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上段左より『折れた竜骨』米澤穂信剣と魔法のある世界を舞台としたミステリ。前半はやや静かですが、後半の戦いの場面の描写にはワクワクしました。謎解きは、舞台となる世界のルールにのっとっていて、端正で、論理的。なるほど、と納得できます。そして切ない。『ミレニアム3』上・下巻:スティーグ・ラーソン今回は法廷ミステリです。1、2と同じく、やめられない面白さでした。リスベットが入院しているあいだに、巨大な陰謀が着々と進められていきます。けれども、昔と違うのは、彼女が一人ではないということです。爽快感があります。『地獄の奇術師』二階堂黎人女子高生の二階堂蘭子が探偵役です。乱歩、横溝風のレトロでおどろおどろしい雰囲気。古典ミステリの趣を楽しむことができました。『帰天城の謎』はやみねかおるはやみねさんらしい、青少年向けTORICKの世界。中学生の山田奈緒子と青年・上田次郎が、まさにそのままの性格で登場します。はやみねさんのTORICKへの愛がうかがえる作品です。『ゆんでめて』畠中恵あのとき、違う道を選んでいれば……。行くはずではなかった人生に、ハラハラしますが、元に戻ればそこで出会った人とも会わなかったことになるわけで……。何だか色々考えて、切なくなる話でした。『謎解きはディナーのあとで』東川篤哉大富豪のお嬢様刑事と、クールで毒舌の名探偵執事の掛け合いが楽しい、ユーモアたっぷりの連作ミステリ。謎解きも手抜きなしです。楽しいシリーズが誕生しました。『くろて団は名探偵』ハンス・ユルゲン・プレス男の子3人と女の子1人、それにリス1匹の「くろて団」が、探偵団として大人顔負けの活躍をするという少年少女向けの作品。大人が読んでも面白いです。各章の最後にイラストがあり、それを見ながら読者も推理をしていく、という楽しい形式です。『告白』湊かなえ自分勝手な人間たちが、関わり合って、悲劇を起こす、という話でした。思わず入り込んで読んでしまいました。噂ほど後味が悪いとは感じなかったところに、自分の中の暗黒を見た気がしました。『誘拐症候群』貫井徳郎影の特殊工作チームが活躍する「症候群」シリーズの2作目。チームのメンバーである、托鉢僧・武藤が関わった事件と、もう一つの事件を描いています。子供の誘拐には胸が痛みます。ネット社会の危険性を改めて感じました。リーダーの環がクールすぎて、何者なのか気になります。『このミステリーがすごい!(2011年版)』 何といっても、歯に衣着せない「このミス座談会」が面白かったです。『浮き草デイズ(1)』たかぎなおこ(コミック・エッセイ)友人に薦められて読んだ コミック・エッセイ。単身東京に出てきた作者が、アルバイトで食いつなぎながら、イラストレーターをめざしていた、若いころの話。生活の苦労や、将来への不安、それでもあきらめない夢……。『聖☆おにいさん(6)』中村光(コミック)最初のころはこの設定に驚き、ギャグに笑っていましたが、だんだんと、ブッダとイエスの二人のほんわかした暮らしぶりだけでも、面白いと思うようになってきました。よくネタがあるなぁ、と感心します。
2011年01月31日
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全国の書店員が「一番売りたい本」を選ぶという「本屋大賞」のノミネート作品が、発表されました。 上段左より・『 悪の教典』上・下:貴志祐介・『 錨を上げよ』上・下:百田尚樹・『 神様のカルテ(2)』夏川草介・『 キケン 』有川浩・『 叫びと祈り』梓崎優・『 シューマンの指』奥泉光・『 ストーリー・セラー』有川浩・『 謎解きはディナーのあとで』東川篤哉・『 ふがいない僕は空を見た』窪美澄・『 ペンギン・ハイウェイ』森見登美彦有川浩さんが2作品入っていますね。さすがです。私が読んだのは、『 叫びと祈り』梓崎優と、『 謎解きはディナーのあとで』東川篤哉です。『 叫びと祈り』ミステリーズ新人賞受賞作を含む、連作短編集です。ジャーナリストである斉木は、アフリカ、ロシア、南米などの旅先で、奇妙な殺人事件に出会います。そこには必ず、その土地ならではの独特の論理が関係していました。幻想的な雰囲気と、意外な仕掛けが忘れられない、ユニークな作品でした。『 謎解きはディナーのあとで』これまでの作品は、脱力系ギャグとユーモアが本格ミステリと同居している、といった作品でした。今回も同じ流れながら、違うのは、登場人物のキャラクターが、強烈で今風だということ。大富豪のお嬢様である刑事・宝生麗子と、毒舌で推理力抜群の執事・影山、さらには、中堅自動車メーカーの御曹司であるKY発言連発の上司・風祭警部。彼らのやり取りが実に楽しい。東川さんのファンの娘は、ついに東川さんがメジャーになったと言って、喜んでいます。
2011年01月26日
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花も恥じらう、女子中学生、山田奈緒子。日本一周武者修行の旅をしている、上田次郎。不思議な縁で出会った二人は、N県の踊螺那村で、奇妙な事件に巻き込まれる。消えた城、隠された埋蔵金、玲姫の妖術…。超常現象は、すべてトリックで説明できるか。内容(「BOOK」データベースより)「夢水清志郎」シリーズでおなじみの、はやみねかおるさんが書き下ろした、小説版TRICKです。実は山田奈緒子は中学生の時に上田次郎と出会い、一緒に事件を解決していました。原作では、二人が初めて出会うのはもっと先のことなのですが、その点は辻褄があうよう、うまく処理してあります。奈緒子は日本語の使い方がてんでなってないし、友人の安否より埋蔵金のことを心配する始末、上田は態度も身体も大きいけれど、すぐに気絶してしまう小心者。二人の姿が、そのまんま今と同じであることに笑ってしまいました。名前は出ませんが、矢部らしきお巡りさんや、奈緒子の母・里見も登場します。古き因習に囚われた村、くだらない小ネタ満載と、まさにそこはTRICKの世界ですが、同時にはやみねワールドでもあります。脱力系で、ファンタジーの要素もある、本格ジュブナイル・ミステリ。ゆる~い展開に身を任せたまま、子どもから大人まで安心して楽しむことができます。【送料無料】帰天城の謎価格:1,050円(税込、送料別)
2011年01月24日
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本日、1月23日(日)23:00~23:30「情熱大陸」では、道尾秀介さんのドキュメンタリーが放送されます。番組サイトには、~ ビッグマウスの陰で表現者としての孤独な闘いを続けるさまにカメラが密着!果たして直木賞作家の素顔とは? ~とありました(*^-^) 【送料無料】【入荷予約】 月と蟹価格:1,470円(税込、送料別) 直木賞受賞作 『月と蟹』は、早速予約商品になっていますね。※1/20 17時以降にご注文のお客様は、1月末頃の発送となります。 とのことです。
2011年01月23日
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〈十字架屋敷〉と呼ばれる、実業家の広壮な邸宅に、エジプトのミイラのように 顔中に包帯を巻いた、異様な風体の男が出没した。復讐のため地獄から戻ってきた 〈地獄の奇術師〉と自ら名乗り、十字架屋敷に住む暮林一族を皆殺しにすると予告した―。名探偵二階堂蘭子誕生の妖気漂う本格探偵小説。内容(「BOOK」データベースより) お風呂で読む本にしていたので、ずいぶん時間がかかってしまいました。今回はお湯の中に落とすこともなく、無事に読み終えました(笑)二階堂蘭子シリーズ第1作です。「地獄の奇術師」と名乗る異様な風体の犯人に対し、女子高校生の二階堂蘭子が探偵役として臨みます。舞台は昭和40年代と、ちょっとレトロ。乱歩の小説を思い出させる怪奇な雰囲気の中に、トリックがたくさん詰め込まれている、本格ミステリです。探偵小説、という懐かしい響きが似合うと思いました。猟奇的殺人が起こりまくり。こういうケレン味のある話は、結構好きです。現実を忘れられるから。ただ、一つ残念なのは、ミステリ好きだったら、たぶん犯人がすぐわかってしまうこと。真犯人が明かされても、驚くことはできませんでした。これからの二階堂蘭子の活躍と成長を、ぜひ見てみたいです。 地獄の奇術師価格:840円(税込、送料別)
2011年01月20日
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<芥川賞>朝吹真理子 『きことわ』【送料無料】きことわ 予約受付中西村賢太 『苦役列車』【送料無料】苦役列車 予約受付中<直木賞>木内 昇 『漂砂(ひょうさ)のうたう』 道尾秀介 『月と蟹』 道尾さんは、「直木賞を次は獲ります。」と宣言されていたんですよね。言葉通りの結果となりました♪みなさま、受賞おめでとうございます。
2011年01月17日
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ネタバレあり。やっと横浜へきてくれた アリーナツアーに行ってきました。やっぱり地元はいいです。TERUさんが『横浜~』と叫ぶとき、素直に答えることができます。チケットは娘がファンクラブで当選しました。最近はずれが続いていたのでほっとしたらしいです。留守番家族のために、いつもはシーフード-カレーを作っていきますが、今回は、夫が息子と二人分の夕食を作ろうと言ってくれました。メニューを聞いたら、焼き鳥とお寿司だとか。「まったく男の考えることときたら……。」と思わないでもないですが、おかげで楽ができました(笑)横浜アリーナに来たのは、2007年1月の、「LOVE IS BEAUTIFUL」ツアー以来。結構久しぶりです。もっと頻繁に横浜でやってほしいものです。16時の開場と同時に入場。入口の混雑がひどくて、贈られた花を見るために立ち止まることができませんでしたが、緒方直人さんと、西郷輝彦さんの名前が目について、「おっ」と思いました。2階では、おにぎりやケンタッキー・フライドチキン、たい焼きなども売っていたし、ミニカフェもあって、便利です。カフェで買ったからあげと、持参のソイジョイと紅茶で、エネルギーを補充しました。今回の席はTAKUROさん側のスタンド、やや前方中段。なんと、これまではなかった花道が左右に2本伸びています。なかなか近いです。開演前は、客席をカメラで切り取って、画面に映し出す、という趣向になごみます。客電が落ちる瞬間は、何度味わっても興奮するもの。かっこいい登場シーンが、これまでで一番よく見えました。始まる前に、娘と、今日は「Winter,again」が聴けるかもしれない、と話していましたが、まさにその通り。「都忘れ」を聴くことができなかったのは残念ですが、極寒のこの日の「Winter,again」は、とても沁みました。広野に雪がふる映像に、歌うTERUさんの姿が映しだされ、抑えた色合いがとてもいい雰囲気でした。「FAME IS DEAD」で、ちょうどTAKUROさんが花道に来たのですが、歌っては放り出すスタンドマイクを、スタッフがじゃまにならないように後ろを走り回り、はっしと受け止める様子に感心しました。彼はいい仕事をしています。TERUさんは、急に季節の挨拶をていねいにしゃべり始め、JIROさんに『お前は誰なんだ!(笑)』と突っ込まれていました。そんな微妙なMCは、いつもの通りでしたが、心に残る発言もありました。「みんなの人生と、俺たちの人生が、今この場所で交わっている、ここが交差点だよ。」みたいなことを言った途端、私の頭の中には、様々なところから横浜アリーナに集まってきた観客と、GLAYのメンバーの描いた航跡が、光となってイメージされました。いつもは全く違う生活をしている人たちが、ここに集まり、同じ気持ちになり、より光を増して帰っていく、素敵な交差点じゃないですか?あとは、『みんなの心の中を光で一杯にしてあげたい。』という言葉にしびれました。「Satellite of love」では膝をつき、 「ACID HEAD」では、後ろ向きに倒れ込んでしまいましたね。いつも全身全霊で歌を届けてくれるTERUさん。いい歌を聴かせてもらいました。楽しいライブでした。アルバム「GLAY」の曲が、本当にいい曲ばかりなので、ますますこのライブは楽しくなっているのだと思います。おかげで、今、私はとても元気です。毎週GLAYのライブに行けたら、一生元気にすごせるのに……(笑)GLAY ROCK AROUND THE WORLD in 横浜アリーナ横浜一日目(1/15)セットリスト01.シキナ02.汚れなきSEASON03.ビリビリクラッシュメン-MC-04.WASTED TIME05.Cynical06.口唇-MC-07.遥か・・・08.Precious09.風にひとり10.AMERICAN INNOVATION11.週末のBaby talk-MC-12.Winter,again13.時の雫14.Satellite of love-MC-15.FAME IS DEAD16.COME ON!!17.彼女の"Modern・・・"18.GREAT VACATION19.Chelseaアンコール01.月の夜に-MC-02.SHUTTER SPEESのテーマ03.ACID HEAD-MC-04.BELOVED 「Winter,again」だんだん見えてくる周りの景色が、白くて広くて……寒かったでしょうね。
2011年01月17日
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宿敵ザラチェンコと対決した リスベットは、相手に重傷を負わせたものの、自らも傷つき、瀕死の状態に陥ってしまった。現場に駆けつけた ミカエルの手配で、リスベットとザラチェンコは病院に送られ、一命を取りとめる。だが、彼女の拉致を図っていた金髪の巨人 ニーダマンは逃走してしまう。この事件は、公安警察の特別分析班の元班長 グルベリに衝撃を与えた。特別分析班は、政府でも知る人の少ない秘密の組織で、ソ連のスパイだった ザラチェンコの亡命を極秘裡に受け入れ、彼を匿ってきた。今回の事件がきっかけで それが明るみに出れば、特別分析班は 糾弾されることになるからだ。グルベリは 班のメンバーを集め、秘密を守るための計画を 立案する。その中には、リスベットの口を封じる 卑劣な方策も含まれていた …三部作の最終篇。内容(「BOOK」データベースより)面白くて面白くて、やめられませんでした。(一部や二部でも同じことを言っているような気がします。)第三部までくると、リスベットやミカエルに愛着がわき、最後は読み終えるのがもったいないとすら感じます。今回は法廷ものです。リスベットは重傷を負って入院しているのですが、いわれのない罪をきせられ、裁判を待つ身です。さらに、そんな彼女に命の危険が迫ります。自分たちの立場を守るため、手段を選ばずに攻撃を仕掛けてくるのは、政府の中のある特別な「班」。緊迫感が募ります。けれども、リスベットは一人ではありません。ミカエル、ミカエルの妹で弁護士のアニタ、「ミレニアム」のメンバー、元後見人のパルムグレン、セキュリティー、公安警察、県警など、様々な人たちがそれぞれの立場で、時に交わりながら、最後の戦いである、裁判の日に向けて動いていきます。アニタが活躍する法廷シーンが、最大の見ものです。とても読み応えがあり、痛快な気分になりました。アニタは元々、刑事事件が専門ではなく、暴力や差別から女性を守るための弁護士です。これは、女性に対する暴力との戦いでもあるからです。この作品に登場してくる女性たちがみな、悩み傷つきながらも、再び立ち上がり、男たちに引けを取らない働きをするところも、印象に残ります。「ミレニアムの構想は五部作まであったそうです。作者が急逝したことは、実に残念です。世界で1500万部以上売れたという成功を見ることができなかったのですね。私もリスベットとミカエルに、もう会えないと思うと、とても寂しい気持ちになります。
2011年01月14日
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背中にドラゴンのタトゥーを入れた 女性調査員リスベットにたたきのめされた 彼女の後見人ビュルマン弁護士は、復讐を誓っていた。ビュルマンは リスベットの過去を徹底的に洗い、彼女を心の底から憎む人物を探し出した。彼はその人物と連絡を取り、リスベットを拉致する計画が動き始める。その頃、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルらは、重大な決断をしていた。ジャーナリストのダグとその恋人ミアが進める 人身売買と強制売春の調査をもとに、特集号を刊行し、書籍を出版することを決定したのだ。ダグの調査では、背後にザラという謎の人物がいるようだった。旅行先から帰ってきたリスベットも ダグの調査を知り、独自にザラを追い始めた。だがその矢先、彼女の拉致を図る者たちの襲撃を受けた!話題沸騰!今世紀最大のミステリ『ミレニアム』三部作、激動の第2部に突入。内容(「BOOK」データベースより)第一部では、『ミレニアム』の発行責任者ミカエルを手助けし、事件の解決に大きな役割を果たしたリスベットですが、調査能力は抜群、少女のような体型に、パンクな服装、幾つものピアス、ドラゴンのタトゥー、決して他人に気を許そうとしない態度と、とにかく強烈な印象を残しました。今回は、リスベットがある事件に否応なしに巻き込まれ、しかも犯罪者だと思疑われます。彼女になかなか接触できないミカエルですが、無実を信じて行動を起こします。月刊誌『ミレニアム』、警備会社、警察などの関係者、女友達ミリアム・ウーと元プロボクサーのパオロ・ロベルトなど、沢山の人たちが登場しますが、それぞれに血が通っているので、各エピソードも面白く、あきさせません。リスベットが対決するのは、凶悪な犯罪組織、しかもかなり恐ろしい相手です。命がけの戦いを続ける中で、彼女の過去があきらかになりますが、その孤独な生きざまを思い、胸がつまりました。今回は謎解きというより、クライム・サスペンスといった内容でしたが、やはり読むのがやめられない、ジェットコースター・ストーリーでした。最後が最後なので、すぐに第三部が読みたくなります。
2011年01月11日
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ロンドンから出帆し、波高き北海を三日も進んだあたりに浮かぶソロン諸島。その領主を父に持つアミーナはある日、放浪の旅を続ける騎士ファルク・フィッツジョンと、その従士の少年ニコラに出会う。ファルクはアミーナの父に、御身は恐るべき魔術の使い手である暗殺騎士に命を狙われている、と告げた…。自然の要塞であったはずの島で暗殺騎士の魔術に斃れた父、“走狗”候補の八人の容疑者、いずれ劣らぬ怪しげな傭兵たち、沈められた封印の鐘、鍵のかかった塔上の牢から忽然と消えた不死の青年―そして、甦った「呪われたデーン人」の襲来はいつ?魔術や呪いが跋扈する世界の中で、「推理」の力は果たして真相に辿り着くことができるのか?現在最も注目を集める俊英が新境地に挑んだ、魔術と剣と謎解きの巨編登場。内容(「BOOK」データベースより)米澤さんが描く、魔法と剣と謎解きの物語、と聞いて、とても期待していましたが、まったく期待を裏切らない作品でした。物語の世界に入り込むまでは、少し地味に感じましたが、舞台となる島の地理がわかり、登場人物が出そろってからは、面白くてやめられなくなりました。特に、ひと癖もふた癖もある傭兵たちが、それぞれ力を発揮して戦うシーンには、興奮しました。米澤さんがファンタジーを描いていることがとても新鮮でしたが、謎解きが始まると、私が好きな米澤さんの緻密なミステリ、そのものでした。新境地ということで、多少ドキドキしながら読んだのですが、すっかり物語の世界に魅せられてしまいました。できればもっと浸っていたい……(笑)米澤先生、またいつか、ニコラに会わせてくれますよね。この作品の元となる話は、デビュー前にインターネット上で連載されていたらしいのですが、プロデビューが決まったため、解決編はほとんど読む間もなく公開を中止されたとか。今回ミステリ・フロンティアの7周年記念企画として出されるにあたり、舞台は、異世界から12世紀末のヨーロッパに変更されました。あとがきにあるように、カドフェルがいた時代です。作品の中に、デーン人が登場するのですが、修道士カドフェル・シリーズの中で私が一番好きなのは『デーン人の夏』なのです。勝手に縁を感じています(笑)
2011年01月06日
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候補作は以下の通り。<芥川賞>朝吹真理子 『きことわ』小谷野敦(とん) 『母子寮前』田中慎弥 『第三紀層の魚』西村賢太 『苦役列車』穂田川洋山 『あぶらびれ』<直木賞>犬飼六岐 『蛻(もぬけ)』荻原 浩 『砂の王国』 木内 昇 『漂砂(ひょうさ)のうたう』貴志祐介 『悪の教典』 道尾秀介 『月と蟹』ミステリ畑からは、道尾さんが5回連続の候補入りですね。戦後の直木賞では最多連続記録だそうです。最近はミステリではない作品が多いのですが、また騙される喜びを味わいたいです。貴志祐介さんは初めての候補です。選考会は1月17日(月)17時から行われます。選考委員は、芥川賞が 池澤夏樹、石原慎太郎、小川洋子、川上弘美、黒井千次、島田雅彦、高樹のぶ子、宮本輝、村上龍、山田詠美の各氏。直木賞が 浅田次郎、阿刀田高、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、林真理子、宮城谷昌光、宮部みゆき、渡辺淳一の各氏です。
2011年01月05日
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去年からの宿題です。2010年マイベスト・ミステリ(海外編)。ちょこっと感想もプラスしてみました。1、『チャイルド44』(上下巻) トム・ロブ スミススターリン体制下、恐怖の時代に生きる主人公と、狂気のような連続殺人事件。2010年一番の衝撃でした。 2、『ミレニアム1 』(上下巻)、『ミレニアム2』(上下巻) スティーグ・ラーソン文句なく面白い作品。作者が急死したため、3までしか読めないことが残念です。 3、『幼き子らよ、我がもとへ』(上下巻) ピーター・トレメイン7世紀のアイルランドという舞台にも、弁護士と裁判官の資格を持った修道女フィデルマにも、興味がつきません。 4、『捕虜収容所の死』 マイケル・ ギルバート 映画「大脱走」を思わせる、捕虜収容所からの脱出劇と、密室殺人の謎解きが一体化した名作でした。5、『パイは小さな秘密を運ぶ』 アラン・ブラッドリー化学が好きで、生意気で、性格が可愛くない主人公、11歳のフレーヴィアがだんだん魅力的に感じられてきます。6、『ルイザと女相続人の謎』 アンナ・マクリーン『若草物語』の作者、オルコットと探偵とする上質のミステリ。7、『翡翠の家』 ジャニータ・シェリダン戦後すぐに書かれたとは思えない、女性が活躍するミステリです。8、『物しか書けなかった物書き』 ロバート・トゥーイなかなか奇妙で面白い短編集でした。9、『神学校の死』 P.D.ジェームズ落ち着いてしっくり読みたい、文学の香りのするミステリ。10、『スリーピング・ドール』ジェフリー・ディーヴァー「キネシクス」分析の天才キャサリン・ダンスが主人公。読みだしたら止まりません。
2011年01月03日
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明けましておめでとうございます。今年がみなさまにとって、幸せな年になりますように。 今年の目標は、去年より本を読むことです。 できれば100冊くらい。もちろん、感想はすぐに書きます。 書きたいです。せめて努力します こんな感じですが、今年もよろしくお願い致します。
2011年01月01日
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