新 緑仙の日々是好日

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R.咲くや姫

R.咲くや姫

2017.08.27
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カテゴリ: 物書き
八郷の峰.jpg


父が亡くなってから
それをずっと探していた。


もう25~6年以上前だろうか‥
私は、それの写しをある方から頂いた。
父にそれを見せると
それっきりになってしまいそれをその後どうしたのか
また、読んだ感想はどうだったのかを聞きたかったけれど
そのまま、父は他界し、それもどこかへ失せてしまった。


ところが、母の和箪笥の奥から封筒に入ったそれが見つかった。










終戦の詔1.jpg


「終戦の御詔勅 写」である。

母もこれの存在を全く知らなかったと云う。



写しと言っても
ちゃんと和紙に印刷されている。
終戦の日に天皇陛下が御自ら読まれた文章が
このような形で当時のままで全文を拝読すると
胸が痛くなってきます。


ここで、その全文を
普通の活字で表しておきましょう。




抑々帝国臣民ノ康寧ヲ図リ万邦共栄ノ楽ヲ偕ニスルハ皇祖皇宗ノ遺範ニシテ朕ノ拳々措カサル所曩ニ米英二国ニ宣戦セル所以モ亦実ニ帝国ノ自存ト東亜ノ安定トヲ庶幾スルニ出テ他国ノ主権ヲ排シ領土ヲ侵スカ如キハ固ヨリ朕カ志ニアラス然ルニ交戦已ニ四歳ヲ閲シ朕カ陸海将兵ノ勇戦朕カ百僚有司ノ励精朕カ一億衆庶ノ奉公各々最善ヲ尽セルニ拘ラス戦局必スシモ好転セス世界ノ大勢亦我ニ利アラス加之敵ハ新ニ残虐ナル爆弾ヲ使用シテ頻ニ無辜ヲ殺傷シ惨害ノ及フ所真ニ測ルヘカラサルニ至ル而モ尚交戦ヲ継続セムカ終ニ我カ民族ノ滅亡ヲ招来スルノミナラス延テ人類ノ文明ヲモ破却スヘシ斯ノ如クムハ朕何ヲ以テカ億兆ノ赤子ヲ保シ皇祖皇宗ノ神霊ニ謝セムヤ是レ朕カ帝国政府ヲシテ共同宣言ニ応セシムルニ至レル所以ナリ
朕ハ帝国ト共ニ終始東亜ノ解放ニ協力セル諸盟邦ニ対シ遺憾ノ意ヲ表セサルヲ得ス帝国臣民ニシテ戦陣ニ死シ職域ニ殉シ非命ニ斃レタル者及其ノ遺族ニ想ヲ致セハ五内為ニ裂ク且戦傷ヲ負イ災禍ヲ蒙リ家業ヲ失ヒタル者ノ厚生ニ至リテハ朕ノ深ク軫念スル所ナリ惟フニ今後帝国ノ受クヘキ苦難ハ固ヨリ尋常ニアラス爾臣民ノ衷情モ朕善ク之ヲ知ル然レトモ朕ハ時運ノ趨ク所堪へ難キヲ堪へ忍ヒ難キヲ忍ヒ以テ万世ノ為ニ太平ヲ開カムト欲ス
朕ハ茲ニ国体ヲ護持シ得テ忠良ナル爾臣民ノ赤誠ニ信倚シ常ニ爾臣民ト共ニ在リ若シ夫レ情ノ激スル所濫ニ事端ヲ滋クシ或ハ同胞排擠互ニ時局ヲ乱リ為ニ大道ヲ誤リ信義ヲ世界ニ失フカ如キハ朕最モ之ヲ戒ム宜シク挙国一家子孫相伝ヘ確ク神州ノ不滅ヲ信シ任重クシテ道遠キヲ念ヒ総力ヲ将来ノ建設ニ傾ケ道義ヲ篤クシ志操ヲ鞏クシ誓テ国体ノ精華ヲ発揚シ世界ノ進運ニ後レサラムコトヲ期スヘシ爾臣民其レ克ク朕カ意ヲ体セヨ

御名御璽

昭和二十年八月十四日
内閣総理大臣 男爵 鈴木貫太郎
海軍大臣 米内光政
司法大臣 松阪広政
陸軍大臣 阿南惟幾
軍需大臣 豊田貞次郎
厚生大臣 岡田忠彦
国務大臣 桜井兵五郎
国務大臣 左近司政三
国務大臣 下村宏
大蔵大臣 広瀬豊作
文部大臣 太田耕造
農商大臣 石黒忠篤
内務大臣 安倍源基
外務大臣兼大東亜大臣 東郷茂徳
国務大臣 安井藤治
運輸大臣 小日山直登




かなり、難しい文章です。
玉音放送で、これが流れたわけですが

その意味するところが理解できたのでしょうか?
もし、聞いただけで全文理解できたとすれば
戦時中の人々は学識が高かったのでしょうね。



終戦記念日.jpg




では、その全文はどういう文字で書かれていたのか?
その写しをご覧頂きましょう。







終戦の詔2.jpg





終戦の詔3.jpg





終戦の詔4.jpg



あの有名なお言葉「堪え難きを堪え忍び難きを忍び」は
上の写真の文章の二行目の最後の文字から始まり
三行目にあります。
正直に言って私にはスラスラとは読めませんでした。




終戦の詔5.jpg





ウキペディア にも同じ原本の写真が載っていましたが
やはり、手元にあるとないとでは
随分、感じ方が違います。


御名御璽の後に
各大臣のサインがありますが
昔の大臣は皆さん、字がとても上手だと思いました。




終戦の詔6.jpg




終戦の詔7.jpg




現代語訳と照らし合わせながら
ゆっくりと紐解いてゆきましょう。
これは、一語一語がとても深い深い意味を持つ
特別なもので、当時の天皇様の心中は如何許りであったかと
思うと覚悟して読まねばならぬ他に類のない文章だと
思っています。




天皇様は、なんという孤高の極みに
おわします御方なのだろうと
つくづく感じいる晩夏最後の日曜日です。









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Last updated  2017.08.27 10:25:35
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