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カテゴリ: 本の話
この本のカバーに書かれた、物語のあらすじはこうです。



代打出場の合コンの席。
やがてふたりはつき合うようになり、
夏休み、クリスマス、学生時代最後の年
をともに過ごした。
マユのために東京の大企業を蹴って
地元静岡の会社に就職したたっくん。
ところがいきなり
東京勤務を命じられてしまう。
週末だけの長距離恋愛になってしまい、
いつしかふたりに
隙間が生じていって……。


はじめにこの文章を読んで、なぜ、この本が原書房の ミステリーリーグ というシリーズから出ているのか、その上「驚きのどんでん返し」「目次から仕掛けられた罠」「絶対にだまされる!」という評判、似合わないなぁ…と思いながら読み始めたのですが。

いつも遊びに行く デヘヘヘラーさんのブログ でこの本のことを知って以来、ずっと読みたいなぁと思っていました。
結果、それはそれは気持ちよく、作者の罠に引っかかった私です。

ラストの二行で「えっ?」あぁ、騙された。
でも、それだけなんだろうか。
このお話は、 本当はどういう物語なんだろう…


小説を読むとき、読者の私たちは、ページを進めるごとに、登場人物・時代背景・街や建物の姿など、物語の世界を頭の中で作り上げて、その中に入り込んでいきます。

でも、この本は、読んでいくうちに、自分がイメージして作り上げたものと「ちょっと、ズレてない?」という違和感をときどき感じるのです。

何かあるはずだ、どこかが何だかおかしい。
それは十分わかっていたはずなのに、全てを読み終わってじっと考えてみないと、違和感の正体が見えてこない。

以前の日記 にも書きましたが、「どんでん返し」と聞くと、妙にチャレンジ意識を燃やしてしまう私ですが(笑)だまされるのも快感なんですね。

イニシエーション・ラブ イニシエーション・ラブ/乾くるみ

著者は1967年生まれで、小説の舞台は80年代後半。私などは世代的にも「どんぴしゃ」で、学生時代の思い出を懐かしく重ね合わせながら読みました。
日本のミステリーをあまり読まない私が、この本と出会えたのもブログのおかげ。デヘヘヘラーさん、ありがとうございました。





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最終更新日  2005.10.20 12:14:48
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