さといもの本棚
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【あらすじ】昭和38年、日本中が高度経済成長の熱気に包まれていた時代。家を飛び出した少女・ルーは、大阪京橋のキャバレー「グランドシャトー」に辿り着き、ナンバーワンホステス・真珠の家に身を寄せる。下町の長屋で慎ましく暮らす真珠を家族のように慕う一方、彼女の多くの秘密にルーの心は揺れる。やがて、人を惹きつける天性の才で店の人気者となったルーのアイデアが、苦境のグランドシャトーを救うきっかけになるが…。華やかな夜の世界とそこに生きる女たちの光と影を描く、時代と人生の物語。【感想】私は関東出身で大阪に行ったこともなく当時の時代も知らないのに、ページをめくるたび景色や人の姿が鮮やかに浮かび上がってきました。ルーは上沼恵美子さん、真珠は「紅の豚」のジーナのイメージ。印象的なのはルーが走るシーンで、そのたびに胸を締めつけられます。そして物語を読み終えたあとにプロローグを読み返すと、最初に抱いた印象と別物!じわじわと胸に沁みる小説でした。グランドシャトー (文春文庫) [ 高殿 円 ]
2025.08.16
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