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年に何回か帰省する時は、滅多に会えない旧い友達と会い、美味しい食事を共にするのが何よりの楽しみで、いつも、手帳に予定をぎゅうぎゅう詰めにしてしまいます。おかげさまで体調が快方に向かい、食事も存分に楽しめるようになったこの頃。退院の報告と快気祝いを兼ねて、いつもよりは余裕を持ったスケジュールで(笑)ちょこちょことお出かけを楽しむ日々です。*日曜日*天王洲アイルのイタリア料理店で、友人の結婚式の二次会に顔を出す。新郎新婦ともに、以前勤めていた会社の同期。入社後15年目にして、こんな素敵なことが起こるとは…予想以上に実家での静養期間が長引いたおかげで、懐かしい皆と会えることが出来たのはまさしく「怪我の功名」でした。誰かの人生の、幸福な一場面に立ち会うことの喜び。若い頃には、これほどまでに深く味わうことがなかったような気がします。そして、四十路を目前にした主役の二人の、年齢を感じさせない幸せそうな様子、花嫁の美しさが、何よりのご馳走でした。*月曜日*仕事帰りの友達と、自由が丘で夕食。東京駅の近くにある会社に勤めていた私たちは、八重洲にある、ジャンボ餃子と坦々麺が美味しい中華料理屋が好きで、残業帰りによく足を伸ばしていました。その「泰興楼」が自由が丘にも店を出しているというので、連れて行ってもらった次第。同期入社の私たち。今はお互い会社を離れたものの、思い出話に始まって会話は尽きず…黙って、何回もお茶のポットを交換してくれたお店の方のやさしさと、懐かしい餃子のジューシーな味わいがうれしい一夜でした。*木曜日*学生時代の友人と、表参道の「ランス ヤナギダテ」でランチ。プリフィクスのメニューで、前菜に選んだカニとアヴォカドのタルタルがとても美味しかったです。デザートの、キャラメルの盛り合わせも至福の一皿でした。同席した友人は、数年前に、今回私が行った腹腔鏡下手術をした経験があり、今回の入院にあたっては事細かにアドバイスをくれて、励まし続けてくれました。経験者同士の体験談が、すでに笑い話に出来ること。それ自体が幸せなことなのだと思いながら、しゃべれどもしゃべれども…この日のランチも3時間近い長丁場になってしまいました。*土曜日*東京駅の日本橋口に面してオープンしたばかりの、ホテルメトロポリタン丸の内。27階にあるレストラン「TENQOO」(テンクウ)で、以前勤めていた会社の先輩とランチ。コースを頼み、ビュッフェスタイルのオードブルをついつい取り過ぎる…苦しい!と言いながらデザートも完食。二人して、心から反省。約1年前、彼女も病に倒れ、大きな手術や抗がん剤の治療を乗り越えて、今はすっかりお元気になられました。窓の外に広がるビル群を真下に眺めつつ、元気で、おしゃべりや食事を楽しめることのありがたさをしみじみと分かち合うような時間でした。***本家の「御馳走帖」とは比較にならない描写の拙さに自己嫌悪ですが、どのお店も大変美味しく、そして長居を快く許してくれたという点において、とってもありがたかったです。(現在、いただいたコメントへのお返事が遅くなっていてごめんなさい。自宅へ戻り自分のPCと再会出来る日も近そうですが、もうしばらく失礼をお許しください)
2007.06.30
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実は、巷で話題のビリーズブートキャンプに私、チャレンジしていました。4月に行ったポルトガルの旅、なんと、道中で2キロ近く体重が増えてしまいました(涙)5月には手術をするのに、こんなことではいけない、少しでもお腹の贅肉を落とさなきゃ!そう思って、この運動嫌いの私が、久しく眠っていたヨガマットを引っ張り出し、がんばること2週間。…と言っても、DVDのビリーの動きには全くついて行けず。恐らく、プログラムの3~4割の運動しか出来ていないと思われます(笑)そもそも、最初のきっかけは、「買っては見たものの二時間で除隊した」という知人から、DVDを譲り受けたことでした。本当に全身が筋肉痛になるし息は切れるし、きつかったですが、半月で1.5キロ体重は落ちたし、体脂肪率も2%近く減ったし、何よりボディラインの「見た目」が引き締まったように思えました。CMを一度見たら忘れられない、インパクトのある風貌のビリー隊長ですが、あまりのしんどさに(もう無理!絶対ムリ!)と思った瞬間、「あきらめるな!」「休んでもいい、でも戻ってこい」…と、絶妙なタイミングで声をかけてくれる、優秀なトレーナーなのであります。さすがは「最強の51歳」。亀の甲より年の功?でもビリー、人の動きをチェックしながら自分は結構休んでるじゃーん、とか、右側は4回やったのに左側は2回だけでいいのか~?とか…色々とツッコミどころ満載なところも、いつの間にかブートキャンプにはまっていく秘密なのかもしれません。昨日の朝から様々なテレビ番組に出ているビリーとシェリーを見ては、何ともいえぬ懐かしさを感じておりました。って友達か?(笑)さて、今週来日しているセレブリティの中で、実はビリーより気になっているのがこの方、ディータ・ヴォン・ティース。 バーレスク・ダンサーにして21世紀のゴシックアイコン。ついでに言うとマリリン・マンソンの奥様。今回は、ヴェリー・ランジェリー・ウィークという、ワコールとピーチジョン主催のイベントに招聘されたとか。ゴスロリにもマンソンの音楽にも、ましてやストリップティーズにも殆ど無縁の私ですが、なぜかこの人の、40年代のハリウッド女優が現代に舞い降りたような佇まいが好きで、PCのブックマークに彼女のオフィシャルサイトを入れています。人前で衣服を脱ぐことをメインの職業としながら、官能性の中に何ともいえぬ愛らしさや気品があって…。名前も髪の色も黒子も全部フェイクよ、と公言して憚らない彼女。謎めいたファム・ファタルのイメージを自ら生み出して守り続ける、そのセルフプロデュース力には、同性として尊敬の念を抱いています。女は自分に魔法がかけられるのよね~、人により限界はあるけど…と、鏡の前でため息をつく私に必要なのは、やっぱりビリー隊長の方かな(笑)*今日は夏至です。100万人のキャンドルナイトは、8時から電気を消すだけで参加できるイベントです*
2007.06.22
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大学時代の同級生たちが、私の快気祝いの食事会を催してくれるという。会場は、これまた同級生の一人が跡取りとなっている、都内某所の中華料理店。大きな餃子や、四川風のビリビリと山椒がきいた麻婆豆腐が、とってもおいしいお店です。手術後、順調に退院したものの、未だに痛み止めの薬とは縁が切れないでいる私。長時間の外出にもなかなか自信が持てずにいたのだけれど、餃子の味を思い出したら「食べたい!行きたい!」と、勇気百倍(笑)この週末は、夫も私の実家を訪ねて来てくれたので、二人して出かけていきました。(ちなみに夫も、その同級生グループのうちの一員です)実は「お友達」の気安さで、いつもそのお店では驚くほどお料理をサーヴィスしてもらっている、客としては非常に迷惑な私たち…今回もまた、お祝い事だから…とかなりの大盤振る舞いで、鮑の前菜やふかひれの姿煮やすっぽんのスープや…次から次へ出される豪華なお料理を堪能しました。(それでこのお会計はありえないでしょー!と、一同驚愕、恐縮のいたりで解散した次第…いまだ厨房で実権を握るお父上に、皆で最敬礼して帰りました)久しぶりに顔を合わせた昔の仲間と、近況報告や共通の知人の話題で、気がつけば予定の時間をすっかりオーバーしていました。笑うことがペインコントロールに効く、と何かで読んだことがあるけれど、びっくりする程、体の辛さを忘れることの出来た一夜でした。そして、思わぬおまけまでついてきた…というのが、本日のタイトルの由来です。翌朝、顔を洗ったら、何となく肌のハリが違う気が。何というか、頬や口元のあたりが「持ち上がってる」感じがするのです。そこでハッと思い出した。以前、平松洋子さんのエッセイで読んだことがある話。たしか、お肌の調子を蘇らせたいときにエステ並みの効果をもたらすスポットとして、すっぽん鍋のお店が紹介されていました。食べていると、上唇と下唇が、たっぷりのコラーゲンを含んだゼリーでくっついてしまう…なんて描写に、これはすごい…と関心していたものです。昨日はすっぽんも食べたし、フカヒレも食べたし…食事の量がめっきり減って、あっさりしたものばかり食べていた最近の私の体に、いただいた食材のコラーゲンがグングン沁み込んだ、ってことなのかもしれません。食べるものが体を作る。それを、いまさらながら、身をもって知った感じです。長いつきあいの友達がいて、美味しい食事がいただけて、温かい思いやりを寄せてくれる人たちがいて。その幸せに、ひたすら感謝している今の私です。
2007.06.18
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実家暮らしを始めて二週間が過ぎました。先日、ご町内の氏神さまの例大祭があり、期間中は山車を引く町内会の子どもたちの声や、お神輿を担ぐ大人たちの威勢のいい掛け声で、それはそれは賑やかでした。変わらない祭り囃子に、懐かしい思い出がよみがえります。バブル景気の嵐のような数年を経て、私が子どもだった頃とは、家も周囲もすっかり変わってしまった、私の生まれた場所。かつてはマンションはおろか、高い建物などほとんどない下町で、お堅い勤め人よりは商売人や職人さんの家の方がずっと多いところでした。そういうおじさん達が、浴衣の上に祭半纏を羽織って、お神酒所の神輿の前でお酒を酌み交わしている様子というのは、子どもの目から見ても粋で、まさに『大人の世界』のかっこ良さにあふれていたと思います。でも、かつては小さな女の子だった私も、今や三十路もそろそろ終わりに差しかかり。実家に帰るたびに、古い家は次々とマンションに姿を替え、行きかう人々は年をとり、「○○のおじさんが死んだ、××さんもこの前亡くなった…」と、次々に告げられる、懐かしいご近所の方々の訃報。時が流れていく力の、何と分け隔てなく、正確で淀みないことか。いつかは必ず、私の親たちも、その訃報の主となる。だから優しく、孝行を…と思ってはみるものの、病後の療養で実家に居候している私は、この歳で還暦を過ぎた両親にあれこれと気を遣わせているわけで。情け無い限りなのであります…。入院中、見舞いに訪れた父は、母の陰に隠れるようにしてベッドの私を一瞥するや、後はカーテンに顔を突っ込み、「あれは東京タワーか?」「あっちに見える建物は何か?」なんて、外の景色の話ばかりしていた。なんかもう、こういうのってわかりやす過ぎるよ、お父さん…と、心の中で苦笑しつつも。いつか、永遠に父を見送る時が訪れた後も、ずっと私の脳裏に焼きついているのは、口やかましくおっかなかった父ではなく、一番気の弱い今日の父の姿の方なんだろうな…と確信した、ある夜の出来事だったのでした。わが身内ながらスマートさにかけるというか、「気遣い」が「お節介」と同義語、のような親との日々。休まるどころか疲れるよ~、と喉元まで出かかることも正直あるけれど、それを言わずに済ますのが、そして素直に甘えて喜ぶのが、不出来な娘の精一杯の感謝のしるしということで…これってやっぱり、虫が良すぎるかな?
2007.06.13
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先月から始まったNHKの土曜ドラマ「こんにちは、母さん」。加藤治子、平田満、渡辺えりこ、段田安則…。主要キャストの名前を見ただけで、名作の香りがすでに漂ってくるような布陣。その上、大好きないしだあゆみに児玉清まで出演しているとあって、初めて番宣を見たときから、ずっと楽しみにしていました。【あらすじの紹介は、NHK公式サイトで】http://www.nhk.or.jp/dodra/永井愛の舞台をドラマ化したものだそうで、下町を舞台にした会話の応酬に引き込まれて、毎回深い余韻が残ります。タイトルのセリフは、信じていた勤め先でリストラの対象となり、上司との直談判も不調に終わって万策つきた男(段田安則)が、ふと目の前のお煎餅をかじり、その美味しさに、しみじみと洩らす一言。同じお米で出来ているけど、ご飯とは違う。無くったって別に困らない、でも。腹の足しより、心の足し。せんべいなんてものは、傷ついた心をこうしてひと時、慰めるためにあるものなんだ…セリフの詳細はうろ覚えですが、この場面はとても印象的でした。ブログを書き始めたときに、放っておけばあっという間に過ぎ去ってしまう日常の中で「これは忘れたくない」「このことを誰かと分かち合いたい」そう思った出来事や経験を、綴っていけたら…と思っていました。いわば、自分にとっての「煎餅的なもの」を少しずつ積み上げてきた記録というか。いや、“別に無くても困らない”という点においては、ブログそのものが、私にとっては「腹の足しより心の足し」とも言えましょう。お腹がいっぱいでも心が満たされなければ、人生は虚しい時間の流れになってしまう。「心の足し」との出会いがこれからも、たくさん待っていてくれたらいいなぁと、心底思います。このドラマ、大島ミチルの音楽もとてもきれいで、たくさんの人に見てほしい、丁寧に作られた秀作です。
2007.06.08
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6月1日と5日に書いた記事を、削除することにしました。「気分よく散歩していたつもりの道で、気づかぬうちに誰かを思いきり踏みつけていた…」そういう、私の“不徳のいたすところ”ゆえに、いろいろな方の気持ちを煩わせてしまう事態となりました。現実の、気心の知れた人たちとの“話ことば”の交流の中で、自分が当たり前のように使ったり、言ってもらってうれしかった言葉。それを、不特定多数の方々に向けた“書きことば”の世界で、同じような感覚で用いたところに、私の至らなさがありました。他の事柄ならともかく、身体や健康状態に関することは、自分の努力ではどうにもならない辛さと、向き合わねばならない事態になることも多いのですよね。それだけに、一人ひとりの体験の重みも、傷の深さも違うものなんですよね。なのに…そういう話題を“書きことば”のブログの世界で取り上げる上で、私の言葉の選び方は軽率だったのだろうと、反省しています。削除した記事には、多くの方からのコメントが寄せられていました。メッセージも色々と送っていただきました。その一つひとつに、きちんとしたお返事が出来ないまま、このような方法をとることを、申し訳なく思います。でも、決して、ブログを削除して“なかったこと”にしてしまおう…というつもりではないのです。私宛のコメントでいただいたご心配や、労わりや、お叱りや、ご忠告や…その全ては、ブログの表側の記録からは消しますが、しっかり受け止めて、自分だけが見られる形で残しておきます。本当に、ありがとうございました。手術後二週間になりますが、温かい励ましの数々に、砂にしみ込む水のように元気をいただきました。重ねて、お礼を言わせていただきます。まだ、ブログの更新はなかなか出来ない(…と書くと、またご心配をおかけしてしまいますが、体調が悪いのではなく、PCを置いて自宅を離れているので、今はネット環境が思うままにならないのです)状況ですが、私は、この“学び”をきちんと活かしていくことで、せめて、嫌な思いをさせてしまった方々へのお詫びの証立てをしていきたいです。勝手ながらそんな訳で、このような形で、一度区切りをつけさせていただきます。ご心配をかけたり、不快な思いをさせてしまった方々、ごめんなさい。
2007.06.05
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