1987年のアルバム。このアルバムのリード・ギタリストは、ブルース・キューリック。この頃のキッスは、ヘビメタの潮流を背景に、スタイルをいろいろと変えていたと思います。1983年の「Lick It Up」以来のノーメイクもその変化の一つ。ギタリストが安定しなかったというのもあったかもしれません。楽曲は全体的に、ポール・スタンレーが中心に展開しているような感覚がします。このアルバムでは、ジーン・シモンズとのヴォーカルの比率でいくと、ポール7:ジーン4という感じです。10年前の「Love Gun」あたりだと、ポール4:ジーン4:エース1:ピーター1なので、他のメンバー分がポールに移ったということなんでしょう。オープニング曲のCrazy Crazy Nightsは文句無くカッコ良い曲。キレの良さが目立ちます。続くI'll Fight Hell to Hold Youや6曲目のMy Wayもそうですが、ポールの声が伸びやかで、非常に良くでてるなあと思います。4曲目のNo, No, Noはジーンのヴォーカル曲なんですが、なんとなく、”らしさ”を感じられないところがあります。イントロのギターパートからして、メタルっぽくって、キッスの重い方の部分があんまりないんですよね。次のHell or High Waterでは、ちょっと取り戻すのですが、そんな感じで、Turn on the Nightまでくると、あれ?ナイトレンジャーみたいだな、、というのもあり、時折入ってくるキーボードの音も相まって、全体的には軽い仕上がりになっているように思います。やはり、時代的背景なんでしょうか。
【曲目リスト】 1. Crazy Crazy Nights 2. I'll Fight Hell to Hold You 3. Bang Bang You 4. No, No, No 5. Hell or High Water 6. My Way 7. When Your Walls Come Down
9. Good Girl Gone Bad 10. Turn on the Night 11. Thief in the Night