ひーちゃんのゼミナール 名古屋産業大学(現代ビジネス学科)・大学院環境マネジメント研究科)現代の社会・経済・環境・芸能・スポーツ・宇宙

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2020.03.29
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カテゴリ: 社会時評
😊😎世界の感染状況は、まさに終わりなき収束点へ向かっている感じだ。オリンピックは、2021年6月から7月の間で開くように決まったようだが、出口は全く見えていない。地球を巨大クラスターとみなす「集団免疫」が最後の砦であるかのようなむなしさを感じざるを得ない。国内のミニ、ミディ、メガクラスター封じもよいが、国全体、世界全体の集団免疫によって収束させる方途も検討してよいのではないか。今のところ、世界免疫集団封じといった角度から対策を進めようという気配はない。個々の国民国家レベルで対応することも必要だが、地球規模でのマクロ対応を展開するには、WHOはあまりにも非力すぎる。
 日本はよく持ちこたえているが、それは国策検疫体制の成果というよりも、国民一人一人の衛生観念、生活スタイル、人的交流習慣、お上への迎合体質、寄らば大樹の陰的行動様式、皆保険による病気の早期発見、早期治療の対処法などが奏功している。また、マスメディアのの国策賛美の大合唱も一因に挙げることができよう。積極的国策検疫、行政検査に比重がかかり、地域医療のネットワークの強みを生かし切れていない。
 アメリカ、イタリア、スペインはなす術なしに近い状況。東南アジアにしろ中央アフリカにしろ、またブラジルにしろ全くウイルスの攻勢に翻弄されている。最初はレッセ・フェール(集団免疫)で行こうとしたイギリスも、医療崩壊の危機にさらされている。唯一「かかりつけ医」を患者との間でネットワーク化しているドイツが、低い死亡率で成功している。
 第2次世界大戦後、70数年かけて築いてきたグローバリズムの網の目を巧みに伝いながら乗り移って来る新型ウイルスに、人間のひ弱さを感じざるを得ない。今次ウイルスの感染戦略を観察するに、肺疾患、がん、肝臓病など既往の疾患を持った高齢者を中心に、ウイルスの保存を図りつつ変異するチャンスを伺い、増殖を繰り返しているように見える。障がい者や高齢者のケア・医療施設にも浸潤しつつある。この勢いは悪性新生物と言ってよいような存在に映る。その不気味さと得体の知れなさでは、過去のどんなエマージングウイルスよりも手ごわい。犬や猫への感染も認められている。
 ものみな枯れた草原を焼き尽くしながら、別の草原へと飛び火し、また次の草原を求めて、次から次へと飛び火している、「燎原の火」の現状に、地球上のすべての草原を焼き尽くすまで、ウイルスはその手を緩めないのだろう。世界中の対応を見ていると、延焼を食い止めるには、周囲の草原や森林との間をすべて遮断し(飛行機、鉄道、マイカー、電車)、ウイルスの火が燃え移る草や木をすべて隔離し、自然鎮火を待つしかないように見える。
 そして、そのあとに焼き尽くされた平地や山地に新しい種が芽を吹き、また元の緑豊かな草原や森林を復元するのを待つしかないのだろうか。後手に回って打たれる経済対策が滑稽にさえ見える。「ウイルスとの戦いに絶対勝利する」などという傲慢な考えは捨てたほうがよい。感染の輪を広げないように努め、検査体制を充実させ、病床と医療機器を確保し、ただ命を守ることに専念すべきだ。
 そして、圧倒的に大都市に集中したヒト・モノ・カネ・情報を一時的にもせよ地方・地域へ分散させることも検討されてよいのではないだろうか。そうでないと、今回の感染が仮に完全に終息したとしても、経済や生活のグローバリズムの網の目を狙って乗り移って来る感染症の候補はあまたいるし、人類の経済活動はその未知の感染症との出会いのチャンスを日々刻々と増大させているからだ。
 世界恐慌は、なぜだか10年周期で経済を襲い、膨れ上がったバブルをつぶしながら、またバブルを生み出していく。新感染症はこの膨れ上がったバブルをつぶしにかかる、自然が遣わした「刺客」ではないかとさえ思うのだ。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57301200X20C20A3000000/?n_cid=DSREA001





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最終更新日  2020.03.29 10:34:42


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