エデンの南

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December 4, 2020
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カテゴリ: 読書

誰がどの訳なのかの表記は無し。目次も無く不親切です。
Amazon見ると、生田耕作(著)って書いてあるんですが、間違いですので注意です。
訳者にも入っていません。
ただ、この中に入っている『ケツの狂躁病者に』に関しては、訳者解説に以下のように書かれているので…

 訳出に際しては生田耕作氏の訳文 (『うじ虫に答える───サルトル著『ユダヤ人』への反論───・「海」・一九七一・四) を参照した。

参照にはされてるという事です。
以下、訳者解説からわかった刊行年月です。
巻末表記も無く、非常に不親切です。

『苦境』 1941.12月発行───1941.12.4 出版停止
『メア・クルパ』 1936.12月刊行
『Y教授との対話』 1953年「新フランス評論誌」に発表後1955年刊行
『ゼンメルヴァイスの生涯と業績』 1925年にパリ大学医学部が銅賞を授与と書いてあるのみ。
『フォード社における医療』 1929.5月発表 1941.8月掲載
『ゾラに捧ぐ』 1933.10.1 講演 1936.12月刊行
『ケツの狂躁病者に』 1947年に書かれ、1948年夏に刊行

セリーヌは大好きだし、いずれ全作読みたいと思っています。
しかし、現在私は、速攻で習ってきたのと違う隠された歴史を知りたくて、計画的に読書をしています。
この『苦境…他』は、『苦境』以外はそういうものと関係のないものです。
中でも『ゼンメルヴァイスの生涯と業績』から『ゾラに捧ぐ』までは、結構ダルくて忍耐の読書でした^^;
あのセリーヌ独特のトロワ・ポワン(……) もなく、セリーヌぽさが無いものでした。
ゼンメルヴァイスに至っては、年号やら何やら、かなりいい加減。(笑)
セリーヌもこういうのを書いていた、というのを知るとか、そういう点では貴重と言えるかもしれません。

そんな忍耐の読書が続き、最後の『ケツの狂躁病者に』に来たら、まさにセリーヌ節炸裂!!
今まで忍耐で読んでたのもあり、めっちゃ爽快でした(≧▽≦)
サルトルのファンの方は読まない方が無難です。(^Д^)

セリーヌの発禁反ユダヤパンフレット本を読もうと思っての購入でしたら『苦境』以外はそうではない、という点に注意です。
それと、生田耕作は最終作で参照にされてる、というだけな点も注意です。
私も生田耕作好きですから、それで買う方もいらっしゃるかもしれませんよね。
とは言え、確かに『ケツの狂躁病者に』は生田耕作の要素満載な気がします。あれだけ今回の読書中センスがめちゃあるんですよね。

また次回から引用などしていこうと思います。

クリックよろしくデス☺️



楽天BOOKSも、著者/編集 : ルイ・フェルディナン・セリーヌ, 生田耕作 表記(-_-;) 何故? 違いますから!










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Last updated  December 4, 2020 09:00:06 PM
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SEAL OF CAIN @ Re[1]:あけましておめでとうございます。(02/04) アラネアさんへ あけましておめでとうござ…
アラネア @ Re:あけましておめでとうございます。(02/04) えっと~、あけましておめでとうございま…
aki@ Re:#私を構成する42枚(06/28) この様な書込大変失礼致します。日本も当…
SEAL OF CAIN @ Re[1]:スマホケース(05/06) アラネアさんへ ビックリですよね! 好き…
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