ふたり暮らしの手帖

ふたり暮らしの手帖

PR

プロフィール

サリィ斉藤

サリィ斉藤

バックナンバー

2025.11
2025.10
2025.09
2025.08
2025.07
2025.06
2025.05
2025.04
2005.06.22
XML
カテゴリ: 映画の話
今の土地に越してきてすぐにお知り合いになり、顔をあわせれば立ち話をするご近所の方に、映画に誘われました。


文字通りの「親子ほどの年の差」があるのですが、この日はおばちゃんの
「一人で家にいると、何だか落ち込んで妙なことばっかり考えるから、スカっとする映画でも見に行かん?」レディースデイで1000円だし…というお誘いに、半ば強引に引っ張り出された感じです。
(何しろサッカー観戦で寝不足だったので、映画館で寝たらどうしようと不安だったのです)

そんな訳で、私としては初めての「バットマン」映画の鑑賞となりました。
バットマン誕生秘話を描く「ビギンズ」だから、ちょうどいいか?とも思いましたが…

実際、ヒーローものの面白さというのは、普通の人間が、超人的な力を身につけていく理由や過程にあると思うのですが、その部分がテンポ良く小気味よく描かれていて、予備知識のほとんどない私でも十二分に楽しめました。

物語の舞台となる「ゴッサムシティ」は、明らかにニューヨークがモデルとなっているのでしょうが、闇と悪に包まれた巨大都市の造形に迫力がありました。


ロケで撮られたヒマラヤの氷河や、大富豪の跡継ぎである主人公の住む大邸宅など、一言でいえば「ゴージャスなエンタテイメント」を堪能できる映画でした。

その「ゴージャス」さ加減を、一番実感したのがキャスティング。
PRのために来日していた、モーガン・フリーマンやトム・クルーズのフィアンセなどの出演は知っていましたが、映画を見ていて

「ふ~ん、リーアム・ニーソンも出てるんだ」
「どこかで見たことあるような…え!!これゲイリー・オールドマン??」
「わーっ、マイケル・ケインも出てるの?」
「(エンドロールで)ルトガー・ハウアー?どの役??」

などなど、幾度も目が点になってしまいました。本当に豪華な俳優陣です。
悪役で強い印象を残した俳優を起用して、観客を「煙に巻く」キャスティング担当の悪戯心があったりして?

しかし、そんな中で悲しかったのは、ジャパニーズ・ムービースター、渡辺謙さんの出番の少なさと扱われ方。
詳しくは省きますが、やっぱり「剣術がうまい東洋人」はアクション映画ではキワモノ扱いなのだろうか。謙さんの今後のキャリアが心配です。


おばちゃんは「面白かった!すっきりした。こういうわかりやすいのが一番ええわ」と、ストレス解消が出来たようで、お付き合いしたこちらもうれしくなりました。

なにかを知ったり、考えたりさせてくれる映画がある一方で、なにかを「忘れる」ために見る映画もある。
映画館の暗闇の中でも、きっといろいろな人がいるのだなぁと思いました。

【サッカー日本代表の宮本選手も、かつて「バットマン」と呼ばれましたね】
バットマンビギンズ バットマンマスク バットマンビギンズ バットマンマスク

今週大きなニュースとなった、板橋の少年による両親殺害事件。

バットマンは、敬愛する両親を子どもの頃に目の前で殺され、悪への深い怒りを胸に秘めてヒーローへの道を目指します。
辛く苦しい戦いの途上にあって、なお父との思い出を支えにする主人公。
その姿を見て、スクリーンの前で、彼はいったいどんなことを思っていたのか…
新聞記事を読んで、そんなことを考えずにはいられませんでした。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.06.26 03:00:37
コメント(8) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: