女草子奥の細道
2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
1月
2月
3月
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
全1件 (1件中 1-1件目)
1
奥の細道序章に「松島の月 先(まず)心にかかりて」とあるように、芭蕉にとって松島は旅の大きな目的地のひとつでした。いよいよその地を目にした芭蕉は感動も極限となり、結局句は作れませんでした。あまりにすばらしいものの前では言葉を失う、という伝統に立ってのことらしく、「白河の関」と同じように「曾良」の句をあげています。実際は「嶋々や 千々にくだけて 夏の海」があるようですが、「細道」には取り上げませんでした。観光バスに乗ると『松島や ああ松島や 松島や』の句が紹介されますが、江戸時代の「松島図誌」(文政四年刊)に 松島やさて松島や松島や という句が 田原坊 という作者名で出ているそうで、この句は芭蕉の句でない上に もともとの形とも違っているようです。細道の句「松島や 鶴に身をかれ ほとヽぎす」は「(夜になって月明かりの中)ほととぎすが鳴いている。鳴き声はよいが姿は松島にふさわしい鶴に替えてくれ、ほととぎすよ」というような意味です。そこで、鶴とは似ても似つかぬほととぎすのように、性別・年齢を詐称した「女装子」が「鶴(女性)」を装っているよ、という句にしてみました。海が明るいために、逆光で顔が見えにくい分、夜のほととぎすの風情が出ているかもしれませんね。
2009.08.27
コメント(13)