戦国ジジイ・りりのブログ

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2012年07月19日
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カテゴリ: 旅日記(中国)
いやいや、長々と五重塔の歴史ばっかり書いちゃって、
すんませんでした~

これだけの歴史がある塔だし、私の好きな盛見が建てた塔だし、
例によってここにも立ちつくして、雨の中しげしげと見ていた訳ですが・・・


山口・瑠璃光寺五重塔6


下から初重を見上げると、確かに軒の出が深い。
組み物は、二手先(ふたてさき)かな?
よくこれで、屋根を支えられるな・・・

近くで見たいのはヤマヤマだけど、そうするとてっぺんまで見えない。

そうすると細部がよく見えない。

うう~ん・・・ジレンマ・・・

三重塔と五重塔なら、五重塔の方が雰囲気的にカッコいい感じだけど、
間近で建築を見るなら、三重塔の方がいい感じだな~なんて
前月の三井寺の三重塔を思い浮かべながら考えた。
首も疲れるし。
単眼鏡、持ってくればよかったな・・・



扉は開いていて、格子越しに中が見える。

内部にあるのは、円形の須弥壇。
こういったスタイルのものは珍しいんだそうな。

この須弥壇の上には、かつて義弘の位牌と阿弥陀如来様の木像が安置されていた。

洞春寺の預かりとなっている。

また、瑠璃光寺の資料館で買った冊子によると、
像の後方三方は経蔵になっていて、それに一切経2,500冊が
納められていたという。

覗いた限りではわからなかったような・・・





門の手前にも何かある。

山口・瑠璃光寺・鎮守石殿2

 【瑠璃光寺 鎮守石殿

  瑠璃光寺は古く吉敷郡仁保の地にありましたが、江戸時代元禄3年(1690)に
  この地に移ってきました。この石殿は瑠璃光寺が仁保にあった頃、当山16世の
  重堂専宗大和尚が、寺の鎮守として慶安3年(1650)に造立したもので、
  そのことは刻銘によってわかります。

  今まで仁保の旧地に残っていましたが、このたび瑠璃光寺の鎮守として此処に移し
  祀った次第です。山口県には江戸時代初期の年号のある石殿は少なく、これは
  貴重な石造文化財と言えます。】
  (現地解説板より。漢数字は戦国ジジイが変換)


石殿?ってなに?
花が供えてあるから、こちらが正面かと思ったんだけど、
もしかして反対側に扉でも付いてたのかな・・・

この石殿の向こう側にかき氷とか飲み物を売ってる売店があって、
「冷やし甘酒」なるものがあったので、チャレンジしてみた。

山門の入り口には床几があって、そこでお待ちくださいと言われ、
しばらくしてからおじさんが運んできてくれた。

この時も、さりげなくおじさんに優しくしてもらったんだよなあ、私。
山口の人はいい人だ。


冷やし甘酒


初めて飲んだけど、やっぱり甘酒だった。
でも冷たいのも美味しかったよ


山門の蛙股も綺麗だったんだけど、写りがイマイチ・・・
↓これは、猿かな?


山口・瑠璃光寺13


山口・瑠璃光寺14


さて、中へ。
境内はそんなに広くはないんだけど、入ってすぐのところには
なんか色々ある。

まず右手に石造りの五重塔。
義弘の五重塔のミニチュア版だ。アハハ・・・


山口・瑠璃光寺16



その奥には鐘楼。

山口・瑠璃光寺17


これには回廊が付いてる。
境内図をよく見てみると、なんか通れるみたい・・・
鐘楼門なのかな?
今度行ったら、よく見てみよう(←五重塔を見てすでに終わった気になってたヒト)。


山口・瑠璃光寺20



前方には放生池という池が広がってて、
【放生池は慈悲をあらわす】と書いてある。
あ、亀ちゃんが憩ってる・・・


山口・瑠璃光寺19


池にかかる橋には、閻魔様がおわす。


山口・瑠璃光寺・後生車2


 【後生車(ごしょうぐるま)

  生前の罪過を懺悔し、世の為、人の為、善行を尽くすことを約束し「後生ですから、
  ”極楽浄土”の道へお導き下さい」と「南無釈迦牟尼佛・南無釈迦牟尼佛・南無釈迦
  牟尼佛」と唱えながら、後生車を回し、閻魔大王にお願いして下さい。一回回す毎に
  罪過が浄化されると言われます。この懺悔善行が、できるお方は、「極楽行き切符
  (お守り)」をどうぞ。(資料館売店にて)  合掌】
  (石碑より)


善行・・・うわ~、これはハードル高い(笑)。
善行は難しいのでしばし躊躇しましたが、とりあえず回しました。ゴロゴロと。
結構重かったッス。
山ほどある、罪過の重さでしょうか・・・


でもさ、最近ちょっと鎌倉新仏教の歴史をかいつまんで勉強したんだけど、
今の宗教にうとい日本人一般には浄土といえば「極楽浄土」がオンリーワンみたいに
思われてるけど、実は仏(悟りを開いた人)の数だけ浄土があるってことみたい。

その中で、阿弥陀如来様の浄土を「極楽浄土」と呼ぶ。

法蔵菩薩が悟りを開く前、48もの誓願を立てた。
誓願って、まあ今でいうマニフェストみたいな感じ。
で、48のうちの18番目の誓願が、


浄土に生まれ変わるために10回念仏すればヨシ!」


というもの。
念仏はもちろん、「南無阿弥陀仏」ですよ。
仏様は色々おられるけど、阿弥陀様以外は浄土に行く具体的な方法を
明示してくれてないし、何しろ10回念仏すればいいという手軽さ。

これが広く民衆にウケて、阿弥陀様が何たるものか知らない現代人でも、
「ナムアミダブツ」の念仏は知ってるという驚異的な浸透力(笑)。


前シリーズの大津編を読んで下さった方は、
平等院での源頼政の最期を思い出してほしいんですが、
頼政は自刃する前に、西を向いて念仏を10回唱えた。

阿弥陀様の極楽浄土は西にあるからそちらを向いたわけで、
つまり頼政は阿弥陀様のお力により、極楽浄土へ生まれ変わったことになります。

ちなみに我が家は浄土宗、そして私個人の守り本尊も阿弥陀様、と
ご縁がアリアリなので、念仏を10回唱えて極楽浄土への切符をゲットして、
あちらで頼政に会うつもりでおります

その前に、閻魔様のキビシイお裁きが待ってるかもしれないけど・・・
でも、後生車も回したしな・・・


「南無」は「帰依する」の意味で、
「南無阿弥陀仏」と言えば「阿弥陀様に帰依します」って
カミングアウトしてるような感じかな。

でも今の瑠璃光寺は曹洞宗だから、後生車を回す時には
なんまいだ~じゃなくて「南無釈迦尼仏」と唱える。

厳密に言うと、「お釈迦様に帰依します」と唱えて
極楽浄土に行ける訳じゃないと思うんだけど
(お釈迦様の国土は霊山浄土、あるいは無勝荘厳国)、
特定の宗教を持たない一般の日本人には浄土=極楽って
図式が出来上がっちゃってるから、読んだ人に単純に理解してもらうには
こういう解説にならざるを得ないんでしょうね。

ああ、宗教ってムズカシイ・・・


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最終更新日  2013年06月15日 21時50分32秒
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