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2025.05.16
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こんにちは!根本良輔です。

YouTubeやSNSでよく見かける「日銀は支配されている」「政府は実は操られている」といった陰謀論。
その多くは、日銀の株主構成や中央銀行の独立性をめぐる誤解、あるいは漠然とした不安感から生まれています。

中でもよく出てくるのが、

「日銀の株主の45%が非公開だから、政府は日銀を動かせない」

という話。これは一見もっともらしく聞こえますが、実際には制度や法律を冷静に見れば、全く別の構造的問題が見えてきます。

この記事では、陰謀論を否定しつつ、本当に私たちが向き合うべき「金融資本と中央銀行、政府の関係性」という構造の問題について、わかりやすく解説していきます。



「日銀の45%は非公開株主で政府は支配できない」説の誤解

まず、よくある誤解から。

日銀は確かに株式会社の形態をとっていて、約45%の株式は民間が持っています。
でも、これらはすべて政府の承認なしには譲渡できない「譲渡制限株式」です。


さらに日本銀行法第4条では、
**「日銀は政府の経済政策と協調して行動すべき」**と明記されています。
つまり、「日銀が政府から完全に独立している」という考えは制度上、成立しないのです。



問題は「日銀」ではなく「政府が腐っている」こと

日銀が暴走しているというよりも、実際は政府のガバナンスの問題です。

「政府がまともであれば、日銀も正しく機能する」
──この前提に立てば、問題は中央銀行の独立性ではなく、政府自体の腐敗やガバナンスの欠如にあります。



「日本はデフォルトしない」制度的にできない

「日銀が国債を引き受けなければデフォルトする」といった話もよく聞きますが、これは通貨発行権の理解が足りません。

日本政府は、自国通貨(円)を発行できる唯一の存在です。

国債の償還期限が来ても、**借り換え(ロールオーバー)**で対応できますし、


現に、日本の国債の約47%は日銀が保有していて、
政府 → 民間 → 日銀という資金循環ができており、破綻リスクはありません。



本質は「金融資本による構造的支配」

陰謀論に走る必要はありません。
それよりも注目すべきは、日銀を含む国家の政策が金融資本の利害に左右されているという構造です。


なぜなら通貨の価値が下がり、債券価格が落ちるからです。
彼らはインフレが起きると、「利上げしろ」と強い圧力をかけてきます。



コストプッシュインフレに利上げは逆効果

現在の日本で起きているのは、コストプッシュ型インフレ。
エネルギーや原材料の価格上昇が原因です。

こうしたインフレに対して利上げをしても、物価は下がりません。
逆に景気後退を招くだけです。

それでも日銀が利上げに動く背景には、金融資本の圧力があります。
これは国民にとって極めて不利益な政策です。



IMFやOECDの「提言」も構造に組み込まれている

財務省の官僚たちはIMFやOECDに出向しています。
そこで日本に対し「消費税を上げろ」「財政支出を抑えろ」といった“提言”を行います。

これらの機関は日本が多額の資金を拠出しており、
日本人が中枢にいながら、なぜか国民に不利な提言ばかりをするという不可解な構造が存在します。



メディア・エコノミストも「金融資本の代弁者」に

多くのメディアやエコノミストは、スポンサー企業に配慮し、金融寄りの論調になります。

「インフレ=悪」
「利上げ=正義」

こうした単純なロジックは、スポンサーの利害を守るためのものです。



「デフレ終わったは」本当か?

「GDPが上がったからデフレは終わった」──このような言説もあります。

でも実際には実質賃金は下がり続けており、生活は苦しくなる一方。
名目GDPの数字だけを見て「経済回復」と言うのは、極めて危険です。



アベノミクスの雇用増も「中身がボロボロ」

安倍政権下で雇用者数は増えました。
でもその多くは非正規雇用・低賃金・不安定労働。

これは「景気回復の成果」ではなく、
女性や高齢者が**「生活のために働かざるを得なくなった」**結果です。



地方を救うのは「首長」しかいない

中央政府に任せていても、地方は救われません。

たとえば、明石市の泉房穂元市長のように、
国の指示に従わず住民のために予算を使う、そうした首長こそが地方を再生させる存在です。



数字に騙されず、構造を学ぼう

「GDPが上がってるから良い」
「日銀の株主構成が陰謀だ」

──こうした断片的な情報ではなく、構造を理解し、本質に向き合うことが重要です。

問題は「陰謀」ではありません。
金融資本に牛耳られた政策決定の構造です。



最後に:構造の理解なくして、日本の再生なし

政府も日銀も、そして政治家も、すでに構造に取り込まれています。

この国を変えるには、私たち一人ひとりが学び、考え、選挙で意思を示すことしかありません。

陰謀論ではなく、構造を。
感情論ではなく、知識を。

ぜひ一緒に本を読み、構造を学び、この国の未来を考えていきましょう。

署名

コラムニスト:根本 良輔(ねもと りょうすけ、1994年6月21日)
東京都練馬区出身。くりのみ保育園、大泉南小学校、大泉第二中学校卒業。石神井高校、芝浦工業大学を卒業後、東京大学大学院へ進学し(のち中退)電気工学の研究に従事する。会社経営者、政治活動家、つばさの党幹事長。二児の父。

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最終更新日  2025.05.16 19:14:00
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