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上段左より『探偵部への挑戦状』 東川篤哉鯉ヶ窪学園探偵部シリーズの中でも、霧ケ峰涼が活躍する方は、深刻な事件は起こらないので、気楽に読むことができます。ライバルが登場して、よりドタバタ感が増しました。『感謝祭は邪魔だらけ』 クリスタ・デイヴィスアメリカの古い町並みが残る街で、生き生きと働く家事アドバイザーの暮らす様子がわかるところも楽しい、コージー・ミステリです。『ポーカー・レッスン』 ジェフリー・ディーヴァーどんでん返しの結末に驚かされる短編集です。どの話もひねりが効いていて、うならされます。『ルピナス探偵団の当惑』 津原泰水一話と二話はティーン向けに出された作品ですが、なかなか鮮やかに情景が浮かぶ青春ミステリでした。三話は深い余韻が残る、味のあるミステリでした。下段左よりコミック『おやすみプンプン 』(1)(2) 浅野いにお小学生の男の子、プンプンの人生が描かれています。シュールです。リアルな絵の中で、プンプンや家族の姿は、ひゅるひゅるした線しかないヒヨコです。光がないわけではないけれど、結構つらい状況ですが、これからどうなるのでしょう。『ゴーストハント 』(10)(11)(12) いなだ詩穂, 小野不由美全部友人に借りて読みました。これで完結です。読み始めたときは、こんな結末は予想していませんでした。単なる怖い話ではありません。しっかり伏線が回収され、切なくて、感動する最後でした。『屍鬼』を読んで、小野不由美さんは、すごいと思っていましたが、やはりさすがでした。原作も読みたくなりました。にほんブログ村
2014年01月31日
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私立ルピナス学園高等部に通う 吾魚彩子は、あるときうっかり密室の謎を解いたばかりに、刑事の姉から 殺人事件の推理を強要される。なぜ 殺人者は犯行後 冷えたピザを食べたのか?その後も 飄々たる博識の少年・祀島らと、青薔薇のある雪の館の密室殺人、死んだ大女優の右手消失事件に遭遇する。不合理な謎が論理的解明を経て、鮮烈な幕切れをもたらす 本格ミステリ三編を収録。(「BOOK」データベースより)冷えたピザはいかが/ようこそ雪の館へ/大女優の右手津原泰水さんの作品を読むのは初めてです。幻想小説やホラー、恋愛小説、SFなど、色々な分野の小説を書かれている方です。津原やすみ名義で、少女小説も書かれていたとのことですが、この作品の1話と2話はティーン向けの作品を改稿したもので、3話は書下ろしとなっています。彩子たち3人の女子高生と、ちょっと変わった男子・祀島君、彩子に推理を頼ろうとする刑事の姉など、登場人物のキャラクターはユニークです。彼らの会話は、楽しくおしゃれで、新進の劇団を見ているような時もあります。携帯電話のない時代の話ですが、全く古びてはいません。本格ミステリとして 味わいの違う3つの話を読むことができて 満足でした。ただ、過去にどんないきさつがあって、刑事である姉が高校生の妹を頼るのか、知りたかったです。そうすれば、もう少しすんなり入り込めたかな、と思うので。また、登場人物の名前の読み方が難しくて、何度も戻って確認してしまいました。「冷えたピザはいかが」 は、犯人を追い込む論理が あざやかでした。「ようこそ雪の館へ」 は、閉ざされた雪の館という状況だけで、ワクワクします。なかなか雰囲気がありました。「大女優の右手」 は、意味深い幕切れでした。しみじみとして温もりのある余韻が忘れられません。『ルピナス探偵団の憂愁』 という続編があるようなので、これも読まなければ、と思います。 続編はこちら にほんブログ村
2014年01月30日
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名探偵リンカーン・ライムに持ち込まれた プロの殺し屋による殺人。だが現場には 犯人の痕跡が何もなかった。「犯人は犯罪の現場に必ず微細な証拠を残す」 という原理を裏切る難事件を描く「ロカールの原理」他、多彩なドンデン返しであなたを驚愕させる 16の物語。だまされる快感を満載した 巨匠の短編集。(「BOOK」データベースより)章と節/通勤列車/ウェストファーレンの指輪/監視/生まれついての悪人/動機/恐怖/一事不再理/トンネル・ガール/ロカールの原理/ロカールの原理/冷めてこそ美味/コピーキャット/のぞき/ポーカー・レッスン/36・6度/遊びに行くには最高の街『クリスマス・プレゼント』 に次ぐ、ジェフリー・ディーヴァーの第二短編集です。『クリスマス・プレゼント』 の原題が 『Twisted』。その名の通り、ひねりのきいた作品ばかりでした。そして、今回の『ポーカーレッスン』 の原題は、 『More Twisted』。さらにひねったんですね(笑)一つ一つの短編がただ者ではありません。それぞれが意外な展開、意外な結末で驚かせてくれます。それがこれだけ集まるともう、職人芸です。そして、前回と同じく、「リンカーン・ライム」 シリーズの作品も、ちゃんと入っています。なんと、サービス精神があることか。けれども、解説を読むと、うまく掌の上で転がされたのだな、とわかります。特に『恐怖』についての解説では、優れた技法によって作者のたくらみに乗せられたことがわかり、ちょっと悔しくなりました。さすが、ジェフリー・ディーヴァー、ということですね。 にほんブログ村
2014年01月21日
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今月16日に、「第150回芥川賞・直木賞」が 東京築地「新喜楽」で発表されました。「芥川龍之介賞」は 小山田浩子氏の『穴』(新潮9月号) 「直木三十五賞」は 朝井まかて氏の『恋歌』(講談社) 姫野カオルコ氏の『昭和の犬』(幻冬舎) に決まりました。ちなみに、※第150回芥川龍之介賞 候補作品 はいとうせいこう 『鼻に挟み撃ち』 すばる12月号 岩城けい 『さようなら、オレンジ』 太宰治賞2013 小山田浩子 『穴』 新潮9月号 松波太郎 『LIFE』 群像7月号 山下澄人 『コルバトントリ』 文學界10月号 でした。 ※第150回直木三十五賞 候補作品 は朝井まかて 『恋歌』 講談社 伊東潤 『王になろうとした男』 文藝春秋 千早茜 『あとかた』 新潮社 姫野カオルコ 『昭和の犬』 幻冬舎 万城目学 『とっぴんぱらりの風太郎』 文藝春秋 柚木麻子 『伊藤くんAtoE』 幻冬舎でした。 ミステリ畑の方がおられないので、読んだことがある作家さんは、万城目学さんだけでした。自分が偏った読書をしていることがよくわかりました。にほんブログ村
2014年01月18日
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借りてきたのは3冊。『エドガー・アラン・ポー短篇集』西崎憲 編訳「黒猫の遊歩あるいは美学講義」を読んだ時に、読み直したいと思っていました。それに古屋美登里先生の「夏休みの読書推薦作リスト」にも、『ポオ全集』が入っていたので。『修道院の第二の殺人』アランナ・ナイトビクトリア朝の時代ミステリが読みたかったのですが、たまたま見つけました。『ルピナス探偵団の当惑』津原泰水解説を見ていたら、「彼も紛れもなくポオの一族なのだ。」、という一文があり、縁を感じたので。※ 前回は、3冊借りて1冊しか読めず、2冊は読まずに返しました。今回こそは、全部読みたいものです。にほんブログ村
2014年01月14日
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息子に借りて読みました。題名からは想像できない シュールな漫画でした。主人公はプン山プンプン。1巻では小学生の男の子です。彼とその家族は、ヒョロヒョロとした線のヒヨコとして描かれています。訳ありの家族の姿は、リアルに描くとつらすぎるのかもしれません。ヒヨコだから、絵柄はかわいいです。自信がなかったり、怖がったり、寂しがったりするンプンプンがかわいくて、そしてかわいそう、そしていじらしい。少年少女にとって、世の中は残酷すぎる、と、昔のトラウマを思い出す気分で思いました。2巻の最後で、プンプンは中学生になります。これから成長していくのでしょうが、あんまり幸せにはなれないような気がしています。幸せになってほしいけれど。 にほんブログ村
2014年01月10日
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昨日のブログで 【送料無料】感謝祭は邪魔だらけ [ クリスタ・デイヴィス ] に影響されて作った、と書いたブルスケッタですが、どこに出てきたのか捜して、やっと見つけました。観劇に行った家族たちが帰ってきた時に、深夜の軽食として、赤ワインとスパイスを温めたグロッグと共に、ソフィは黒インゲン豆のブルスケッタを作ります。そして、チョコチップ・クッキーも。私は、あるもので簡単に、といういことで、トマトのブルスケッタを作りました。<作り方>1、5mmに切ったフランスパン10枚をトースターでカリカリになるまで焼く。2、プチトマト7~8個をざく切りにしてボールに入れ、そこに、 にんにく1かけをおろしたものと オリーブオイル大さじ1を入れ、 塩、コショウで味付けする。 あれば乾燥バジルを一振り。3、よく混ぜて、焼きあがったフランスパンに乗せれば出来上がり。簡単でしょう?ワインにも合うようです。にほんブログ村
2014年01月09日
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アレクサンドリアの町は感謝祭シーズンのまっただなか。古く美しい家並みが残るオールドタウンに暮らすソフィは、食料品の買い出しにいった先で男性の死体を見つけてしまう。さらに翌日、彼女も出場する料理コンテストの会場で、また別の死体を発見することに。感謝祭のおもてなしと殺人事件、難題ふたつに直面し、どうする家事アドバイザー?期待のコージー・ミステリ第1弾。(「BOOK」データベースより)久しぶりに、新しいコージーの シリーズ第一作を読みました。私は論理的推理を行う バリバリの本格ミステリが好きですが、心なごませるコージーも、同じくらい必要です。主人公は、44歳バツイチの家事アドバイザー、ソフィ。二件の殺人の第一発見者となり、あれよあれあよと言う間に 第一容疑者になってしまいます。ところが時は感謝祭、家族・親戚がソフィの家に集まることになっているため、不安がる暇もないくらい大忙しです。さらに、近所の人や元夫と次々に集まる人数は増えていきます。もし自分だったら、と想像すると、ゾッとします。まあ、家にはそんなスペースはありませんがwライバルとして登場するのが、カリスマ主婦(独身ですが)として人気のあるナターシャ。同じ家事アドバイサーでも、ナターシャはお金も手間もかける、セレブ系、ソフィは気楽に効率よく、庶民派。ナターシャは性格が悪い上に、現在ソフィの元夫と暮らしている、というわけで、あまり会いたくない友人でもあります。犯人は最後までわからず、ハラハラする場面もありましたが、何より、レンガ造りの家が並ぶオールドタウンでの暮らしや、人間模様が生き生きと描かれていて、楽しい読書でした。何人客が増えても、あわてずに何とか美味しい料理をみんなに食べさせるソフィは 大したものです。料理やデザートがたくさん登場するので、読んでいるうちに、料理がしたくなります。巻末にレシピが付いていますが、私はそれより簡単なブルスケッタを作ってみました。ニンニクを効かせたのが良かったのか、好評でした。にほんブログ村
2014年01月08日
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昨日のブログで触れた東川篤哉さんの、烏賊川市(いかがわし)シリーズがドラマ化されるのですね。タイトルは「私の嫌いな探偵」となっているので、内容は同名の短編集が中心だと思われます。鵜飼探偵が 玉木宏、朱美さんが 剛力彩芽、戸村君が 白石 隼也、という配役のようです。私は、鵜飼さんのことを、かなりおじさんっぽい人と想像していましたが、実際はもっと若いはずなので、私の持っていたイメージの方が間違っていたようです。ただ、玉木さんはちょっとイケメンすぎる気もします。「東京バンドワゴン」は愛着がありすぎて、イメージが固定されるのが嫌で見ませんでしたが、これはちょっと見てみたくなっています。朱美さんのイメージもかなり違いますが、大学生でミス研の会長と、設定も変わっているので仕方ないでしょう。関東では、テレビ朝日にて、1月17日(金曜日)、午後11時15分スタートのようです。 にほんブログ村
2014年01月07日
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東川さんの作品は、ユーモアミステリとしてのユルさ加減は脱力級なのに、実は、見かけによらずバリバリの本格ミステリである、というのが魅力です。知る人ぞ知る、という多少マニアックなファンのつもりでいたら、「謎解きはディナーのあとで」が大ヒットし、本屋大賞まで取ってしまい、すっかり人気者になられました。それでも 私は東川さんの本領は、出すごとにレベルアップして驚かされた「烏賊川市シリーズ」のような長編にあると思っています。学園ミステリとしては 「鯉ヶ窪学園探偵部シリーズ」があります。部長たちと赤坂君が そこそこ活躍する「学ばない探偵たちの学園」と「殺意は必ず三度ある」 は、長編、で殺人事件が起こります。一方、副部長である霧ヶ峰涼が主人公の「放課後はミステリーとともに」 と「探偵部への挑戦状 」は、短編集で、殺人など起こらず、日常の謎が中心の短編集です。つまり、「探偵部への挑戦状」 は、実にお気楽な学園ミステリ、ということです。堅いことを言わずに、すっかり油断して楽しめばいいのではないでしょうか。そういう点ではお正月に読むのにふさわしかったかな、と思います。 【送料無料】探偵部への挑戦状 [ 東川篤哉 ]価格:1,470円(税込、送料込)にほんブログ村
2014年01月06日
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トップページの特集に、2014年版のベスト5を加えました。ということで、最新の 「“このミス”ここ3年のベスト5」 になっています。トップページは スペースの関係で3年分しか入りませんが、フリーページには 「“このミス”ここ6年のベスト5」 というのがあって、そこでは6年分見ることができます。よかったらご覧下さい。“このミス”のランキングは、ジャンルがミステリとは限らないことと、新刊本は年間5~6冊しか買わないので、私の読んだことがない作品がほとんどです。しかし、今回海外編で、数少ない購入した新刊本で、すごく面白いと思った『白雪姫には死んでもらう』がランキングに入っていなかったことに、驚きました。作者はネレ・ノイハウスで、『深い疵』の続編です。私は すごく面白かったんですけどね。にほんブログ村
2014年01月05日
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左より「崖っぷちの男」2011年・アメリカ監督:アスガー・レス主演:サム・ワーシントン高いビルの窓から外に出て、今にも飛び下りそうな男。さて、その真意は?テンポが良くて、少しも飽きさせませんでした。突っこみどころは幾つかありましたが、素直に楽しめばいいと思います。あっという間に時間が過ぎました。後味も良かったです。「ライフ・オブ・パイ」2012年・アメリカ監督:アン・リー主演:スラージ・シャルマ初めは『トラと漂流した227日』というサブタイトル通りに、少年はいかにトラに食べられないように漂流したか、という内容だと思いました。漂流中とはいえ、クラゲやクジラ、月に照らされた海面、ミーアキャットの群れなど、ため息が出るほど美しい自然の光景に、うっとりします。しかし、最後まで観たとき、もう一つの物語を知って、この映画の深さがわかりました。どちらの話を選ぶのか考え、もう一度この映画を振り返ると、違うものが見えてきます。にほんブログ村
2014年01月04日
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あけましておめでとうございます 昨年はあまりに本を読むことができず、不甲斐なかったので、 今年はもっと読書をして、感想も書くつもりです。 去年は海外ドラマやパズルやツイッターに時間を使いすぎた、 と反省。年末から読み続けている東川篤哉さんの『探偵部への挑戦』を 読み終えることから始めようと思います。そして できれば読書の幅も広げたいものです。 実際どうなるかわかりませんが、まずは1ページずつ! どうぞ今年もよろしくお願い致します。
2014年01月01日
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