では、問題文A book is on the table.a bookがいきなり文頭の主語になっているのは非常に不自然な感じを与えますね。なぜならば、旧情報から新情報への流れを原則とする「文末焦点の原則」を無視しているからです。英語ではこの不自然さを回避するために存在(existential) のthereを文頭に置き、There is a book on the table.と表現します。Thereを文頭に置くことによって、いきなり新情報のa bookを文頭に置かずに、文(動詞)の後のほうに置くことができるのです。これで文末焦点の原則の流れに一致するので自然な表現になりますね。
これに対し、定冠詞 the は聞き手と読み手がすでに知っている旧情報を提供するので、The book(旧情報) が文頭に置かれ主語になるThe book is on the table.はごく自然な表現になるのです。
Where is the book I was reading? It (The book) is on the table.
「文末焦点の原則」の角度から英文を見ると英語文構造の本質が見えてきますね。ではまた、 See you next time.
>A book is on the desk. >主語と動詞のところで上の文が出てきます。これは、文末焦点の >この本文と同じで不自然ですよね。 >不自然なだけでこの文は間違いじゃないのか?
はいこの文は不自然です。ただし、厳密に言うと文自体は間違いではありません。紛らわしい言い方ですみません。どういうことかと言うと、例えば、驚きなど、文を強調するような場合はこの表現が使えます。「お~ぉ、机の上に本があるぞ~」日本語で上手く表記できませんが、英語の場合はA BOOK is on the table. 見たいな感じかな。もちろんA bookに強勢が置かれます。でもふつうに「~に~がある」という表現ならやはりThere is a book on the table.が自然です。これは文末焦点の原則があてはまっています。つまり、聞き手にとって知らない情報(新情報)は何が机の上にあるのかが新情報なのです。だからA bookが文頭に置かれると文末焦点の原則に違反します。そこでThereを借用することで文末焦点の原則を守ることになるのですね。 よく似たことを江川泰一郎先生の英文法解説(金子書房)273~274ページに書かれていますよ。よければ参考にして下さい。江口先生は文末焦点という表現は用いていませんが、「旧情報から新情報」という表現を用いて同じことを言っています。 (2009年09月23日 16時52分02秒)
ホテルの名前を指定しても a と the の発想は変わりません。例えば、大阪に出張に行きます。アパホテルに滞在予定。これを相手に伝える場合。相手の聞き手がどのアパホテルを指しているのかわかるなら the APA Hotel、わからなければ、I'm staying in an APA hotel. となる場合もあります。もちろん、その町にアパホテルが1つしかなければ、必然的にthe APA HotelもしくはAPA Hotelとなるでしょう。