まれ、それが当たり前の日本酒になってしまうことを危惧されていました。台湾で自分の目で見たことを考えると、確かに同じだな~と感じました。台湾でも現地で造られたおいしくない日本酒が、当たり前に日本酒だと思われてしまっています自分の造ったお酒を売っていく時に、国内であっても海外であってもどんなところでどんな風に飲まれているのか、きちんと把握していたいな~とつくづく感じます。…なかなか難しいことなのですが…そしてそして、何よりも嬉しかったのが、利き酒を何点かしていただいた後、『この酒はまさに「酒」ですね!!!』とおっしゃってくださったこと。当たり前そうな言葉ですが、そうではないんです。これぞ酒。華やかではないけれど、洗練されまくっているわけではないけれど、酒好きにはたまらない酒なんだ、と言う意味でおっしゃってくださったのです。酒好きを裏切らない酒であり続けられるよう、飲めば飲むほど飲みたくなる酒になれるよう、ますます努力あるのみですこうして応援してくださる方が少しずつ増えていくことで、ますますやる気が湧いてきますね本当にありがとうございますちなみに、味噌川ダムから木祖村を一望した写真です。電車まで時間があったので、私の一番好きな場所へご案内しました。季節によって、様々な表情を見せてくれるんです。
2007年07月29日
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先日、東京と松本からお客様が来てくださいました東京の試飲展示会で何度かお会いした、四季(よき)酒の会のメンバーの方です仕事で諏訪まで来たとのことで、遠い木曽までわざわざ足を伸ばしてくださいましたホント、嬉しくて仕方ありません以前お会いしたときは展示会の懇親会と展示会中でしたので、実はゆっくりお話しするのは初めてでした。蔵を見に来てくださったのに、まずは一息と、お茶をお出しして話し始めてしまったら、何だか次から次へとお酒の話が…。私もお酒のこと話し始めたら止まらなくなってしまうので、結局来て早々に何時間くらい話をしていたのでしょうか…お酒を飲んでいたわけでもないのに…その中で、一消費者としての率直なご意見をたくさん聞かせていただき、普段自分ではどうしても主観的になってしまう自分のお酒への評価を、聞かせていただいたご意見と照らし合わせることができたので、私の中での気持ちの整理や、次の仕込計画を立てる上での方向性が、すぅっと見えてきた気がしましたホント、ありがとうございますお酒って、評価方法はいくつもあるけど、結局飲んでくださるのは消費者の方なんです。蔵元の自己満足だけで酒質を追求していったとしても、もしかしたら、本当においしいと言って飲んでいただけるお酒とは少しずれが生じてしまうのかな~とも感じます。もちろん、蔵元の自己満足は良い酒質につながり、最終的に飲んでくださる方の笑顔に繋がるとは思うのですが、結構井の中の蛙になってしまいがちなんですよね。最近思うのは、自分の家のお酒は私にとって『おふくろの味』どんなにおいしいお酒を飲んでも、最終的にホッとできる、戻りたくなるのは自分の家のお酒なのです。だからこそ、改めて評価をしようと思っても主観的にしかなれないんですよねこうして、たくさんの方と色々なお話ができる機会をいただくことができ、私は本当に幸せだな~と感じます。今回は、どうもありがとうございましたもう、次の造りは目の前に迫ってきています。わくわくするな~不安だな~、でもやっぱり楽しみですね
2007年07月28日
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先日、人体の不思議展、行ってきました。人間の体のことって、本やテレビでは見ることができるけど、実際に生きていた人間がそのまま標本になって目の前に存在していることに対しての脅威と感動を覚えました。特に目を見張ったのは、人間の血管ををのまま抽出したもの。心臓や腕の血管、肺の血管がそのままの状態で抽出されていました。動脈は赤、静脈は青で染められていたから尚更だったのかもしれませんが、人間の血管がこんなにも美しく作り上げられているんだと思うと、本当に不思議で不思議でたまりません。何故人と言う生き物は皆同じ様に血管がめぐり、筋肉が構成され、各臓器が成り立っているんだろう…。何ていう根本的な疑問まで湧いてきました。考えても考えても不思議でたまりません。赤ちゃんが母親の子宮の中で大きく成長していく様子まで、標本になり展示されていました。うまく言葉で表現できなくてもどかしいのですが、生命の始まりのすごさと不思議さを目の当たりにし、何故人の命を奪うことができるのか、そんな人にはじっくりと今回の展示を見て、よくよく深く考えてほしいとも改めて感じました。
2007年07月22日
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7月8日9日は500年の歴史を重ねる、『薮原祭り』が行われました。木曽地域では薮原祭りを皮切りに夏祭りが各地で繰り広げられます。薮原祭りは疫病を払うための厄除けの意味合いを持つお祭りで、本祭り(9日)に御神体を乗せてお神輿が祝い歌を歌いながら町を練り歩き、雌雄2体の獅子をそれぞれ乗せた大きな屋台は獅子舞をしながらその道を清め、そして各家の前で厄払いに獅子が舞うのです。私の家のある地域は神社の下に当たり、代々神輿を担いできました。これまで薮原祭りへの女の子の参加者はほとんどおらず、今年は参加しようかしまいか、直前まで迷いに迷っていました。…が、宵祭り(8日)にもたくさんの方に声をかけていただき、当日会員としてでも神輿を担げるから…という事でいよいよ参加することになりました。9日は朝一番に神社へあがり、御神体を神輿に移す儀式を行い、丸一日かけて町中を練り歩きました。その間、上獅子(雄)下獅子(雌)とのよけ合いが何度か行われます。クライマックス第一弾は21時頃から行われる神輿と上下獅子とのよけ合いです。神輿は獅子の前で勇壮に練り歩き、その威厳を示します。そして獅子は華麗で勇ましい舞を披露します。クライマックス第二弾はよけ合いを終えたお神輿が神社へ上がるところです。神社までの参道は細い上り坂から直角に伸びた階段を上がるのですが、最後はその坂の下から階段の上の本堂まで一気に駆け上がっていくのです。担ぎ手は何人もいるので、常に担いでいたわけではありませんが、参加したからにはできるだけお神輿に触れていたく、クライマックスの下獅子とのよけ合いと神社へ上がる時も担がせて頂きました。お神輿は本当に重たく、坂と階段を駆け上がる時はかなりしんどかったのですが…。でもでも最後まで担ぐことができ、本当に参加して良かった~と充実感に溢れました。大粒の汗も体中からあふれ出し、御神体が神社へ戻される儀式の間も息はあがるし汗は止まらないし、体力のなさを痛感しました^^;また、薮原祭りではお神酒など日本酒の消費も一段と増える機会です。地元の酒として、地元の皆さんが木曽路をお神酒にあげてくださるのです。薮原の町並みの家々は皆、お神酒を用意し、食事を用意し、祭りの参加者たちを呼び入れ酒を飲み交わします。この祭りほど、各家で酒を飲んでお祝いをする祭りは外にない、と外部の方は口を揃えて言います。祭りと酒、人と酒、そんな繋がりを強く感じる2日間でありました。(写真と動画はまた後日UPします!!!)
2007年07月11日
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書くのをすっかり忘れていましたが、6月12-13日と、日本醸造協会主催の「実践きき酒講座」へ行ってきました。去年の夏、若葉会の総会時に行った11点のマッチングで、一点も当てることができなかったので、自分の利き酒能力はいかがなものかと思い、せっかくの機会だったので参加してみたのです。講座の内容は、実際に甘味や酸味の識別、アルコール度数の判別、日本酒度の判別、香りのマッチング、最後に市販酒のマッチング等がありました。実際にやってみると、結構難しく、正解している自信は各回ともなかったのですが、なんとなんと、最後に残された市販酒のマッチングまでは、全問正解をすることができたのです。とは言っても、やはり市販酒になると難しく、酒質の特徴を捉えて覚えているつもりでも、特徴を捉えきれておらず、頭の中は混乱してしまいます。また、甘味や酸味その他の試験は清酒の味を意図的に調整したもので、特徴が良く出ているのですが、市販酒ともなると味や香りのバリエーションも増え、ますますわかりにくくなってきます。自分の蔵のお酒だと、常に利き酒をして管理をしているので、その時々の変化を敏感に感じ取ることはできるのですが...。今回の講習会では、利き酒の基本となるものを学べたと思うので、後はマッチングを何度もしてみたり、たくさんのお酒を飲んで、感覚を鍛えていけたらな~と思います。ただ、お酒を飲む楽しみは利き酒とは全く違うと思うので、楽しく味わって飲みたいときは利き酒なんてしないでくぴくぴ飲みたいものですね(^^♪ 最近、写真が少ないので…。うちの蔵にある【孔雀サボテン】です。年に1回だけ白い花を咲かせます。たった1日だけの輝きです。儚いですね。(白い花は1日程度でしぼんでしまうそうです。)
2007年06月19日
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今日は久々に自宅で過ごす休日です。最近出張続きで、土日も自宅にいないことが多かったからな~(^_^;)しかも本日より両親は旅行へ出かけたため、1人+1匹です(^^♪さてさて、休みだからだらだら寝よ~って思ってたのに、今朝7時前に出かける両親を見送るためにその時間に起きたため、そのまま珍しく二度寝をせずに、活動し始めました。と言うのも、朝から梅雨とは思えない晴天。無性に部屋の大掃除がしたくなったため、窓を開け放って掃除機かけて床を拭いて!!!そしてそして、洗濯物を干してお布団干して。普段から家事ってあんまり好きではないので、一人暮らしを終えて以来母親に甘えてばかりのダメダメなのですが、今日みたいに気持ちに余裕がある日は、掃除も洗濯も楽しくて仕方ありません。しかも、普段やらない分、やり始めたらかなり細かいこと。お陰で、自分の部屋とリビングがかなり綺麗になりました。そしてそして、本日は2組のお客様が来る予定。まずは、木祖村在住の女性の方々が、女性サミットと称して蔵見学です。木祖村では最近、『町並み再生』を掲げて色々な活動をしています。地元の方々により地域の良さを見出していただき、地元の住民が楽しんでいるからこそ、外から来てくださった方々を楽しませることができるといった狙いがあるそうです。その一環で、本日は地元の女性の方々が町並みを歩いて、良いところ悪いところを見出そうと言う企画なのです。役場に勤める同級生の先導で、23名の方が蔵見学に来てくださいました。昔からしっているおばさんや、同級生のお母さんと言った面々ですが、地元の酒蔵でありながら、見学するのが初めてという方が恐らくほとんどです。とっても興味深く私の説明も聞いてくださり、率直な質問をいっぱいいただけたので、ついつい饒舌になってしまいました(^^ゞ嬉しいことに、『いつもうちで飲んでますよ。』と言って下さるだけでなく、『遠くに住んでいる息子が木曽路を好きだから、いつも送ってやってるのよ!』なんて、嬉しそうにお話してくださるんですよね。『地酒』って簡単に言うけど、まずは地元で愛されてこそ真の『地酒』になりうるんだな~と改めて実感。こうして変わらず飲んでくださる方がいるって、本当にありがたいことです。どうもありがとうございますm(__)mそしてこれからも末永くよろしくお願いいたしますm(__)mそんなこんなで午後になり、食事をするのも忘れたまま、何件か発送の準備をし、最近手洗いをしてあげていなかった愛車レガシィの洗車をしてみました☆彡時間もなく、ガソリンスタンドにお願いしてしまっていたので、やっぱり自分の手で丁寧に洗ってあげられるって気持ちがいいものです。これまた、普段しない変わりに、一度し始めるとかなり時間がかかってしまいます。そんなに洗車は得意ではないので、またまた余計に時間がかかるのです(^_^;)なので…。洗車をしている間に、午後に来る予定のお客様が到着してしまいました…。このお客様は、毎年この時期に木祖村小木曽にある民宿に来る常連さんです。木曽路のお酒をすごく気に入ってくださり、毎年立ち寄ってくださいます。蔵でしか飲めないお酒を飲めるのがいつもの楽しみのようで、今回も、今の時期良い表情をしているお酒を何点か用意させていただきました。にこにことおいしそうに飲んでくださり、じゃぁと言ってお酒をたくさん買って下さり、そんなお客様の笑顔を見ている瞬間が本当に嬉しくなりますね(*^^)vちょっと疲れたので、洗濯物を取り込みながら…いつの間にか愛犬とうとうと床でお昼寝していました(=_=)目が覚めたらすでに晩酌の時間。ご飯を作る前からお酒を飲み始めてしまったので、結局作ったものはお酒のおつまみでした(^_^;)大したもの作れないんですよね~!?でもお酒と合って、お酒もくいくい飲めちゃえば問題ないですよね~☆彡うん、今日は久々に良い一日でした(^^♪満足満足☆彡早起きは三文の徳ですねっ(^_-)-☆おっと、愛犬みねの散歩に行くのを忘れてしまいました。まぁ、いっか。私に似て、ぐうたらが好きなのです…^^;
2007年06月16日
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学芸大前の『件(くだん)』さんへ行ってきました。私は自分のところのお酒を使っていただいているなんて、恥ずかしながらちっとも知らなかったのですが、ある知人から紹介されて行ってきました。と言うより、4日の商談会で店長さん以下皆さんがお越しくださいました。絶品のおでんとお刺身についついお酒が進んじゃい、またお店の常連さんにもたくさん紹介していただき、ホントおいしくていいお店で、大好きになりました☆彡お酒も大切にしていただいて、本当にありがとうございます(^^♪また是非飲みに行きますね!!!
2007年06月07日
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毎年恒例の粕掘りの季節がやってまいりました。大きなタンクに酒をしぼる度にできる酒粕を踏み込んでおくのですが、この時期、ちょうど熟成されてやわらかくなてきたところで出荷をするのです。写真の様にタンクの中に入って、スコップで掘り出します。この段階ではまだまだ上の方なので、掘るのもそれほど大変ではありませんが、底の方まで掘り進めて行くとなかなかの迫力物です。しかも、タンクの中にはガスがたまってくるので、結構しんどい作業とか…。でも今、良質な酒粕がなかなか手に入らないそうで、大切に売っていきたいな~と思いますね☆彡
2007年06月03日
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恵比寿の『味彩』さんです☆彡自分のお酒がメニューに載っているの、始めて見ました!!!嬉しいものですね~(^^♪お店のお料理も最高でした。特にだし巻き卵は絶品でした!!!というより、どのお料理もお酒にぴったりでした!!!また行こ~(*^^)v
2007年06月03日
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またまた一週間の強行日程にて(^^ゞ東京出張行ってまいりました☆彡今回のメインは『長野の酒メッセin東京』です!!!業界の方や日本酒愛好家の皆様の中では、随分と認知されてきたのでしょうか…。13時から20時までの開催時間中、本当に大勢の方々にお越しいただきました。ちなみに写真は社長…。写真を撮るのを忘れてしまいましたが、私は秋の長野で行われた酒メッセに次いで、着物で参加してみました(^^ゞやっぱり『日本酒と和服』→『和』を大切にしていきたいものです☆彡ところで…『十五代九郎右衛門』と『木曽路』の評判はと言うとですねぇ。【個性的】【味がしっかりしている】【旨みがある】【重たい】【甘い】【癖がある】【若い】【熟しすぎ】などなどなど。皆さん、本当に率直なご意見を下さるので勉強になります。自分の蔵のお酒にはそれなりの自信があるし、決してまずいお酒ではありませんが、やはり欠点だってたくさんあります。お酒の味や香りに対する評価って様々で、『こうだから良い』とか、『これがあるから悪い』とは一概には言えませんよね。そんな中で、【飲みやすい酒】【玄人向けの酒】【個性の光る酒】【流行の味】色んなタイプの酒があって当然だと思います。でもでも、やっぱりこうなったらもっと良くなるだろうな~なんて、こうなったらもっとファンが増えるんだろうな~なんて、自分の蔵の酒に対してもたくさん感じることがたくさんあります。今は他のお蔵のお酒もたくさん飲んで勉強するのみです。それも色々なシチュエーションで。【居酒屋】【バー】【晩酌】【料亭】様々は場面で同じお酒でも味わいが変わります。【温度】【器】【合わせる料理】【場所】【人】これもお酒の味わいに大きな影響を与えます。というか、それぞれによってお酒の味が変わります。本当に奥が深すぎて、私にはまだまだわからない世界です。今は、自分の蔵のお酒よりも、他のお蔵のお酒をたくさん飲みたいと思います。←当然ですね。好きなタイプだけでなく、嫌いなタイプも飲みたいと思います。銘柄だけでイメージしないで、まずは飲んでみようと思います。うわ~肝臓もつかなぁ(^_^;)おっと、酒メッセの報告のはずが…。酒メッセにお越しいただいた皆様、本当にありがとうございましたm(__)m
2007年05月25日
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先日、ある東京の展示会でお会いした、松本のチーズショップジュレ・ブランシェのオーナー霜田早苗さんを訪ねました。うちのお酒を気に入ってくださり、メールもいただいていたので、早速お伺いしてきたのです。お酒のサンプルを持って行き、色々と霜田さんとお話をしていたら、たまたまその日に吉川忠英さんを囲む会があるとのこと…。ずうずうしくも、参加させていただけないかな~なんてお願いしたらOKをいただいたので、ちゃっかり参加させていただいちゃいました☆彡霜田さん、本当にありがとうございます。お店の常連さんがたくさん集まり、忠英さんの落語あり、物まねあり、素敵な演奏ありで、本当に楽しく素敵なひとときでした。そしてそして、お客様の持ち込みで素敵なお酒もたくさん集まりました。チーズショップなのに、なぜか日本酒ファンが多いそうです。そう、チーズと日本酒ってこれがまた合うんですよね~(^^♪素敵な皆さんとお知り合いになれ、本当にいい時間をすごせました。今度はぜひ木曽路を囲む会もお願いできればな~なんて(^^ゞ霜田さん、忠英さん、その他皆様、飛び入り参加にも関わらず、楽しませていただいてありがとうございましたm(__)mこれからも、どうぞよろしくお願いいたします!!!
2007年05月21日
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5月3日は横浜にて大学ラクロス時代の友人の結婚式へ。場所は横浜『三渓園』。素敵な庭園の一角にある『鶴翔閣』という日本家屋で執り行われました。最近ではなかなか少なくなった、純日本風の結婚式です。また、私の他にも蔵元の友人が多い新郎新婦によって、私たち友人の蔵元の日本酒も披露宴の中で振舞われました。袴に白無垢、お色直しでは素敵な振袖で登場し、会場の雰囲気といい、新郎新婦の雰囲気といい、そしてその雰囲気にぴったりの日本酒たちといい、本当に素敵な結婚式でした!!!やっぱり日本人に生まれた以上、今回の様に日本の文化をできるだけ多く感じる場にいたいなと思います。お酒が人を繋ぎ、人を和ませ、幸せを運ぶとはこう言うことなのかな~と…。素敵な夫婦になってくださいね☆彡
2007年05月14日
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5月10日(木)は、NHK文化センターの日本酒講座の皆様が蔵を訪問してくださいました。いつも色々とお世話になっている相澤節子先生が毎月講師をされている講座の生徒さんたちをお連れ下さったのです。また、祖父の代よりお付き合いがあると言う、いけばな真派青山流の上条香月先生も一緒にお越しくださいました。右が相澤先生、左が上条先生、中央は母です。もともと曽祖父は文学人であったため、アララギ派の歌人たちからの手紙や書が蔵には多く残っています。今回は上条先生からのご依頼で、特別そう言った書や掛け軸などもご覧いただける様準備をしました。酒蔵へ移動してからは、一通り蔵の中をご案内し、生徒さんたちが一番楽しみにしていたであろうきき酒をしていただきました。今回は6種類のお酒をだしてみました。3種類は木曽路の製品を、残りの3種類は18BYの新酒です。それぞれに味わいの違うお酒を並べたので、みなさん興味深くきき酒をしてくださいました。とは言っても、蔵でのきき酒はまだまだ序章。おそらく今回のメインイベントは、昼食だったのではないでしょうか。昼食は斜向かいのおそばやさん【おぎのや】さんで特別にそばづくしのお料理を出していただき、みんなで囲炉裏を囲んで日本酒談義に花を咲かせています。平日の昼間ではありましたが、ついつい私も1杯2杯と飲んでしまいました(^^ゞやっぱり昼間から飲むお酒は格別においしいですよね(*^^)vとまぁ、自分のことはさておき、皆さんがこうして日本酒を楽しみ、料理を楽しみ、会話を楽しみ、そしてそこにある雰囲気を楽しんでいることが、一緒に数時間過ごしただけでもヒシヒシと感じられました。日本酒って、温かい和を築く魔法の飲み物なのかもしれません☆彡皆さん、先日は遠いところからお越しくださいまして、本当にありがとうございました。また、偶然時間が重なったのですが、小田原のお得意様である【はつ花そば】のご主人も小田原より遠路遥々お越しくださったのです。今回で4度目でしょうか。うちのお酒をとっても気に入ってくださっており、『お客様にお出しするお酒は、必ず蔵元へ行って自分で納得したものなのです。』と言って、いつもわざわざ買いに来てくださるのです。本当に嬉しいことです。ありがとうございます!!!ちょうど、生徒さんたちが蔵の見学をしている時に来られたので、一緒に蔵を見学してくださり、また昼食も一緒にとってくださり、また一味違ったお話も聞きながら楽しく過ごすことができました。この日一日、とっても短く感じました。それは大勢の方とお話ができたからなのでしょうか。心和むひと時をありがとうございましたm(__)m
2007年05月11日
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いつも見てくださっている皆様、本当に更新ができておらず、申し訳ございませんm(__)m社会人になってから、どうも予定を詰め込んでしまうことが多く、少しでも空いている時間があったら、仕事でも遊びでもついつい予定を入れてしまうのです(^^ゞそれっていいのか悪いのか…。気持ち的に余裕がない証拠なのでしょうか!?それはさておき、この2週間ほどの間本当に色々な出来事がありました。少々前後するかもしれませんが、順次UPしていきますね☆彡
2007年05月11日
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皆造を迎えた後の重要な仕事として、しぼった酒の『火入れ』作業があります。酒の量が多いものだと丸々半日はかかりますので、一日できても2種類が精一杯です。火入れは元のタンクから火入れ後のタンクへ酒を移動する間に、熱湯の中を酒を通過させて68度程度まで酒の温度を上げるのです。これが火入れタンク。この中にはぐるぐるっと蛇管が入っており、タンクの中でお湯を沸かしながら、蛇管を酒が通過していくのです。火入れで大変なのは、終わる直前です。酒を送っているポンプは空回しができないので、酒がすべて蛇管に入った後は、水を流して受けのタンクに酒をすべて押し込まなくてはいけません。その酒と水との間には炭を流して目印にするのですが、酒がすべてタンクに入った直後に押されてくる水をタンクに入らないようにするため、一瞬のタイミングを見計らって、ホースの流れを変えなくてはいけません。文章で説明するのは難しいのですが、蔵の人たちのすばやさは見ていて感激する程です。酒造りでは色々な場面でゆったりとした気持ちが必要になると思うのですが、かといって、俊敏に作業することも多々あり、まだ作業になれない私は、もたついて先輩方の邪魔になっていないかと心配です。これは火入れ後、密閉タンクに蓋をしているところです。どんな作業を見ていても、緩急がはっきりしていて見事です。まだまだ私は色々な仕事があっても、どちらかと言えば一定のリズムでやっているので、時と場合によって、緩急リズムのある仕事をしていくことが、心にゆとりのある仕事に繋がるのかな~と感じました。さて、まだまだ今週は火入れが続きます。でも火入れが終わればいよいよ蔵の仕事も本当に終わりになります。少々寂しい気持ちでもありますね。
2007年04月24日
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毎年皆造を迎えると、『半年間の酒造りお疲れ様でした旅行』に行きます。今年は、蓼科へ。会社を11時前に出発し、権兵衛トンネルを抜け伊那谷へ。そこから諏訪の方面へ向かっていくと、天竜川岸の『観光荘』のうなぎでお昼ご飯です)^o^(ここのうなぎは蒸さずに蒲焼にしているので、皮はパリッと香ばしく、身はふっくらとやわらかく、いくらでも食べれちゃいそうな、おいしいうなぎでした☆彡その後、諏訪へ抜けビーナスラインへ。そのまま山をずんずん登っていくと…、霧が峰にたどり着きました。晴天ではなかったけれど、素敵な景色を眺め、ソフトクリームを食べ、山荘のおじさんの霧が峰にまつわるお話を聞き、ホッと一息、春の高原の風を全身で感じたひと時でした。霧が峰でのんびり時間を過ごした後は、蓼科の『テラス蓼科』さんへ。今回の宿泊ホテルです。着いてびっくり、敷地の広さと、建物とコテージの美しさと。こんなとこに泊まっていいのかな…とちょっとドギマギ(^^ゞ実は、うちのお酒を使っていただいているお得意さまなのです。夕食までにゆっくりと時間があったので、早速お風呂へ。これまた、大絶景の露天風呂に大感激☆彡八ヶ岳が目の前にそびえ立ち、すそ野までが綺麗に見渡せるのです。夕食は、素敵なディナーを用意していただき、最高のものでした。杜氏たちにとっては、フォークとナイフで少々慣れない様子でしたが、普段なかなか食べない素敵なお料理に大満足でした!!!しかも、嬉しいことにうちの甘酒を使ったデザートまであるではないですか!?1泊2日、とっても短い時間でしたが、お風呂にも3回も入ったし、素敵なお料理に大満足で、本当に現実離れした時間を過ごせました。テラス蓼科の馬渕さん、本当にお世話になりありがとうございましたm(__)m朝はのんびりと朝食を食べ、10時前にテラス蓼科を出発。まずは諏訪大社本宮へ。実は、長野県民ながら諏訪大社は初体験(^_^;)その後、諏訪湖半の原田泰治美術館へ。現在、海の見える風景の作品を集めた企画展をやっており、海好きの私にとってはつい足が止まる作品が多く、中でも愛媛県伊方町のみかん畑と石垣の作品は何故かす~っと絵の世界に惹きこまれるものでした。最後に、高島城の満開の桜を見に行き、今回の旅行の行程は終了です。ホントにホントに満開で、見ているうちについ食べたくなるような、花びらがぎっしり詰まったよいタイミングだったのです(*^^)vのんびり過ごしながらも、感激の多い盛りだくさんの旅行でした。いや~ホントに楽しかった☆彡
2007年04月21日
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4月18日。18BYの皆造を迎えることができました。最後の醪をしぼり、その旨さに感激し、この半年の酒造りに思いを馳せ、18BYの酒造りを大いに振り返った一日でした。まだ、しぼった酒の火入れの作業は残っているので、蔵人さんたちが小谷へ帰る来週末までに、すべての作業が片付けばいいなと、ちょっと焦ったりもしますが…。とにかく、大きな怪我をすることもなく(私自身もですが、蔵で働くひと皆。)、今年も無事酒造りを終了できそうです。醪がなくなり、毎朝の仕事であった分析もなくなり、なんだか寂しくなる気はしますが…。ひとまず、お疲れ様でしたm(__)m
2007年04月18日
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今月は今日までに10日間も東京へ出張で出ていたことになります。日記にもUPしてありますが、様々なイベントがあり、多くの人々に出会えた、良い出張だったと思います。お酒もかなり沢山飲みました(^^ゞでもおいしいお酒を沢山飲めたので、本当に幸せでした☆彡今日は久しぶりに自分の蔵のお酒で晩酌をしました。いつも飲んでいるお酒なのに、ここのところ他の蔵のお酒ばかりを飲んでいたので、味わいや感じ方がまた違ったように思えます。やっぱり色んなお酒があるのだから、たくさん飲んで勉強しないとですね!!!家でもいろいろお酒を買っては飲んでみているのですが、やはり居酒屋やレストランで飲むのとはまた味わいが違います。あらゆるシーンであらゆるお酒を自分自身が楽しめることで、今後のいい酒造りに繋がっていくのではないかな~と思います(^^♪半分は酒飲みのいいわけですが…(^^ゞ
2007年04月15日
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13日14日と信州フェアが行われていました。長野県の観光協会の皆さんと観光部の皆さんでの企画だそうです。今回は酒蔵としての出展はありませんでしたが、長野県の原産地呼称認定制度での認定酒の販売に、木曽路のお酒が選ばれ並んでいたこともあり、14日に様子を見に行ってきたのです。土曜日と言うこともあり、またお昼頃には村井県知事も登場したと言うこともあり多くのお客様で賑わっていました。長野県民でありながら、長野県のことをあまり知らないので、時間を作って長野県のいいとこ巡りをしたいものですね☆彡
2007年04月15日
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昨年夏に次いで、再び大手町サンケイビルの前で試飲即売会を行いました。今回は『桜まつり』とのことでしたので、春らしいお酒を集めて参加しました。夜は結構風が強く、結構寒かったのですが、色んなお客様と沢山お話をしているだけで、寒いのなんてほとんど気にならずに時間が過ぎていました!(^^)!試飲をしていただいて、気に入ったお酒を買って帰れるというスタイルの試飲即売会はとっても好きなのです。これはどんな試飲即売会でもそうなのですが、お酒が本当に好きで、色んな試飲会に顔を出している方もいれば、通りがかりに興味をそそられて立ち寄ってみた方もいました。寒かったので、私もついつい饒舌になってしまいましたが、そんな私の話を一生懸命聞いてくださり、全種類飲んで回って、最終的に気に入ったお酒を満面の笑みで買って帰られる方の表情は、とっても豊かで幸せを感じます。飲んでくださる方が、自然と笑顔になるって、お酒を売っていてこれほど幸せなことはありませんね(*^。^*)みなさん、本当にありがとうございました!!!
2007年04月15日
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さいたまスーパーアリーナにて、関東信越きき酒会が盛大に執り行なわれました。来場者は…何人だったのでしょう。とにかく会場は人人人でごった返していました。長野・新潟・群馬・茨城・埼玉・栃木の6県より多くの蔵元が集まりました。この会は開場時間3時間と非常に短く、他のお蔵のお酒をいろいろ見て回りたかったのですが、とってもそんな余裕はなく、あっと言う間に終了です。ただ、短い時間の中でも、いつも来てくださるお客様や、先週のグルメ&ダイニングスタイルショーで来てくださったお客様など、皆さん複数回当蔵のブースにお立ち寄りくださり、とっても嬉しいことだな~と感激します。お立ち寄りくださいました皆さん、本当にありがとうございます。
2007年04月11日
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第1回グルメ&ダイニングスタイルショーに参加してきました。4月4日~6日までの3日間で行われた見本市です。日本酒は全国各地より約20蔵が出展しており、皆さんそれぞれ自慢のお酒を持ち寄りPRをしているのです。今回の見本市では、仕事関係の収穫の多さはもちろんですが、私自身の人間関係としての収穫の多さにも驚き、本当に有意義な見本市だったと思います。ある蔵元さんと、『はじめましてm(__)m』なんて名刺交換をしたのですが、数分後、お互い農大醸造学科の卒業生であることが判明し、更には、同じ教室で講義を受けていた同級生であったことが判明したのです。学生時代のイメージはほとんど残ってはいないのですが、とってもポジティブで自信に溢れ、話を聞いているだけで、こちらのモチベーションもライバル心も燃え上がってくるような人でした。蔵の中で酒を造っていると、どちらかと言えば酵母や麹菌と対話する自分自身との戦いなのですが、やはり営業に出ると、同年代の自信に溢れたライバルの存在は、否応なしにこちらの士気は高められるものです。彼だけではなく、その他の蔵元さんや、小売店さん、料飲店さん、日本酒をこよなく愛する人々に出会え、今後も繋がっていくであろうすばらしいご縁にめぐり合えたことが、本当に嬉しいことでした。
2007年04月09日
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4月3日は今年の酒造りの一区切りである、甑上げ(コシキアゲ)でした。甑上げとは、その年の酒造りの中で蒸米をあげる最後の日のことを言います。偶然にも大安吉日。前の日から浸漬しておいたもち米も一緒にふかし、お祝いのもちつきも行いました。さすが、熟練の技。杜氏のもちつきは70歳とは思えぬ見事なものでした。ちなみに私はと言えば、めっちゃへたれでしたが…(^_^;)半年間、杜氏を筆頭に50本のタンクに酒を仕込んできました。あとは、醪がじっくりゆっくり発酵し、上槽の時を待つのみです。待つとは言っても、直接醪の管理を行っているお頭は、最後50本目の酒がしぼり終わるまで気が抜けませんが…。甑上げが終われば、蔵の中の雰囲気も緊張感が解消され、みんな随分とほんのりした表情になりました。これから皆造(カイゾウ)を迎えるまで、半年間お世話になった道具たちに感謝の気持ちを込めながら、片づけを行っていきたいと思います。
2007年04月09日
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今年も参加します!!!会場で皆様にお会いできるのを楽しみにしております☆彡
2007年04月02日
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去る、3月31日(土)13:05より。SBC(信越放送)の『マジテレ!』と言う生放送の番組に、『尚子の酒 第2回』と題して、生出演をさせていただきました。以前にもちらっと、TVに出ます。と言うことは書いたのですが、その続編です。前回の放送では、私が管理を任されていた吟醸の仕込みの部分を取材していただき、VTRだけでの出演でしたが、今回は、その吟醸をしぼったということで、お酒を持ってスタジオへ行ったのです。始めの5分程度、しぼりの作業等を取材していただいた、VTRが流れ、その後私が登場して、ダチョウ倶楽部の皆さんとアナウンサーの方々に飲んでいただいたのです。私の生での出演時間は6分程度でしたが、その間に皆さんから色んなことを聞かれ、それらに答える形でフリートークをしたのです。始まるまでは、初めてのTVスタジオの雰囲気に緊張していましたが、番組が始まってしまえば緊張も解け、6分間の出演時間はあっという間に過ぎていきました。思いの外、すらすらと話ができたので、ホントよかった~!!!身近な友人には予告をしていたのですが、番組自体の予告が結構いい時間に流れていたらしく、またその予告にも私が登場していたようで、知り合いの方々も結構見てくださったようです。今は、経験も努力もまだまだ足りない状態です。人に見られても、胸を張っていられるようになる為、多くの事を見て聞いて触れて、実際に経験して吸収していきたいです。
2007年04月01日
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出品候補の吟醸酒の滓引き、火入れ共に終わり、まもなく出品締め切り迫る、全国新酒鑑評会への出品酒をどれにするか、蔵内で利き酒をし、最終決定をしました。3種類の吟醸酒の中でどれが出品に適しているか、そしてその吟醸酒の中でもどの斗瓶の酒がもっとも優れているか、本当に微妙な違いではありますが、どの斗瓶の酒を選ぶかによっても、結果は大きく変わってくるのです。本日、その一本が決定されました。あとは、丁寧に出品用の瓶に詰め替え、出品の時を待つのみです。う~ん、今年のわが子はどんな評価を受けるのでしょう(>.<)でもでも、本音を言うと・・・。吟醸の世界での評価は私にとってはあまり嬉しいものではありません。市販して、誰でも手に入るお酒で皆勝負すべきではないのでしょうか。なので、昨年の秋に行われた、『関東信越国税局酒類鑑評会 お燗審査の部』での優秀賞受賞は大変嬉しく、光栄なものでした。なぜなら、この審査では実際に市販されている酒が対象だったからです。受賞酒とまったく同じものをお客様にも飲んでいただけるのです。そうでなければ、意味がないですよね。とは言っても、新酒鑑評会の結果はどうなることでしょう・・・。今から心配でなりません(。・_・。)
2007年03月27日
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昨日の夜から今朝にかけては、かなりの土砂降りでしたが、今日は一日暖かく、仕込蔵の中の温度は8度まで上がっていました。日曜日は小谷から来ている杜氏とお頭と蔵人さんは自分の家へ帰るので、いつも醪の温度管理をお頭から言い渡されます。今日も朝起きてそれぞれの醪に櫂(カイ)を入れ温度を測り、お頭の指示も仰ぎつつ、タンクの回りに冷却用の水をまわしたり、タンクに巻いているマットをはずしたりしました。そして、夕方また櫂を入れ温度を測るのです。仕込時以外で醪と直接触れ合えるのは、日曜日に温度管理を頼まれたときだけなので、実は頼まれることがかなり嬉しいのです☆彡まだまだ自分の判断では怖くて手が出せませんが、醪のタンクに囲まれながら、自分ひとりで櫂を入れ、好きなだけ醪を眺めていられるひと時は、ちょっとした贅沢な時間です。あと1ヶ月程で造りも終わってしまいます。長いな~と思いつつも、終わりが近づくとやっぱり寂しいものです。あと1ヶ月の間、思う存分酒造りを実感しなければっ!!!
2007年03月25日
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この1ヶ月の間に、3本の吟醸酒がしぼられました。この写真は、その醪(モロミ)を袋に入れて小さなタンクに重ねた状態です。上から圧力を掛けることなく、自然の醪の重さで滴る酒だけを斗瓶(トビン)に取ります。ゆっくりゆっくり時間をかけてしぼるのです。よく、【○○吟醸 斗瓶囲い】とか【斗瓶取り】等と書いて、付加価値をつけて少し高い値段で売っている吟醸酒を見かけますよね。それはこの様に、滴る酒をその順番に斗瓶に取ったものを言います。このお酒にどうして付加価値があるかと言いますと、酒は、しぼり始めてからの時間によって、同じ醪であっても全く違う表情を見せるのです。なので、斗瓶で10本近く取るのですが、その1本1本がそれぞれ違う味わいを持っているのです。要は、同じ醪からしぼった酒であっても、その1本の斗瓶に入っている酒は世界中探しても、たった20リットルしかないことになるのです。これがまた、本当に違うんですよね。始めのうちは少し甘みや渋味を感じ、しばらく経つとその甘みが落ち着き、酸味とのバランスが良くなります。そのバランスの良い瞬間はそう長くも続かず、その後は苦味や渋味が出てくるのです。最終的には、袋の上から重しを乗せて、圧力をかけてしぼります。そうなってしまうと、酒質が荒くなってしまうので、出品用にはならないのです。とは言っても、薮田式という装置でしぼるよりは、断然優しく無理のない上槽(ジョウソウ)をしているのですが・・・。ちなみに、ここで取れた酒粕は、まだまだ充分に酒を含んだ、ふんわりとしたとってもいい酒粕になるのです。そして、こうしてしぼって斗瓶に取った酒の中から、鑑評会への出品用に、より良いものを慎重に選ぶのです。何はともあれ、醪の経過にもかなりの気を遣っていたお頭さんも、ようやくわが子が誕生してホッとした表情です(*^▽^*)長い間の吟醸の管理、本当にお疲れ様でしたm(__)mそしてそして、私に管理を任せてもらっていた吟醸【小枝】も、3月19日、ようやくしぼることができました~!!!!!醪日数、なんと【【【56日】】】ですっヽ( ゜ 3゜)ノ(通常吟醸でも30日程度です・・・。)こんなに醪日数が長引いてしまった原因には色々な理由と失敗があるのですが、とにかくとにかく、いい勉強をさせてもらった醪だったと思います。こうして、しぼられた3本の吟醸酒。それぞれがそれぞれに、特徴を持った良い酒に仕上がりました。現在、出品用に滓引き(オリビキ)をして火入れ(ヒイレ)をしているところです。滓引きと火入れの作業は、すべて私が任されてやっているのですが、この二つの作業こそ、細かい神経を通わせて慎重に行わなければ、せっかくの良い酒が台無しになってしまいます。もう間もなく、斗瓶に取ったすべての酒の、滓引きと火入れが終わります。後もう少し、気を抜かないようにしなくてはですっ!!!
2007年03月22日
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前回、久々の更新をしてから、早一ヶ月が経ってしまいました。相変わらず、ダメですね・・・。ごめんなさい(>_<)ただ最近、WEBのあり方について少々疑問を抱いている日々が続き、どうしてもパソコン離れが起こっているのです。とは言っても、それは言い訳で・・・。せっかく酒蔵の中の出来事をたくさん皆さんに見ていただきたくってブログを始めたのに、これではちっとも目的が達成されていません。この一ヶ月の間にも、たくさんの出来事がありました。たくさんの良い酒が生まれました。と、言うわけで、恒例になりつつある【まとめ書き】でお許し下さい(>.<)
2007年03月22日
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2月18日は浜松町の名酒センターで『しぼりたて祭』がありました。全国各地の選りすぐりの蔵元から自慢のしぼりたてが27種類も集まり、お客様は会費を払ってそのお酒を自由に利き酒できるというスタイルです。この季節にしか味わえないしぼりたてのお酒を一度にこれほどの数利き酒できる機会は他にもそんなに多くはないのではないでしょうか。この機会を楽しみにやってきた日本酒ファンの方々や、日本酒を勉強したいという方や、また2時間もかけてわざわざ来たんです!なんていう方で会場の名酒センターはごった返していました。今回は『十五代九郎右衛門 純米吟醸しぼったまんま』を出品しました。我が蔵自慢のしぼりたてのお酒です。お客様の好みも様々ですが、色々なお酒を飲み比べた上で率直なご意見を頂くことができて私にとってもとても良い機会になりました。やっぱり一番嬉しいのは、『全種類飲んだけど、このお酒が一番おいしかった!』と言って頂いた時かな~(⌒∇⌒)最後に、私も利き酒させていただきました。どれもみな、良いお酒だったと思います。ただ、これらのお酒がひと夏を超え熟成された時はどんな表情になっているんだろう、気になります。力のあるお酒は熟成と共にどんどん良くなっていき、力のないお酒は熟成と共にますます力がなくなっていきます。と、私は思います。しぼりたてでは、みな原酒に近い状態で出荷されますし、しぼりたてならではの新鮮さがその酒の力をカバーしている場合もあります。なので、ひと夏越えた頃のそれぞれのお酒を味わってみたいものです。もちろん、うちのお酒も同じことですね。この秋がまた味ののって来る良い時で、とっても楽しみです☆
2007年02月22日
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2月の連休を使い、はるばる四国は愛媛・高知から。そして大阪・千葉から前職の同期や後輩、友人たちが来てくれました。随分昔に、父とその友人たちで地元のスキー場の近くにログハウスを建てたのですが、そこのログハウスが今回の宿泊場所です。酒造りのこの季節、なかなか蔵を空けることができず、ほとんど外出していないのですが、この前の週の後輩といい、今回の友人たちといい、こうして私に会いに来てくれることが本当に嬉しいのです。しかも、ホント遠くからきてくれるんだもん。それなのに、仕事があったりで100%おもてなしできなくてごめんなさい(>_<)酒造りでの失敗やうまくいかないこと、外出できないストレスや、その他色んなストレスが付きまとってくるけど、こうして私を慕ってくれる友人たちを糧にくじけず頑張ろうと思います☆本当にありがとうございますm(__)m
2007年02月22日
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去る2月3日は節分。恒例の『鬼は~外!福は~内!!』の節分です。今年は、木祖村薮原の町並みを元気にしようという活動の一環で、節分の夜、雪や氷で作った灯篭を町並みに並べて、みんなで節分の豆まきをしたのです☆ちょうど、私の大学の後輩が大勢遊びに来てくれていたので、残念ながら『鬼役』を買って出てくれ、近所の小学生たちも大喜びで豆まきをしていました(*^▽^*)雪も1月末にどかんと降って以来降らず、氷を作ろうにも気温が下がらず、個人的には内心『うまくいくのかな~。みんな表に出てくるのかな~。』なんて思ったりもしていましたが、町並みの皆さんは大きな物から小さな物までたくさんの雪・氷灯篭を作り、真っ暗闇の中、本当に綺麗な町並みを演出していました。そして豆まきをしたり、花火をしたり、灯篭の明かりを眺めたりと、それぞれに雪明りを楽しんだ様です。我が家も、父と母がお燗酒と暖かい甘酒を振舞いました。めちゃくちゃ寒くて強い風が吹いてはいましたが、心温まる薮原の町を実感した瞬間でした。
2007年02月22日
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またまた、日記の更新が滞ってしまいました(>_<)ここ一ヶ月、大吟醸の仕込やら管理やら、立て続けの来客やら出張やらで落ち着かない日々が続いています。はい、またまた言い訳です( ̄ー ̄;書きたいことはたくさんあるんだけどな・・・。と言うわけで、本日の日記にまとめ書きしたいと思います☆
2007年02月22日
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どうやらテレビデビューです(>_<)しかもすっぴんです(^_^;)
2007年01月23日
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今朝の醪の表情です。仕込みの三段目、留仕込を控える醪です。どうやら、酵母たちは元気に育っているようで、元気な泡がふつふつと出てきています。今、この留仕込みに使用する蒸米を晒しているところです。程よく水分が飛び、今が仕込みの時だよって時を見計らって仕込む予定です。何時になるのかな~?!目標では翌朝6時です。それまでにも何度か手入れをしにいかなくちゃ!!今夜はどうやら眠れなそうです・・・。きっと元気な醪として育ってくれるんだろうな~(>_<)
2007年01月23日
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今日は大寒です。以前日記にも書きましたが、寒の内でも特に寒さの厳しい大寒の日は、水が清らかに澄み、より良い酒を醸すことができるとされています。というわけで、我が蔵では毎年大寒の日に留(三段目)仕込みを行います。この大寒仕込の酒は、同じ米・同じ水を使っているのに、本当に清らかに澄んだ酒になるのです。それにしても、昔の人々は本当に季節と共に生きていたのだな~と感じます。暦の中の二十四節気を見てみると、気候が狂い始めた現在であっても、気づけばその節気どおりの気候になっていたりもします。酒造りもそうですが、杜氏が夏の間にする米作りにおいても、やはり自然からの知らせを聞きつつ、自然と共に歩んでいるのだな~と感じます。もっともっと地球を大切にし、季節の知らせに耳を傾け、季節を感じながら生活したいものですね。
2007年01月20日
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今日は、私の育てる吟醸の添(そい)仕込がいよいよ行われました。朝から、今日やるべきことを頭の中で整理し、その通りに作業を進めていきました。添仕込で一番緊張するのは、仕込温度です。目標温度は12℃。それより低いと、なかなか酵母が増殖してきません。添仕込みの目的は、酒母に次いで元気な酵母を得ること。なので、温度が低すぎることはあまり良いことではありません。水麹(仕込みの前に水と麹を混ぜたもの)の温度を基準に、掛ける蒸米の温度を決めます。蒸米は約30℃にて掛けることになりましたが、とにかく蔵の中の温度が低いため、油断をしていたらすぐに30℃など下回ってしまいます。何とか、今日の添仕込みは仕込温度12.1℃で無事に終了しました。明日の朝、冷え込んで温度が下がっていたら最悪です。酒母のうちに酵母を頑張って育てたので、きっと明日の朝には温度が上がる傾向は見えると思うのですが・・・。だいじょうぶかな~(>_<)でもね、酒母も醪も、もちろん麹も、やさしい声をかけながらかまってあげると、ちゃんと応えてくれるんですって!!!今日は、『元気にいい酒造ってね!!!』って声をかけながら仕込んだから、きっと大丈夫だよね!!!
2007年01月19日
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実はここ最近風邪気味だったようで、今日は朝から鼻水が止まらなかったんです。と言うのも、蔵の中は今の時期5度程度、そして麹室の中は常に27-8度のため、一日の仕事の中での温度差がかなり激しいのです。身体は平気と思っていても、どこかで堪えているのでしょう。そこでそこで閃いた!!!甘酒飲んでみようじゃないの☆うちの蔵では米と米麹しか使わず、その他添加物を一切使わない、超自然食品である甘酒を売っているのです。この甘酒と言うのは、江戸時代『夏ばて防止の栄養ドリンク』として庶民が飲んでいたと言うほど、ビタミンやアミノ酸がた~っぷり含まれているのです。これもすべて米と米麹のお陰なのですが・・・。やっぱり風邪にはビタミンでしょう!!と言うことで、いざ甘酒をがぶ飲みしてみました。すると!!!???これまた驚いたことに、鼻水が止まったんですよ!何となく重かった身体も軽くなったんですよ!!!すごくない!?すごくない!?やっぱり自然の力はすごい!!!昔の人たちの知恵はすごい!!!自分で造りながら、そのパワーをそれ程信じていなかったのですがσ(^_^;)もう、甘酒様サマ(-人-)です☆(注)宣伝ではありません・・・。
2007年01月16日
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先日のあるある大辞典での納豆効果放送のお陰で、1週間にたった1回の楽しみである『納豆』が、今週は手に入らなかったのです(ーー;)というのも、酒蔵では昔から納豆はご法度とされていました。なぜなら、麹を造る『麹菌』と『納豆菌』を比べると、納豆菌の方がはるかに繁殖力が強く、麹室に納豆菌を持ち込みでもしたら、大変なことになってしまうからなのです。今は、昔ほど厳しくは言われないので、その日の朝納豆を食べても、しっかり手洗いをし、納豆の糸をどこかに引っ掛けたまま蔵に入らなければ、大きな問題にはならないと思うのですが・・・。それでもやはり食べるのは気がひけるので、冬の間、大好きな納豆は麹室に入らない『日曜日の朝食』のみ!と決めているのです。なのになのになのに~!!!!!!昨日の夕方買い物に行った母は、『納豆売り切れなんだけど!』『Σ( ̄□ ̄ ||まじで・・・。』いくらテレビでダイエット効果があるとか、健康にいいとか放送したからって、『売り切れ』『品薄』ってひどすぎません?よくあることですが・・・。毎週楽しみにしているレギュラーユーザーのことをもう少し考えてっ!!!今回納豆に飛びついたそこのあなたっ!!!いつまで続くのですか???継続してこそ効果があるのですよ!!!と、食べ物の恨みは大きいのです。これで今週は納豆おあずけです(+_+)
2007年01月13日
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なんと、おどろいたことに!!!3日にスノーボード行って以来今日までの9日間、犬の散歩以外、一歩もうちの敷地から出ていませんでした・・・。だって、自宅と蔵は徒歩20秒なんだもん(>_<)
2007年01月12日
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愛媛県西条市の地酒です。大晦日に行った小売店さんでGETしました。愛媛に住んでいながら、この銘柄も酒造も知らなかった・・・。まずは冷で。うん、以前にもEK-1酵母を使って仕込んだ酒を飲みましたが、その時と同じ香りを感じます。とってもすっきりしているけれど、そこそこ味わい深さを感じるお酒です。ただただ残念なのが、アルコール分14-15%ということ。一口飲んだだけで、水臭さを感じてしまいますし、(生詰だから余計にかも)せっかく味わいのあるお酒を造っているのにもったいない!!!このお酒は、原酒もしくはせめて15%台までで。そして、ぬる燗に。私は香りのある酒が苦手なのですが、このお酒の香りはぬる燗程度で姿をくらましてくれ、更には味のふくらみが増し、水臭さもなくなるので、低アルコールであることをお燗がフォローしています。実に燗上がりするお酒でした。ちなみに父の感想は『特に欠点の見当たらない綺麗な酒』だそうです。欠点がないってとっても大切なことです。でも欠点をなくすだけでは、ほとんど水に近くなってしまう。そこにそのお酒だけが持ちうる味わい深さを求めたいものです。
2007年01月12日
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【1月10日15:00】高温糖化もと("もと"という漢字が表示できないようなので、ひらがなでごめんなさい。)による吟醸の酒母の仕込みを行いました。普段は速醸もとが多いので、少々不慣れな手つきで仕込みが行われましたが・・・(・・;)ちょうど冷え込みが厳しくなってきたところなので、糖化温度が下がってしまわないよう、タンクには毛布や保温マットをたくさん巻いて保温します。【1月11日0:00】糖化が終了し、酵母が苦しまない程度の温度(30℃前後)まで冷却を開始しました。とは言っても、なかなか冷えないので、その後2時間おきにかき混ぜました。【1月11日6:30】ようやく30℃まで温度が下がったので、いよいよ酵母の添加です。実は、私が管理するのはこの酒母から50Lを小分けにした枝仕込です。なので、写真にはありませんが80Lの小さな桶で仕込むのです。【1月11日12:00】冷却の目標は20℃以下。そこに到達するまで、櫂を入れるのですが・・・。たった50Lの小さな酒母になったので、櫂は道具を使わずに自分の手で行いました。これがまた、すぐにやってよかった~!!!と大感激。普段、櫂棒で櫂を入れてしまうと、タンクの中での品温の差を敏感に感じることが出来ないのですが、当然自分の手で行えば、「ここが暖かくて、ここが冷たい。」と言うのが、よく分かります。タンクの中で蒸米がどんな状況になっているのかも、よく分かります。小さすぎる仕込みは温度の管理等が難しいと言いますが、小さいからこそ、本当の手造りが出来ると言うことに、今ささやかな喜びを感じています。【1月11日16:00】すでに酵母は元気に増殖し始めています。酒母の表面には細かい泡がぷつぷつとたくさん見られるようになりました。これは、酵母が呼吸をしている証拠です。これからこの酵母たちはどんな表情を見せてくれるのでしょう。まだまだこれからですが、本当に楽しみです。小さな桶は、夜の冷え込みによって底冷えしないように、やはり毛布やむしろを巻いて保温をしています。小さな子どもを寒い外気から守るような心境です。酵母は生き物。常に声をかけてあげると、本当に喜んでくれるんですよね!!!反対に、少しほったらかしにしておくと、ちょっとすねちゃうんですよσ(^_^;)↓↓ここからは酒母造りについてちょっと詳しく書いてみます↓↓ 日本酒のアルコールは酵母と言う微生物の働き(アルコール発酵)によって生成されますが、その酵母を、蒸米と麹・水の混合物の中で大量かつ純粋に培養したものが酒母と呼ばれます。通常の速醸もとでは蒸米と麹・水を混ぜたところに、雑菌の繁殖を防ぐ乳酸を添加し、その後すぐに酵母も添加します。仕込時の温度はおおよそ20℃以下となります。酒母が完成するまでの約14日間の中で、米は麹の持つ糖化酵素の働きによって糖化され、そこで得られた糖分を食べて、酵母がどんどん増殖していきます。しかし、今回行った高温糖化もとでは、まず始めに約58℃の仕込温度で蒸米・麹・水を混ぜ8時間程度糖化のみを行い、酵母が増殖していくのに充分な糖分を先に得てから温度を下げて、乳酸と酵母を添加するのです。酒母の完成までは約1週間程度です。どちらの場合においても、純粋な酵母を多数培養することが目的なのですが、高温糖化の利点は、酵母を添加した時点で酵母のエサとなる糖分が必要充分量得られていることです。そのため、酵母は添加されたと同時に満足すぎるエサを食べて、純粋かつ大量にすばやく増殖できるのです。(速醸もとでは、仕込みと同時に酵母を添加するので、糖化によって糖分が得られるのを待ってから酵母が増殖してきます。)
2007年01月11日
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これが麹蓋です。上下を入れ替えたり、前後を入れ替えたり、幅をあけてみたりと、こまめに世話をしてあげることが出来ます。これは、蓋の中の麹。白くもやがかかっているのは、麹の持っている水分のためです。この段階で品温は36度程度です。まだまだ麹が育つ自分の熱で、品温は上がっていくのですよ。今日の夜。約52時間を麹室の中で過ごした蒸米は、見事な麹になり、出麹の時を迎えました。その香りは栗香を少し過ぎ、枯れ草の様な香りです。とってもいい香りです。明日はこの麹を使って酒母をたてます。いよいよですね~☆
2007年01月09日
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今日は私のお誕生日☆いよいよ27歳になりました!!!とみ@東京さん、メッセージありがとうございますm(__)m世の中の27歳はどんなことを考えているのでしょう。そして今日は成人の日。私が20歳の時は何を考え、何を行動していたのでしょう。年を取るのは早いものです。その時々、自分の精一杯の考えを持って、背伸びをしつつ、胸を張って生きてきました。人間の器とは一体いつ形成されるものなのでしょう。20歳でも器の大きい人もいれば、50歳になっても器の小さい人もいる。私の器は一体どの程度のなのでしょう。なんて書いておきながら、自分の器の大きさがどうであれ、私は私らしく、自己主張をし、だからこそ、時に人に打ちのめされ、そして学び、大きくなっていけるのだと思います。自分の人生、自分の為に生きないでどうするの??自分があってこそ、世のため人のため生きていけるのではないでしょうか。豊かな自分をもってこそ、誰かの為・何かの為に一生懸命になれるのではないでしょうか。とにかく人に負けない自分を持っていたい。こんな私は嫌われるのかな(・・;)それでも、後悔のない人生を一日一日歩んでいこうと、改めて決意するのです。
2007年01月08日
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いよいよ吟醸の仕込みが始まります!!昨日は『小寒』、暖冬と言われる今年の冬も、ようやく寒の入りです。暦とは、よくできているものですね。昨日から急に冷え込みが厳しくなり、そして雪もたくさん降り、気温も見た目もようやく本格的な冬らしくなりました。とは言っても、雪が積もっているほうが、体感的には暖かいのですが・・・。そしてそして、いよいよ『寒造り』と言われる季節に突入です。『寒造り』とは、寒中(小寒から立春までの約30日間)に仕込む酒のことで、この季節は、酒造りにとって理想的な条件がそろっているため、江戸時代にはこの時期に仕込まれた酒を『寒酒(かんしゅ)』と呼んで、最も高価な酒とされていたそうです。理想的な条件とは、主に気候のことであったのだと思われますが、杜氏いわく、『寒中の仕込み水は同じ水であってもより清らかに澄んでおり、細菌の数も劇的に減少し、なのでよりよい酒になる。』のだそうです。確かに、木曽路には『特別純米大寒仕込』という、大寒の日に仕込む酒があるのですが、これがまた清らかな酒なのです!!それはさておき、吟醸です!吟醸です!!!寒の入りに伴い、我が蔵でも吟醸造りがいよいよ始まりました。昨日は、吟醸の酒母麹に使用する米の洗米を行いました。使用する米は『39%精米山田錦』です。高精白の米は吸水が早いため、吸水時間がたった30秒違っただけでも蒸米のできに大きく影響があります。また、白米の状態も毎年同じわけではないし、気温や湿度、水温や気圧も決して同じ条件にはなりません。そのため、ストップウォッチ片手に米の面(つら)を見ながら慎重に吸水させます。今日は、昨日洗った米をふかし、麹室に引き込みました。吸水の程度は・・・。うん、良さそうです!「釜屋さん、生意気言ってすいません(^▽^;)」でもでも、どれだけ腕のよい麹屋がいても、白米の吸水に失敗すればいい麹にはならないと言います。だからこそ、洗米はとっても大切な工程なのですね。今日引き込んだ米は、昔ながらの蓋麹法(ふたこうじほう)にて製麹(せいきく)します。私にとっては、蓋麹法は始めての経験。頭では理解していても、いつもと違う作業にきっと戸惑うことでしょう。でも、一粒一粒と対話をするように、いつも以上に丁寧に麹を造れることが、とっても幸せなことだな~とつくづく思います。機械を使って造れば、麹造りも仕込みも、酒造り全体がとっても楽に出来ると思います。そしていつでも同じ品質を保てるのだとは思います。けれども、こうして米や麹菌、酵母たちと対話しながら造ってこそ、本当においしい酒にめぐり合えるのではないかな~と思います。
2007年01月07日
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この冬初めての雪景色です。昨日の夜から降り続き、この後もまだまだ降るそうです。久しぶりの雪景色にとってもわくわくしますね~((o(゜▽゜○)(○゜▽゜)o))スキー場に飛んで行きたいところですが、今週は仕込みが重なるためお休みなしです(>_<)いい酒造るため、休みなんて言っていられませんねっ!!!
2007年01月06日
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今年も、蔵人尚子をよろしくお願い申し上げます!!とまぁ、新春のあいさつもそこそこに、どたばた年末年始について、少々ご報告を…。前回の日記にも書きましたが、年末最大の心配事であった麹造り。何とか無事に麹にはなったと思います。でかいことを言うならば、結構いい麹になったかもσ(^_^;)なんて、お酒になってみないことには、最終的に良かったのかどうかは分かりませんが…。ところで、今回の麹造りの中では、地震があっても起きないこの私が、夜中二時間おきに目が覚めて、麹に声をかけにいけたんです!?いつもは夜中は杜氏が声をかけに行っているので、私の中ではなんとなく人事になってしまっていたのですが、いざ自分にすべて任せられるとなると、おちおち寝てもいられません。でもこれが杜氏の言う『麹のリズムに自分のリズムを合わせる』と言うことなのでしょうか。やはり、自分自身で造った麹には人一倍の愛着がわくものですね。しかも今年度初の特別純米酒の酒母・添麹なのでなおさらわくわくします。いよいよ本日その麹を使っての酒母の仕込みです。そしてそして、話はガラッとかわり、31日の出来事について。今年は年越しを生まれて初めて実家以外の場所で過ごしました。しかも、それは談合坂SAにて車の中で一人爆睡という、なんとも切ない過ごし方。と言うのも、今年の大晦日は、埼玉県にあるとある小売店さんの店頭で試飲即売をしてきたのです。そこの小売店さんはとっても繁盛しており、社長さんのお話を伺っても、『お酒のプロ』であると言うことがひしひしと伝わってきます。そんな小売店さんの店頭で、大晦日一日試飲即売を行いました。ここはスーパーか!?って思うほど、お客さんの行き来がとても多く、『お酒を買うならここ!!』というお客さんの気持ちがよく伝わってきました。しかも嬉しいことに、『普段は焼酎ばかりなんだけど、お正月くらいは日本酒にしないとね。』と言って、お正月用に日本酒を買っていってくださるお客さんが多かったのです。きっと、まだまだ日本酒の存在意義って日本の文化の中に大きく根付いているのだなぁと思いました。そんなこんなで、19時くらいまで販売を行い、その後社長さんのご自宅で年越し蕎麦をいただき、埼玉を出たのが22時過ぎ。料金所を通るたびに『初日の出暴走防止にご協力を』と言っては検問を行っていたので、時間的にも『これはもしや、初日の出暴走を拝めるのでは!?』なんて、ちょっとうきうきしながら中央道を帰ってきたのですが、結局暴走族の端くれにも合わず、せっかくいいネタになるかな~と思ったのに、少々残念ではありました。とは言え、年越しを寂しく過ごし、少々疲れた年末でしたが、何だか充実した時間を過ごせた様に思います。年明けは、1日から必死に年賀状を書き、普段読み残している本をまとめ読みし、久々にゆっくりとした時間を過ごしました。2日は妹の二十歳の記念写真と家族写真を撮りに松本へ出かけ、その後毎年恒例の地元小中学校の同窓会へ行ってきました。何年経ってもみんな変わらず、やはり地元の友達はいいものです。結婚したり、子どもがいたり、少々おじさん体型になったり…なんて言うのはちらほらありますが(^▽^;)3日はその同級生たちと地元のスキー場へスノーボードに行って来ました。今シーズン初すべりだったにも関わらず、かなりいい滑りができた( ̄∇ ̄)vかな~☆やっぱりスノーボードは面白い!!!でも本日、足腰腕と筋肉痛です(>_<)そんなこんなで、あっという間の年末年始を過ごし、本日は仕事始め。もう間もなく、吟醸の仕込みが始まります。また、ひとつの小仕込を任せてもらえることになったので、今からドキドキです。しかも、使ったことのない新しい長野県酵母を使うので…。うまくいくかどうか、本気で気合入れなくちゃ!!!
2007年01月04日
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ご無沙汰しておりますが一大事です!!! 今年最後の麹の管理を任せてもらえることになっちゃいました!?と言うのも、うちの蔵では毎年杜氏は年末一足早く小谷へ帰り、元旦から杜氏が出てくると言うスタイルで年末年始を過ごしています。今年も、毎年のように杜氏は28日で小谷へ帰ったのですが…。室には引き込んだばかりの蒸米が…。しかも、今年度初の特別純米酒の仕込みに使う、49%精米美山錦なのです。何気なく杜氏は『ひとりで任された時に見えてくるものがあるんだぞ。』『えっ?それって、私に麹の管理をさせてくれるってこと~???』と心の中で驚きつつ。毎日麹を触って、杜氏と一緒に麹のリズムに身体のリズムを合わせられるようできるだけ耳を澄ませて麹と向き合ってるつもりですが、普段は自分にはまったく責任のない状態。いざ、ひとりで責任を持って管理するとなると、藁をも掴む思いです(>_<)そうは言っても、お頭さんがいるのでいざとなれば頼れるのですが…。とにかくとにかく緊張の2日間です。
2006年12月29日
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今週と来週は蔵の中が実に賑やか。というのも、12月いっぱいのバイト君が東京から住み込みで来ており、そこへ11日から22日の日程で東京農業大学の実習生が2人来ているのです。普段は小谷から来ている杜氏はじめ、3人で生活をしているのですが、そこへ男の子3人が加わり大所帯。毎晩、水のごとく減っていく酒の量もとてつもなく多い!?まぁ、そこに加えて私も随分と飲んでいるので、何とも言えませんが…。とにかくあと一週間は賑やかな日が続きそうです☆とは言え、酒蔵の仕事は色んなことがあります。たった2週間ですが、実習生には酒蔵ってこんなものなんだと言うのを肌で感じて帰ってもらえれば嬉しいなと思いますね。
2006年12月17日
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