戦国ジジイ・りりのブログ

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2013年05月20日
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カテゴリ: 城(中国)
ああ、応仁の乱付近になるとどうしても大内氏のことも
書かなきゃならないのはわかっていたけど、
今回 こそ はなるべく小早川 だけ にまとめて
コンパクトに仕上げたかったんだけどなあ・・・

ま、長らく読んでくださる皆様は、もう慣れっこですわね



高山城が1度目の攻撃を受けた後、幕府内部では竹原家の裏切りに憤慨。
ま~、たぶん

「あれだけ『一族うち揃って』って言ったのに!!」


それくらい、これまでに紹介してない沢山の文書の中で口をすっぱくして
「一族うち揃って」を連呼してたので。

ウラを返せば、

「こうなるのはわかってたんでしょ?」

とも言いたいが(笑)。


この時の竹原家当主は弘景。
応仁元年(1467)12月29日には、小早川煕平あてに
竹原弘景討伐の命が下された。

それだけじゃなく、弘景の弟へ当主を交代させるという
将軍の命令が下りた。
この通達は何年とは書いてないものの、煕平の子・敬平あてであり
文明4年(1472)12月に煕平が亡くなっていることから、


毛利氏が西軍に転じた時も幕府はぷんすか怒ってるし、
応仁の乱の期間中の書状は沢山あって読むのもめんどくさいんだけど(笑)、
一方では結構生々しい感情が伝わってくるのもあって、面白い。



高山城の1回目の包囲がいつ解かれたのかははっきりしないけど、
応仁2年(1468)6月にはいっせいに竹原家に攻撃を仕掛けていて、


2回目の攻撃は文明5年に始まったとされるが、
それまでの数年間が平和だったという訳でもなく、
文明2年(1470)には西軍方が小早川領の久芳・戸野・河内・造果に城を築いている。
これには毛利氏も加わっていたらしい。

が、翌文明3年(1471)には煕平が新荘の椋梨氏らとともに
これらの城を落とすなどの動きがあった。



さて、文明5年(1473)9月の2回目の高山城攻撃は、ちょっと本気だった。

文明6年(1474)に大内政弘は足利義視(将軍・義政の弟)の名で
小早川家の惣領を竹原弘景に与え、また備後と安芸の両国の衆へ
高山城攻めに加わるよう義視に御内書を出させている。

2回目の攻撃の最初の頃、煕平の跡を継いで惣領となった小早川敬平は
京にいた。

が、文明6年12月には高山城が危なくなってきたため、
将軍・義政の命により敬平が帰国。
あわせて周辺の国人衆へも敬平への加勢が要請されたが、
この指令は備前までも行っているし、はては西軍方へと転じた毛利豊元にまで
届いている

文明7年(1475)1月13日付けで、細川政国から敬平へ


みんなで頑張ってね!
早く西国を安定させようよ」


って励ましの手紙が行ってるんだけど、ホントに方々に頼みちらかしたことがわかる(笑)。


その後もしばらく周辺国人などへの合力要請は続いているものの、
高山城ではなかなか敵を撃退できない。

まあ、そうは言ってもひたすら籠城してたって訳でもなく、
文明7年3月5日には真良(しんら)と本郷で合戦が行われている。
場所的に、大手と搦手から同時に討って出たってカンジなのかな。

真良での合戦の方では、敵方であった毛利氏から死者が出ている。
記録にある城方の名前は沼田家直属や庶家の被官人がほとんどだけど、
中には山名氏の被官や巨真寺(現在の米山寺)の僧侶も混じっている。



この戦いの後、東軍方では中央と連携を取りながら和平工作に乗り出す。

東軍からは備後の守護代・宮田教言と、同じく備後の宮氏から2名の計3名。
西軍は備中から 庄元資 が出た。

おなつかしや~!庄氏だよ!!
備中の下剋上のパイオニア!!

・・・いやいや、庄元資の登場に喜んでる場合じゃありまへん。
結局、沼田荘の熊井田本郷・安直本郷・梨羽北方を割譲する案を敬平が受け入れ、
和議が成立。
そしてようやく高山城の包囲が解かれた。




中盤の歴バナに入って、幕府との関係を絡めながら色々書いてきましたが、
小早川氏の位置づけというものを少しご理解いただけたでしょうか。

竹原家に比べたら、沼田家は大内氏との関係は浅い。
東西条絡みでは、敵となった。
でも、幕府の命によるよその場所での戦では、
小早川氏が大内氏の下に付いて共に戦うこともあった。

大内氏と仲が悪いというより、沼田家は幕府に忠勤を尽くしただけ。



戦国時代の始まりを応仁の乱とする従来の説は近年見直されているみたいだけど、
私なんかは嘉吉の乱をスタートに置いてもいいんじゃないかと思ってる。

ただ、そうは言っても応仁の乱で諸々の状況が大きく変わったのは事実。
そして幕府の威光により一族をまとめ、対外的にも大きく勢力を伸ばしてきた沼田本家もまた、
時代の変化の渦の中で大きなターニングポイントに立たされることになった。

大内義興さんの上洛戦にあたって、時の当主・ 扶平 が心労で若くして亡くなったというのも、
惣領家ゆえの苦悩だったと言えるのではなかろうか。


それと、最近の幕府がらみの記事を書いててふと思ったことがある。
小早川繁平の初名・元平が細川晴元の偏諱だとする説があるのを
「新高山城(6)」 で書いたけど、これが本当だったとしたら、
あるいは長らく幕府に尽くしてきた小早川氏と再びヨリを戻そうとしたか?
って気もしたんだけど、どうでしょうね。

相変わらず、相続イベントは謎だらけじゃ・・・(←しつこい)


さて・・・
高山城と小早川氏の概略については、今回はこれで終了とします。
小早川領にはまた来るしね。

この後の高山城の戦歴は尼子がらみで、その辺は新高山城シリーズの相続イベントあたりで
さらりと書いてますので、おさらいしたい方はそちらをご覧ください。





イワオ様に腰掛けて腹ごしらえをしてから、下山開始。
ここまでで、登山口からだいたい4時間くらい。
思ってたより早く終わっちゃったな~。
たぶん、ベンチがなくて休憩が少なかったからだと思う(笑)。


東西条・高山城279・西丸~出丸間の大堀切



下山道は、南丸と出丸の間にある大堀切の下を通っていく。
上の写真が、大堀切を下から見たところ。

やっぱりすごいなあ~。
このあたりはホントに見事なので、未練たらしく出丸の土塁に近寄ってみたら


東西条・高山城284・出丸下から



・・・あ、土塁に石垣が埋もれとる。


東西条・高山城286・出丸下から



いや、ホントに見事だわ~。
大手から上がってきた人は、まずこの光景に感動するんだろうな。

この切岸の下は


東西条・高山城287・堀切?



あまり奥までは行かれなかったけど、どうやら竪堀となってそのまま下へ
続いているらしい。


ちょっと降り口はわかりにくかったけど(←標識ナシ)、
少し進むとちゃんと道があった。
しばらく行くと


東西条・高山城288・下山道



おっ、なんかこの先、展望よさそう・・・


東西条・高山城289・下山道から本郷の眺め



おお~、よく見えるわ~!!

しかしこの展望って、たぶんアレだよな・・・
南の山麓から見上げて岩ばっかりになってるあの辺だよな・・・


この先は、しばらくこんな道を進んでいく↓。


東西条・高山城290・下山道



東西条・高山城292・下山道



途中からは岩塊が露出した道になる↓。
このあたりで小雪がまた降り出して寒いし、足元は岩場の下りで神経使うし、疲れた・・・
下の写真は、岩場を降りきって見上げたところ。


東西条・高山城294・下山道



時折はこんな道もある↓。


東西条・高山城295・下山道-2


これはかなり降りてきたのを、下から見上げたところ↓。
ここまで来ると、下山口も近い。
が、この辺の地形がちょっと気になったので、
ここから左手の方へ上ってみた。


東西条・高山城296・下山道



東西条・高山城298・下山道-2



↑これ、土塁か?自然地形か?
ただ、地形的にはほとんど平地なんだけど・・・

この上はこんな感じ↓。
道のようでもあるし・・・


東西条・高山城299・下山道途中の削平地



これを上がったところ↓。


東西条・高山城300・下山道途中の削平地



東西条・高山城301・下山道途中の削平地


小広い削平地のようでもあるんだよなあ。
上がった道を上から見下ろしたところ↓。


東西条・高山城302・下山道途中の削平地


う~ん、何ともビミョ~だ(笑)。
でも、この辺も建物があったような気がするな。


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最終更新日  2013年05月20日 21時28分42秒


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