Scotch ケンの放言どころ

Scotch ケンの放言どころ

2009年12月23日
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ブッシュマンのニカウさんを覚えている・・・?


   もう15~6年ほどになるのかなあ。 アフリカのカラハリ砂漠のある

   ニジェールという国から誰か知らんが裸のニカウさんを連れて来た。

   鉄のカタマリが空を飛んで、何が何やら分らんうちに草も木もない

   大都会にやって来た。 思えば興味本位のひどい仕業であった。



   ニコニコしていたが毎日が青天の霹靂だっただろう。 そして緊張の

   しっ放しでストレスも溜まったことだろう。 目を白黒させてきっと

   浦島さんのような心境でなかったべか。



   何ヶ月かして故郷のニジェールの草原に帰ってどう思ったのだろうか。



   しの生活から、何でも作りだす文明社会を見て、一体どう思っただろう。



   その後、草原に食料を獲りに行って帰らないので探したところそう遠く

   ないところで死亡していたと報道された。 推定年齢59才であったそう。




   哲学者の森本哲郎氏がインドの片田舎に旅した時のこと、鄙びたホテル

   の二階の窓から下を見ていた。 そこには粗末な小屋があってその外で

   夫婦が朝餉の準備をしていた。 旦那は赤ん坊をあやし、奥さんは乾燥

   した牛糞に火をつけてその上でナンを焼いていた。 焼きあがると旦那

   はそれを口いっぱいに頬張り、ひとしきり赤ん坊をあやして円タクのペ

   ダルを踏んで出勤。 奥さんは赤ん坊を抱いて旦那を見送る・・・・・



   そこにはどんな楽しみも何の文明もない。 しかしそれが彼らの日常な

   のである。 それを文明人が見て、遅れているとかミジメな生活だとか





   世界の国々には文明の差がある。 パプアニューギニアに行けば裸で鼻

   にホネを通した裸族もいるしアマゾンの流域にだって裸族がいて自然の

   恵みで生活している人達がいるのだ。 それぞれの先祖の風俗習慣に従

   ってそれなりに満足して生活している。



   文明のギャップなど埋める必要はないのである。 私達はともすると



   思考回路を辿る。 これは大変なエゴであり傲慢な思考である。



   作家の司馬遼太郎氏が何かの本で述べていた。 日本も明治維新という

   それまでの江戸時代になかった立ち止まれない文明社会へと足を踏み入

   れてしまった・・・と!



   文明は人間社会を歪曲してしまうのだ。 次々とモノが作られ、人々は

   それを欲し、住居を移動してより付加価値を求めて止まることがない。

   それまでの農耕中心社会では自然に感謝し自然と共に自給自足的な

   生活で、ある意味トータルで自決的自己完結的なものであった。



   司馬さんはどちらがいいとは言っていない。 多分恐れ多いが司馬さん

   の国家観からいうと、その中庸的なものではなかったのか。



   地球温暖化でツバルの国は海中に没するだろう。 アメリカもシナも

   無関心だった。 文明国のエゴである。 傲慢である。 未開の国で

   あっても生存する権利はあるのだ。 文明国の撒き散らす毒で彼らが

   滅びるのを座視するのは辛い。 

   文明国はもっともっと温かい目線で見つめてあげるべきではないだろ

   うか。 地球という星の中に共存する人類の永遠な命題のようだ。





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最終更新日  2009年12月23日 15時16分20秒
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