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2008年08月27日
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カテゴリ: 家族百景



「パーマネントばあさん」というあだ名をつけている

おばあさんの家族が住んでいる。

以前、 家の中でおじいさんが転倒すると

すぐに救急車を呼ぶ、という記事
を書いたことがある。


このおばあさん、人の噂話が大好きで、

知り合いが通ると必ず呼びとめて色々な話を仕込んだり

教えたりしているのだが、

こんなに近所に住んでいても家族関係が分からない。



まず、ばあさんのご主人は相変わらず

度々、救急車で病院につれて行かれている。



いつかは朝、あたしが外にいると

「昨日はうるさかったでしょ?ごめんなさいね。」と

話しかけてきた。


あたしは何事かわからなかったので聞くと、

夜、おじいさんが道路の真ん中で騒いでいて

大変だったらしい。


最近、老人ホームの車が朝と夕方停まっているので

もしかしたら昼間だけ預かってもらっているのかもしれない。


そして、男の子の孫が一緒に住んでいる。

この子はもうすでに10代後半なのだが、

学校にも行かず、働きもせず、

たま~に家のベランダから意味不明の事を叫んでいる。

そして小学生の女の子に話しかけたりしているが、

みんな気味悪がって走って逃げている。


そのくせあたしたちが井戸端会議などしているときには

ゴミステーションの裏で様子を窺い、

それでもあたしたちがまだまだ解散しないとわかると

あからさまに顔を両手で覆いながら通り過ぎ、

その後振り向いてずっと見ている。


かなり昔、パーマネントばあさんがその孫の話をしてくれた。

なんでも中学生のころいじめられていて、

毎日送迎にこのばあさんがついて行ったそうだ。


そして中学を卒業してからは

毎日家にいてプラプラしているみたいだ。



あともう一人、ばあさんの息子がいる。

しかし、この孫と息子には親子関係があるのかすら分からない。

一緒に出かけたりする所を見たことがないからだ。


ばあさんは他にも嫁いだ娘ともう一人息子がいるらしい。


だが、息子の嫁さんはいないし、一緒に住んでいるのは

ばあさん、孫、息子、ご主人の4人だと思う。



男所帯にばあさんがひとりで全ての事を仕切り、

たまにお客さんにパーマをあてて

日銭を稼ぐ、という感じなのだろう。

あとは昔営業していた店舗を

人に貸している、という話を聞いていた。


とても癖のある人だが、いい人だ。

そして、多分ご苦労もあると思うが

精一杯頑張っている、というのは分かっていた。


たまにスーパーで一緒になると

何を買えばいいか、

若い人はどういう料理が好きなのか聞いてくることがある。

先日は「豚しゃぶが食べたいって言われたから買いにきたけど、

肉の量はどのくらい買えばいいのか?」と聞かれた。


それぞれだから一概には言えないけど、

一人あたり150~200gもあれば充分だと思う、というと

言われたとおりに買っていた。


そしてレジを済ませたときに、

ばあさんに口ひげを生やしたらそのまんま、

というくらい瓜二つの息子が立っていた。


「うちの息子は優しいから、迎えに来てくれた」と

笑いながら車に乗り込むばあさんを見送った。

この瓜二つの息子はやはり働いていないようで

アル中だ。

いつも、スーパーが開く少し前にはフラフラと家から出てきて、

10時10分ころ帰ってくるその手には

必ずお酒の袋が握られている。


生気のない、少し黄ばんだ白目を見ると

明らかに肝臓が悪いということがわかる。


痴呆気味のご主人とアル中の息子とニートな孫・・・

それで、あの明るさは何なんだろう?




夕食は金欠気味なので少し財布を締めて。

●牛すじの煮込み

 牛すじは一度煮こぼして脂の部分をとり、

 よく水洗いをしてからニンニク・しょうが・酒を入れた

 たっぷりの水で柔らかくなるまで煮込む。

 こんにゃくをちぎって入れて、醤油とミリン少々をいれ

 味を調えて出来上がり。

●冷奴

0826

●トマトおでん

 トマトは尻の部分に十時を入れて湯むきする。

 前日のおでんの汁にトマトを入れ、

 温めるだけのようにごく弱火で味を入れる。

 煮てしまうと柔らかくなってしまうので、

 トマトをお風呂に入れている、という感じで。

 一旦冷まして味を含ませたら

 とろけるチーズを乗せ、レンジで溶けるまでチンする。

 パセリを振って出来上がり。

 おでんのつゆとトマトの酸味がたまらない。

 子供たちも大きなトマト1つをペロリ。

●さんまの刺身

 新さんまが安かったので。



先週、また救急車でおじいさんが運ばれた。


そして、ここ数日、路上駐車が多かった。

うちの前の分譲地で

ハウスメーカーの現場見学会をやっていたからだと思っていた。


でも、そうではなかった。


いつもはダンボールに

「店の前なので路上駐車はご遠慮下さい」と書いた

手作りの札を吊るしていたばあさんちなのだが、

それも見当たらない。



どうやらばあさんの家でお葬式が出たらしい、と聞いたのは

その次の日だった。


自宅で葬式をしたらしいのだが、

幕類の設置もされず、受付や道案内の札もかからなかったので

知らなかった。

宗教上の理由で、近所の手伝いも全て断ったという。



そして亡くなったのはご主人ではなく、

息子だということ。


「えっ?」みんなで驚いた。


毎日顔を合わせていたのに、

ある日突然その人がいなくなるということは

不思議な気分であり、とても怖い。


肝臓は悪そうな顔色をしていたが、

まさか亡くなってしまうなんて・・・



ずっとばあさんの顔を見ていないので

話もしていないし、

息子さんの死因も分からないのだが、

きっと気落ちしているに違いない。


「とても優しい子なんです」


そういったばあさんの顔と共に

その誇らしげな声が今も耳に焼きついている。







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最終更新日  2008年08月29日 16時48分22秒
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