女草子奥の細道
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「等窮が宅を出て五里計、桧皮の宿を離れてあさか山有。路より近し。此あたり沼多し。かつみ刈比もやゝ近うなれば、いづれの草を花かつみとは云ぞと、人々に尋侍れども、更知人なし。沼を尋、人にとひ、かつみかつみと尋ありきて、日は山の端にかゝりぬ。」現在の日和田に「安積山」はあり、市の花に選定された「ヒメシャガ」が植えてあります。「はなかつみおひたるみればみちのくのあさかの沼のこゝちこそすれ」(能因法師)と詠まれた歌があるように、歌枕としての安積沼を訪ねてきた芭蕉でしたが、「花かつみ」が何を指すかは、古来諸説あって確定せず、芭蕉の当時も土地の人さえ知らなかったと書かれています。名前だけがあって実体がよくわからない「花かつみ」のように、「佐藤麻衣」という名前があっても「実体」がわからない、地元の誰に聞いても「知る人なし」な「女装娘」という存在の不思議さというものは「人生は旅であり、仮の宿である」という日本の伝統精神と、あながち無縁のものではないのでは・・・・と思っているのですが、いかがですか?10月に訪ねたときは青々とした葉っぱばかりでしたので、5月の開花期に再訪しました。芭蕉が訪れたときもこの時期だったはずですが、どうも見つからなかったようですね。
2006.10.31
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