戦国ジジイ・りりのブログ

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2013年12月07日
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カテゴリ: 上野と寛永寺
今回からは少し別の話を集中して書こうかと思ってましたが、
せっかくなのでちょっと慈恵大師・良源さんについて
お手軽なウィキペディアでお勉強しました。


近江の国・現在の長浜に生まれた良源さんは、
もともと位の高い僧ではなかったが、
持ち前の頭の良さと法力で天台座主にまで上り詰めた人らしい。

別名は、前回出てきた「角大師」のほか、
「豆大師」「厄除け大師」「降魔大師」「魔除大師」などさまざま。
角大師の由来は前回書きましたね。


ちっこい良源さんが横並びに4人ずつ、7段構えで座ってる。
その上に3人が1段、一番上に2人が1段、
の計33人のちっこい良源さんがプリントされたお札がある。

これについては、こんな伝説があるそうな。


  寛永年間のこと。
  河内の国・寝屋川のとある百姓が、田植えも無事に終わったので、
  日頃から信仰している叡山は横川(よかわ)の大師詣でにやってきた。
  まずは大師廟へ参詣して、

  「今年もどーか、水難・干ばつ・大風などにあわず豊作でありますよーに」

  と時の経つのも忘れ、一心に祈った。
  夕方には大師堂へ向かい、そこで通夜をさせてもらうことにした。

  百姓が大師堂に入った頃から降り出した雨は次第に激しさを増し、淀川沿いにある


  「せっかく田植えが終わったばかりだとゆーに、これじゃもうダメかもしれん。
   せめて家におったなら、何とかしようもあるほどに。
   なんでワシはここにおるんじゃ・・・」


  居ても立ってもいられなくなった百姓は、寺の坊様に苦しい胸のうちを訴えた。
  すると坊様は、

  「お前はバカか。田植えの守り神である大師様に来ていて、泣きごとを
   言う奴があるか。今こそ、大師様に祈ったらええじゃろう」


  「あ・・・・」

  そこで宝前に端座し、

  「どうかお助けください」

  と一心に御名を唱えお経を読み、夜通しひたすら祈り続けた。
  夜が明けるのを待って大雨の中を我が家へと急ぐ道々、被害の大きさがイヤでも


  「ああ、これじゃワシんとこもダメじゃろう・・・」

  悲観的になりながらも自分を励まし、ようやく村の入口に辿り着くと、
  村の衆は手に手に鍬や鋤を持ったまま、茫然と立ち尽くしている。

  「ううっ、やっぱり・・・」

  と全滅した田を想像しながら近づくと、1人の男が百姓を見つけて

  「おぬし、どこ行っておった?
   それにしても、うまいことやりおったな、コイツめ!!」


  「ハア?何言っとんじゃ。
   それより、ワシの田んぼもダメなのか!?」


  「何言うとる。お前んとこだけが無事だったんだぞ!
   だからこうして、皆で手回しよくやったなあと羨ましがっとったんじゃ」


  「いや、手回しも何も・・・
   ワシャ、横川に行っておったんじゃ。
   夕方からの雨に気が気じゃなかったが、どうしようもないし、
   夜が明けるのを待って急いで帰ってきたんだぞ」


  「お?それじゃ何にも知らんのか?
   30人ばかりの、桶や鍬を持った子供上りの若者がやって来て、お前の田んぼで
   畔を造るやら、水をくみ出すやら、そりゃもう手際よく働いてたんだぞ。
   見てみろ、お前の田だけ、苗の顔が見えとるぞ!」


  訳がわからないまま自分の田へ行ってみると、はたして一面に広がる
  濁った水の中で、百姓の田だけちゃんと苗が見えている。

  「・・・?
   不思議なこともあるもんだなあ」


  とキツネにつままれたような気持ちであっても、ひとまず田は無事だったので、
  家に戻ってみた。家に入ると、妻や子が

  「あっ!お前さん!
   田を見て来たかい?
   うちの田だけが助かったんじゃ!」


  と嬉し泣きしながら迎えた。

  「も~、肝心な時にお前さんはいないし、女子供では物の役にも立たないと
   思いながらもあれこれとやっていると、夜明け前にどこから来たのか、
   30人あまりの子供上りの若い衆がやってきて・・・」


  滔々と語る妻の話によると、ちょうど横川で坊様に諭されて一心に大師様に
  祈っていた時間に若い助っ人がやって来たのだという。
  ここでようやく若い衆の正体がわかった百姓は

  「そうか、これはお大師様のお助けに違いない!
   こうしちゃいられねえ、早速お礼にお参りしなくちゃ!!」

  そこで急いで横川に引き返して、例の坊様に不思議な出来事を話すと

  「それはおぬしの誠が大師様に届いたのじゃ。よかったのう。
   大師様は観音様の化身だから、33人の童子に身をやつして
   お助けくだされたのじゃろう」


  これ以降、33体のお大師様のお姿が1枚に納められているお札を「魔滅大師」
  といい、田を守ってくださるお札として、田植えが済むと竹の皮に包んだお札を
  竹に挟んで田ごとに立てるようになったそうな。



「ジジイ、なんかちょっと広島弁入ってない!?」

て細かいツッコミ入れるのやめてね(笑)。
つまり、「豆大師」は豆つぶのようにちっこい良源さんという意味でもあり、
魔滅(まめ)の霊験もあるって意味なようですね。


長い歴史の中には、結構大師号をもらった人もいるので、
各地にある「お大師様」がどの大師様を祀ってるのか、
今まで興味もなかったし考えたこともなかったけど、
関東では佐野も良源さんを祀るお大師様なんだってね。

ええ~?
ちょっと待って、それじゃ川崎大師は?

と思ったら、こちらは真言宗で弘法大師空海を祀る厄除大師なんだと。
そうか、空海だったのか・・・
いかに自分が物知らずか、あらためて知りました


そして、良源さんは「おみくじ」の創始者でもあるという。
おみくじ大好き人間にも関わらす、その由来とか考えもしなかったわたくしは
慌ててどういう事なのか調べました。
すると、丸亀の妙法寺様のサイトに説明があったので、
以下簡単にご紹介します。


  江戸時代初期、上野寛永寺の天海大僧正は日頃から慈恵大師に深く帰依していた。
  ある時、天海の夢枕に慈恵大師が立たれ、

 「信州は戸隠の明神御宝前に、観音百籤があってね。
   これはのちの複雑な世において、悩める人々を救うために私が自ら観音様に
   祈念して授かった、処方箋とも言えるものなんだよ~。

   この百籤を私の影像の前に置いて、心を尽くして占えば、その願いに応じて
   吉凶を教えてあげるからね。沢山の人を救ってあげてね」

  と告げられた。
  天海が早速人を使わしてみると、お告げの通り偈文百枚が納められていたという。

  番号を振った100本のくじを小さな穴の開いた箱に納め、
  祈りながらその中の1本を引き、番号に応じた偈文から吉凶を判断すると、
  的確な指示が得られたそうな。



現在のおみくじは、これを基にして発展したものなんだそうな。
へええ~、知らぬ間に、長いこと良源さんにお世話になってたんだなあ・・・

丸亀の妙法寺様には、なんと輪王寺宮からいただいた元三大師降魔尊像が
現存しているそうで、上記の説明のあるページには、その像の写真が載っている。
(リンクは こちら )
そして、古式にのっとって住職様が相談者からじかに話を聞き、
如意輪観音菩薩様と良源さんにお伺いをして悩める世人の相談に乗っておられるそうな。

観音様の化身といわれる良源さんに由来するおみくじと、
忿怒(ふんぬ)相で降魔の姿をした良源さんの像・・・
ダブルの良源パワーで悩みも吹っ飛びそう
悩める方々は、ぜひ丸亀の妙法寺様へどうぞ。



観音様の化身といえば、摂関家は観音様を守護としていたらしく、
ゆえに良源さんも摂関家の篤い尊崇を受けたという。

ウィキペディアによると、良源さんの幼名は「観音丸」または「日吉丸」といったそうで、
これは偶然なのか、後付けなのか、それとも何かしらの由来があってのものなのか・・・

ともかく、生前には摂関家のみならず、村上天皇の皇后の安産祈願を行うなど、
天皇家からも尊崇を受けた。
そして死後も、良源さんの法力は衰えない。
天海を仲介として、江戸期に入ると将軍家にも貢献をした。

・・・てとこで、(また)ちょっと文字数が足りなくなったので
本日はここまで~。



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最終更新日  2014年08月02日 22時57分29秒


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