Tequila's  Bar

Tequila's Bar

2008.03.13
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カテゴリ: カテゴリ未分類
歳がばれるけれど、そんなのは関係ない。

今の家族関係はどうなっているんだろう?
確かに人のことは言えない、私は家族に守られて生きているから。
でも、家庭でも学校でも子供に「イイコ」を押し付けすぎだろう。
その子達はTVゲームだけが唯一の趣味だったり、ストレスの捌け口だったりするんだろうな。

ウチの近くは都内に通勤する人たちの独身寮がいっぱいある。
嘗ては、そんな独身寮の周りには定食やさんやスナックが軒を並べていた。でも今は閑古鳥。
会社帰りにコンビニでお弁当を買って缶ビールを買って、量の自分の部屋から出ないらしい。

家庭にあってもそうらしい。

詰まらなくないのかなあ?
私は嫌だ!
思っていることを話せない家族関係なんて真っ平ゴメン!
嫌がられても、何が嫌なのか追及する。
改められるところは改めるべく努力をするつもり。。。。
でも大抵のことは、我侭を通させてもらう。
だって一番の年長者だもん。

この頃思う。
嘗ては大家族だった。
おじいちゃまがいたり、出戻りのおば様がいたり、母の弟が就職で東京に出てきたときはウチから通っていた。
おじいちゃまは、二ヶ月くらい寝込んでウチで亡くなった。

何処のうちも似たような家族構成だった。
年長者は敬われ、嫁姑の確執があっても似たような状況の嫁さんが多かったから、お互い愚痴を言い合い仕方が無いね、と言いながら姑に仕えていた。子供の面倒を見るのは姑の役割だった。
若い夫婦は揃って働いていたことが多かった。
でもウッカリ、夜遊び疲れた私がオバア様のお布団で寝てしまうと、母が取り戻しに来たらしい。

私たち子供は玉投げで遊んでいれば、夕方暗くなっても玉が見える限り遊んでいた。

父は、宿題を出す教師は教師としての職務をマットウできないから宿題を出すんだ。と言って、決してウチでは宿題は出来なかった。だから学校の休み時間で済ませてから帰った。
だって、学校から帰る時間になると門の前で立って待っていたから。

父は、悪がきの悪戯が度を漉すと何処の子供でも叱り飛ばしていた。みんなウチの門の前は走って通った。
若い奥さんが泣きじゃくる子供の手を引っ張っていこうものなら、これも怒った。何故、泣いている子の言い分を聞いてやらないんだ。というわけである。「子供をてめえの勝手に育てるな」と、言うわけである。
毎日が楽しかった。
でもそんな私にも、怖いカミナリオヤジがいた。
そこんちの前は走って通った。

大人になってからそのカミナリオヤジの息子さんと飲む機会があった。
「お兄さんちの親父さんは怖かったよね」と私が言うと、
「おめえの親父には俺もブルッたぜ」と、お兄さん。
「でも知っているか、どこんちの子供でも怒鳴りつけたり、張り倒していたのは、俺んちのオヤジとおめえんちのオヤジだけだったんだよ。今から思えば、いい親父たちだったよね」
う~~~ん、なんか和んだ晩だったな。

今は高層マンションがいっぱい建っている。
隣の人がどういう人かしら無いこともあるかもしれない。
プライバシーと言うんだろうけど、要するに「無関心」なんだ。
この「無関心」は本当はプライバシーの尊重でもなければなんでもない。
無関心ほど怖いものは無いと思っている。

人に関わりたくない、面倒に巻き込まれたくない。
だから人間性が失われてきているんだ。
無関心はもちろん向上心も奪ってしまう。
コンパクトな視野も心も狭い、詰まらない人間ばかりが増えてくる。
子供がりスト・カットしていても、同居の親が気付けないはずが無い。
様子や血のついたティッシュ、ハンカチなどで必ず気づく。
それが気付かない。
剃刀が滑って、太い血管でも傷つけたら、一人部屋の子供は朝になるまでに死んでしまうだろう。
「どうしてうちの子が!学校にも塾にも真面目に通って、ウチでも乱暴な口を利いたことも無いんです」
そんなに周りに気を使う子だから、ストレスの吐き出し口が見つからないで、自分を追い詰めちゃっていたんですよ、と言ってあげたい。

大家族の中では、こんなことは起きない、誰かが気付く。
お年寄りも病院のたらい回しなんてしないで済んだ。
みんな順繰りに生まれて生きて歳を重ねて、死んでいく。
このサイクルがキチンとしていた。

昔の日本に帰りたい・・・・・。
季節の漬物を漬ける暮らし。風の温みで塩加減を調節したり、そんなことが大事で当たり前の暮らし。

あっちのうちにもこっちのうちにもお裾分けして、何処のうちも似たような夕飯になったりして。それが楽しかったなあ。
ジャガイモのコロッケが大好きだったなあ。





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Last updated  2008.03.14 01:10:47
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