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佐藤文吉(天童時代 65 才)逸品を 1 円で落札
佐藤文吉の天童時代は私のテーマの一つ。佐藤文吉といえば第一のピークとされる昭和 36
、 37
年と第二のピークとされる昭和 42
年ごろばかりが注目されるが、小生は天童時代の文吉にも魅かれる。そのあたりの時代変化と逸品をまとめたいと思っているが、まだほとんど緒についていない。
ところで (2019 年 )8 月 23 日終了で、文吉ほか 3 本一括が 1 円で出品されていた。もちろん文吉という表示はなく、単に「こけし大中小」というものだった。
1 円の出品と喜んでばかりはいられない。得てしてこういう場合は送料が高く設定されていることが多い。この場合も送料は奈良県からで 1134 円ということだった。これは佐川急便の通常の価格だが、この場合でも特約で安く契約していることが多い。
入札は小生だけで、開始価格 1 円で落札となった。したがって送料込で 1135 円であった。
落手した文吉 65
才は、天童時代の驚くべきほどの逸品であった。やや緑、紫が褪せていることが残念であるが、目だった傷もなくわずかに頭部の黒髪のところに小さなアタリ傷があるだけであった。
やや四角ばった頭で面描もそれにあわせて横長、眉目もほぼ水平で特に眼点が上付でないことが表情を柔らかくしている。文吉の強烈な表情は眼点が上付(上目使い)であるためである。初期の文吉は眼点が中央で、これは眼点が初期と同じものであった。これには驚いた。
この 1 本を得て天童期の文吉のテーマの手がかりとなるような気がしている。
これが 1 円とはまさに超ラッキーであった。

文吉の強烈な表情の時代は、参考画像のように、眉は力の入った三角、眼点が上付(上目使い)、鼻が大きい、口が大きいという特徴を持っている。これは困難に負けない強い意志を現わしているが、「強烈さが目立って情味が薄い」とされている。第 3
期(昭和 44
年から昭和 51
年まで)の特徴となっている。
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