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第6の手紙
ベールの向こうの光


きみの姿をわたしの目からさえぎっている濃密な素材のベールに、ときどき穴を開けてほしい。きみの姿は、よく強烈な光の点のように見えるが、それはおそらく、きみの心がなにかの感情で沸き立っているか、きみの頭がなにかを懸命に考えているからだろう。

きみの考えは読み取れることもあるが、いつでもというわけではない。近づいてみても、きみが見えないこともよくある。きみがこちらに来たとしても、常にわたしを見つけられるとは限らないだろう。

わたしはまったくひとりきりのときもあるし、ほかの者といっしょのときもある。

不思議なことに、自分ではわりに実体のあるに肉体をもっているように思える。最初のうちは、腕や脚があらゆる方向に伸びているような気がしたが。

ふだんは、昔歩いていたように歩くことはないが、飛んでいるのかといえばそうでもない。羽根が生えたわけではないからね。それでも、信じられないようなスピードで空間を移動することができる。ときには、歩いてみることもあるが。

ひとつお願いしたいことがある。わたしも昔はものごとを進めていくのにずいぶん苦労したが、それでも進めてはきた。自分の仕事に必要な物資を持っていないからといって、気を落とさないでほしい。必需品はそろっているというつもりでとにかく仕事をしていけば、本当にそろってくるものだ。そのことは、なんらかの形で必ず証明される。弱気になったり、不安になったりしないでほしい。きみがそう感じると、同情の力でわたしは地上に引き戻されてしまう。それは、死者を求めて嘆き悲しむのと同じぐらい悪いことだ。





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Last updated  2007.12.12 01:26:07
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