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阿保(あぼ)さんは安倍さん

阿保六知秀・金光と六知秀の長男正文と代を重ねて阿保姓もこけし界に知られるようになった。
「阿保」(あぼ・あほ)という苗字は青森県特有といっていいものであるが、岩手県・山形県に多い「安保」(あんぼ・あんほ)とも類似している。語源不詳であるが、「安倍」「阿部」という大姓とも類似で、「安倍」は奥州安倍氏や陰陽道の安倍晴明が有名。駿河に「安倍谷」がある。
語源は古代の神をもてなす「饗え」(あえ)から来ている。膳(かしわで)に関係があるとされる。「かしわで」とは柏の葉に食べ物を盛ったことから、古代食膳の調理をつかさどった人々。「で」は「する人」の意味でつまりは神を饗(もてな)す人の意味と考えられる。
各地に「饗庭・饗場・相場・相羽・相葉・相庭」(あいば・あえば)の地名や苗字もあり、これははっきりと「餐え場」である。また「阿部」には「あぶ」の読みもあり「あぼ」「あんぼ」に通じる。以上から「阿保」「安保」は「阿部・安倍」と語源を同じくしていると考えていい。つまり 阿保 さんは 安倍 さんである。
画像は阿保六知秀 24 ㎝幸兵衛型(名古屋こけし会第 174 回定期頒布)
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