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サリィ斉藤

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カテゴリ: 今日のつぶやき
夫の職場は、週に1回の「ノー残業デー」のほかに、給与支給日には全員早く帰るという暗黙の了解があるらしい。


この日も、まだ空が夕暮れの色のうちに帰ってきた夫から、「蛍を見に行こう」と誘われました。
車で3~40分走った山の方に、蛍が群れ飛ぶ場所があると職場の人から教えてもらったのだとか。

夕食を済ませてから出かけたので、夜の9時を回ろうかという時間になってしまいましたが、国道から細い県道に入り、暗い山沿いの集落を抜けていくと…

うっそうと茂った木々の間に、チラッとグリーンがかった小さな光が点滅するのが見えました。

着いたところは、山沿いに小さく水田が作られている場所でした。
月明かりの下、道路から2mくらい見下ろす位置に、田植えの後の稲がそよそよと夜風に吹かれているのが見えます。
小川でも流れているのか、小さな水音が聞こえます。


昼間の暑さがうそのような、涼しい空気の中で、最初に思ったのは
「クリスマスツリーのようだ」
ということでした。

実家では、子どもの頃に蛍はよく見たという夫は、懐中電灯を車から取り出してパシパシと点滅させます。
「そんなことしたら逃げちゃうよ!」
と慌てた私でしたが、光を送ると、仲間がいると思ってたくさんの蛍が出てくるのだとか。

ほ、ほ、ほーたる来い…と、童謡の蛍狩りのようなことが出来るほど近くには来なかったものの、蛍が群れ飛ぶ風景を見るのははじめてのことだったので、本当に感激しました。

小さいながらも、その光は思ったより強く、はっきりしていて、自然の力ってすごいなぁと改めて思った次第です。
♪蛍の光、窓の雪…
という歌詞や、映画「火垂るの墓」で、蛍を集めて電灯代わりにする子どもたちのエピソードは、本当にそうなんだなぁと今更ながら実感しました。

雨の少ない今年の梅雨どきの、忘れられない思い出がひとつ出来ました。夫に感謝です。


火垂るの墓





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最終更新日  2005.06.26 15:55:57
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