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15美香が目の前の人物に言った 「てめぇがみんなを殺したのか?」 「その通り」 変声器のせいで目の前の人物が誰なのか判断する事が出来なかった 由紀が言った 「あなたは誰?」 「私が答える必要は無い。正樹君には分かってるんだろう?私が誰なのか」 「あぁ,全て分かったわ」 美香が正樹に聞いた 「こいつは羽島か?それとも健二か?どっちだ?」 「こいつはどっちでもないわ。もし羽島か健二やったら,あの空き部屋の血は誰のやねん」 「じゃあ一体・・・」 「1人だけおかしい行動を取ったヤツがおる」 由紀が正樹に尋ねた 「誰?」 「暗い道を進む時,お前やったらどうする?」 「手を前にしてゆっくり進むけど・・・」 「走ったりする訳ないよなぁ」 由紀と美香は目を大きくした 「なぁ,遊馬」 遊馬は兜を取った 「最初に殺しておくべきだったなぁ。ここまで追い詰められるとは思わなかったよ」 由紀が遊馬に尋ねた 「あの死体は?」 「あれは俺が予め用意しておいたんだ」 「お前が健二の親父にこの家売ったんやろ?」 「あぁ,この家は俺のだ」 「もう自首しろ」 「お前達全員殺した後でな」
2008.02.29
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14俊輔は痙攣していた 「開けたらバチィいく仕掛けか」 梓が言った 「私は俊輔君をみてる。正樹君達は先へ行ってて!俊輔君が元気になったらすぐに行くから!」 「おう」 「由紀・・・私達,ここから出れるよね?」 「うん」 由紀達は先へ進んでいった 梓は由紀達の後ろ姿に気を取られていた 突然,梓の口にハンカチが押さえ付けられた 梓はその場に倒れた 「うっ・・・」 梓は目を覚ました 梓は小さな部屋に閉じ込められていた 「まさか・・・俊輔君?」 すると梓のすぐ隣にあった小さな穴から白い煙が吹き出した 梓は口を押さえた 「息が・・・」 数十秒後,梓は倒れてしまった 由紀達は赤い扉を開け,部屋の中に入った その部屋にはクラス32人全員の写真が貼られていた 美香は自分の写真を破り捨てて言った 「出てこい!お前が誰だろうとアタシがぶっ殺してやる!よくも蛍を!・・・」 すると3人の後ろのから足音が聞こえた 「梓?」 由紀は扉を開けた そこには兜をつけた人物が剣を引きずりながら由紀に近づいていた 「あ・・・」 由紀は動けなかった 正樹が由紀の前に出た 「下がっとれ」
2008.02.05
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13美香が部屋から出て来た 俊輔が美香に言った 「おはよう」 「おぅ」 俊輔が大きなあくびをした 「あまり寝てないんだろ?アタシが見張っててやるよ」 「あぁ,頼む」 俊輔は倒れてしまった 由紀と梓が部屋から出てきた 「2人とも寝てるじゃん」 「あぁ,俊輔君・・・」 梓は俊輔のそばに腰を降ろした 1時間後,正樹が目覚めた 「眠いなぁ,もう一回寝るか」 正樹が目を閉じた 美香が言った 「起きろよ」 「うるさいババアやなぁ」 美香は正樹の横腹を蹴った 「ゴハァ!今の効いたわ」 正樹が俊輔を起こした 「昨日はナイス推理やったで,びっくりしたわ」 「おっ,おう」 俊輔は大きなあくびをした 美香が言った 「これからどうするの?」 「さっきの分岐点まで戻るさ」 由紀達は先程の分岐点を左に進んだ そこには小部屋があった 正樹が暖炉の中を見た 袋の中には2つの死体が詰め込まれており,1つの死体が美香を凝視していた 美香は呟いた 「蛍・・・」 「もう死体は見たないで」 「奥にドアがある。進もう」 俊輔はドアを開けたと同時に倒れた 梓が言った 「俊輔君!」
2008.02.03
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12「あいつならこの館をトラップだらけにする事も可能だ」 梓が言った 「あの死体は羽鳥って事だね」 「あぁ」 正樹が言った 「今日はみんな疲れたやろ。みんなは寝てくれてええで。俺と俊輔が交代で見張りするから安心しぃ」 正樹が俊輔を見ると,俊輔は頷いた 由紀と梓と美香は2人に礼を言い,部屋の扉を開けた 「もし,何かあれば大声で叫べよ」 3人とも頷いて各々の部屋に入って行った 突然,梓の部屋が開いた 「これ,必要なんじゃない?」 梓は掛け時計を持っていた 「気が利くじゃん。ありがとう」 「また明日ね」 「あぁ,また明日」 梓は部屋に戻って行った 正樹は隣で眠っていた 「何か武器が必要だな」 俊輔は電気スタンドを分解し,長い棒を取り出した 「無いよりはマシだな」 2時間が経過し,正樹を起こした 俊輔は長い棒を渡して言った 「これを使え,寝転ぶな,座るな,もたれ掛かるな。分かってるな」 「おぅ,・・・眠ぃ」 その後も敵が襲って来る事もなく計8時間が経過した
2008.02.02
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