Scotch ケンの放言どころ

Scotch ケンの放言どころ

2024年12月24日
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  今年は3人の知己を失った。このことは小欄でも何度かは書いた。
  その中の一人は胃がんであった。3月にお花見の出欠を問うたときに彼は
  「ちょっと胃の具合が悪いから、病院で診てもらってから返事する」と
  連絡があった。それから間もなく検査入院をするから出られないと返事が
  あった。
  初めの病院では健診ではっきりと結論を出してもらえなく専門医の門を
  たたいた。そこで精密検査の結果胃から他の部分にも転移していると診断
  され、彼は高齢88才でもあり抗がん治療を断って自宅療養に切り替えたの
  であった。「オレはもうこの齢まで生きて来られたのだから、もうこれ以上
  抗がん治療をして苦しむのは止そう」と決心したと周囲に告げ周囲との交信
  も断ってきた。

  末期がん。さぞ辛かっただろうと思う。3月末ころから亡くなったのは5月
  15日、僅か2ヶ月の命だった。何とも儚い関係であった。彼とは2012年に
  中国語の講座で初めて隣り合わせに座り、すぐ意気投合した間だった。
  趣味も広く、特にクラシック音楽など音楽に造詣が深く、カラオケなども
  幾度となく同行した。1970年代のプレスリーとかパットブーンなどの曲が
  好きで原語で歌い、私も歌わされた。また市や大学のクラシックコンサート
  にも毎年7~8回は同行して楽しみ、その後で必ずビールや日本酒でノドを
  潤すのが常だった。毎年花見にも行った、紅葉も京都まで幾度も行った。
  そんな関係が2012年頃から泉下するまでつづいたのである。

  漫然と過ごしている私にとって、恐らく彼の末期の2ヶ月というものは、さぞ
  辛かったろうと想像することすら出来ない。生きざまと言う言葉があるが、
  彼などは見事な生きざまを見せてくれた一人であった。一緒に飲みに行って
  みんながオカズを食べ残しすると「オレは親から食べ物を残してはいけない
  バチが当たると育てられた」と言い、残りをムリして口に入れ、多かったら
  持って帰ったこともあった。戦後の貧しい時代に兄弟の多い家に育った人だ
  ったようで、それ以上詳しくは言わなかった。

  そんな彼との凡そ12年間のお付き合いであった。お互いにウマが合う友と
  言うのは少ないものだ。退職してからの12年楽しく有意義なものでした。
  ホントに有難う。ご冥福をお祈りいたします。





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最終更新日  2024年12月24日 09時17分46秒
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