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佐藤正吉その傑作!北岡仙吉名義尺
といっても「佐藤正吉と大原正吉(その署名)」で書いた① 1932 年(昭和 7 年)で無署名「北岡仙吉」とされている 30 ㎝。これは正吉こけしの原点ともいうべきもので、北岡工場による量産とはいえ、顏は丸くなく角ばってもいないバランスのよいもの。
特にいいのは目が水平よりもやや左右とも目尻が上っていて、きりりとした表情となっていること。なんでも呪力とはいいたくないが、正吉のこけしとしてはもっとも緊張感に富んでいる。胴模様は薄れていて判別が難しいが重ね菊で下記『愛玩鼓楽』のものと同じと思える。保存状態はいいとはいえないものの記録に残る逸品である。
ヤフオク 2013 年 5 月 7 日、 12,500 円の落札だった。出品者は大阪の tutibinaya 。落札者は不明。「こけし綴り」掲載品とあるので旧北原直喜コレクションである。
胴底には「 1932.4.25 北岡仙吉」とある。「三寸」という記載があるが、その上が読めない。意味不明である。本品は 30 ㎝尺である。
このような緊張感のある正吉は他にないかと調べてみたら鈴木鼓堂『愛玩鼓楽』 375 大正時代とされる 19.0 ㎝があった。これはモノクロながら KokeshiWiki にも掲載されている。本品は昭和 7 年というが同時期であろう。緊張感その他は 375 以上である。『愛玩鼓楽』には第一期遠刈田時代とされるものが 3 本掲載されているが、いずれも向って右眉がやや不自然に上り過ぎているように思う。本品の方がバランスがいい。
このような正吉はその後だれも再現していない。だれか復元してもらえないだろうか。甥にあたる佐藤勝洋が正吉型を復元しているというので、本品の復元をお願い出来ればありがたいと思っている。
なお、ヤフオク最高値 100100
円だった 24
㎝は、中ノ沢時代ということと米浪旧蔵という来歴の価値だったように思える。
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