戦国ジジイ・りりのブログ

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2014年01月01日
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カテゴリ: 上野と寛永寺
あけましておめでとうございま~す。



毎年元日は朝早くから出かけるので早目に寝て、「ゆく年くる年」は観ないんですが、
トロロヅキさんから頂いたコメントによると寛永寺が中継されることもあるようなので
(←ほとんど観たためしがないので知らなかった)、
番組を調べたら、今年は寛永寺は出ないけど増上寺がキーステーションだという。
ので、楽しみに待ってました。

「ゆく年くる年」の初回放送ってラジオで、
なんと寛永寺からの放送だったらしいですね~。
家綱の鐘 の除夜の鐘を放送したのかな・・・

そして始まった「ゆく年くる年」。
増上寺の初参りは午前0時を過ぎてからの入場らしく、
待ちの人達はなんと1万人!!
なんかスゲー鐘がデカく見えたんだけど。

現時点では、上野編が終わったら
まずは徳川家ゆかりの寺なぞから回ってみようと思ってます。
中継の中では増上寺名物(?)黒本尊のことも紹介してましたが、
黒本尊についてはわたくしも自分の記事の中で書こうと思っております。


明けて元日の今朝は、全国のノドに覚えのある一般人が
それぞれの地元の方言でカラオケをするという番組を途中まで観てましたが、

各方言の中でいちばん耳になじんで理解できたのが広島弁だったとゆー、
いかにもわたくしらしい現実に自分で笑いました。

さてと、ご挨拶はこのくらいにして、両大師の続きから始めます。



前回の最後で水盤の両脇にツルがくっついてた写真を載せてますが、
そういえば江戸期の三が日の宮中では、

ちょうど今頃、帝がツルの吸い物をすすってたのかもしれんな。
(鶴の鷹狩りについては、 「新高山城(22)」 をご覧ください)



手水舎と本堂の間には、小さな蓮池がある↓。


上野・寛永寺輪王殿96



上野・寛永寺輪王殿97



あんまり蓮の花を間近で見る機会ってないんだけど、綺麗だな。
不忍池(しのばずのいけ)の方も、ちょうど見ごろかもな。
ラッキーと思った後で、今回不忍まで行かれるんだろうかとふと不安がよぎった

そういえば、門に大賀ハスのお守りの宣伝があったっけ。
これも大賀ハスなのかな?と思って、立て看板を見てみた。

 【大賀ハス(古代蓮)

  この蓮の花は二千年以上前に地上に落ち、長く泥中に眠っていた実が開花したものを
  株分けしました。
  大賀一郎博士の名を冠し、大賀ハスと名付けました。その生命力と美しさには
  深い感動を受けます。】
  (現地解説板より)


あ、やっぱりね。
あちこちで大賀ハスは現在も美しい花を咲かせてるんだなあ。

それにしても、花は綺麗なのになんでその後
シャワー水栓になってしまうんだろう↓。


上野・寛永寺輪王殿95


上野・寛永寺輪王殿98



池の周りにはトンボさんも飛んでいた↓。
シオカラトンボだ・・・
うちの方じゃ、あまりトンボも見かけなくなったなあ。      


上野・寛永寺輪王殿106



蓮池の前から見上げる両大師の本堂↓。
近年の再建だからRC構造だけど、うまく木材を組み合わせて
いいカンジの建物に仕上がっている。
「ゆく年くる年」で映ってた増上寺の建物もすごかったなあ。
あれも戦後の再建のはずだけど、さすがに格のある寺院は違うと思った。


上野・寛永寺輪王殿108



お清めもハスとトンボ観賞も済んだところで、本堂へ。

鰐口にも丸に二引↓。
む~ん、足利のばんな寺を思い出すなあ(笑)。
ばんな寺は足利氏の寺なのでね、丸に二引がごろごろしてます。
ちょうど鰐口もこんな感じでした。


上野・寛永寺輪王殿109


本堂正面の蟇股↓。


上野・寛永寺輪王殿111



え~っと、内部の写真がないから、撮影禁止だったのかな。
堂内は結構広かったです。

入って右側に売店コーナーがあり、お守りとか結構色々あった。
ここで私が買ったのが、これまで何度も引用し、また参考にさせて頂いた
寛永寺教化部発行の『寛永寺』。

これを読まなかったら、寛永寺の存在の大きさを知ることもなく、
江戸に目覚めることもなかったかもしれません。

ただ、最初はひたすら『寛永寺』から吸収するだけだったのが、
他にも色々読んで自分でも考えながら書き進める中で、
自分なりの考えなども持つようになってはきましたが、
それでも『寛永寺』が私の出発点であることに変わりはありません。

あと、小冊子『東叡山 寛永寺』もたぶんここで買った。
それと、狙っていたのがお香。

いちおう、見本は置いてありました。
・・・が、おそらくこの感じだと、普段の日は参拝者が少なく、
ゆえにお香を買う人も少ないんだと思う。

何でかって?
ニオイが全然しないんですよ~

いつ開封したんですか?

ってツッコミたくなるぐらいニオイがわからなくて
全然見本の役目を果たさないので、買うか迷いましたが、
とりあえず買いました。



さて・・・ここ両大師は、開山堂、慈眼大師堂ともいう。
「開山」「慈眼大師」はいずれも天海のことを指します。

両大師の門に貼ってあった「慈眼大師小史」から抜粋して再度掲載しますと、

 【大僧正は108歳の長寿を保って寛永20年(1643)10月2日東叡山で
  遷化されたので、その御遺徳を追慕して翌正保元年に慈眼堂が建てられ、
  また大僧正が生前とくに「われなきあとは慈恵大師の御影と共に天下をまもり
  万人に利益(りやく)を授けん」と語られた因縁により、慈恵大師を併せて
  おまつりし、日々不退に御供養することは変わらない。】

と、ここが両大師であるせいなのか、
良源さんの例の 子授け画像 とともに天海みずから
自分と良源さんを一緒に祀るように言ったのであわせて祀った、
って言ってるような印象を受けるんだけど、実際は少し違う。


天海を祀る慈眼堂は、家光の命により造られたと『寛永寺』にある。
なんにせよ、正保元年(1644)に建てられたことに違いはない。

ところが、それ以前の寛永13年(1636)にすでに良源さんを祀る
慈恵大師堂が本坊内に建てられているのだ。
これは天海が生前に建てたものらしい。
良源さんを篤く尊崇する天海らしい話だけど、
慈眼堂が建てられた後、慈恵大師堂の方はどうなっちゃったんだろう?

詳しいことはわからないけど、台東区のホームページによると、
慈眼堂ができたあとに慈恵大師堂を慈眼堂に移して、「両大師」となったとある。
『寛永寺』でも同じことを言っている。

まあ、普通だったら既存の慈恵大師堂に天海をプラスしたのかもしれないけど、
天海大好きの家光がそれじゃ納得しなかったのかもしれないな


で、ここには例の良源さんの画像と、天海の木像がある。
日光輪王寺にも天海の坐像があって、天海坐像といえば
たぶんあちらの方が有名だと思うけど・・・
で、資料を探したらちょうど日光輪王寺宝物殿でもらったリーフレットに
写真があったので紹介します。


日光輪王寺所蔵天海坐像
      (『天海大僧正生誕の地 会津美里』より)


これが輪王寺三仏堂におわす木造天海坐像(重文)。
金とか赤の彩色もかすかに残ってるけど、現在はぱっと見単色のようになってる。

普段は三仏堂の暗い隅っちょにいてホントに目立たないので、
この坐像に立ち寄る人は相当少ない。
が、今は工事期間中で、入ってすぐの明るい場所に移動しているので、
大変見やすくなってます。

私も暗い所でしか見たことがなかったので、
明るいところであらためて見て、こんなんだったのか~って
まじまじと見ちゃったもんね(笑)。

工事が終わったらまた元の暗い場所に行くのかどうかはわかりませんが、
天海像の後ろにも通常よく見ることのできない台などが置いてあって、
護摩壇と共に工事期間限定のラッキーなオプションでもありますので、
日光に行かれた際はぜひ三仏堂にもお立ち寄りください


それで、寛永寺所蔵の天海坐像ですが、
こちらは両大師の御本尊なんだそうな。

『寛永寺』にはその写真が載ってるんだけど、
朱の着物に青と金の袈娑を掛けてる。
頭には被り物はなく、ツルッパ・・・いへ、頭部が露出しております。
そして、天海自身は色白、と日光輪王寺のに比べてかなりカラフルです。

こちらは都の重文で、江戸初期に造られたものらしいけど、
そんなに年季が入ってるようには見えない。

意外なことに、両大師は上野戦争では被害は受けなかったんだそうな。
ただ、それ以前に3回の火災にあったと『寛永寺』にある。
台東区のホームページによると、元禄11年(1698)9月、
享保5年(1720)5月、元文2年(1737)5月。

『寛永寺』ではこのうちの1回が「元禄の勅額火事」と言っているので、
「上野第一編(9)」 で「瑠璃殿」の勅額について書いた、
あの火事のことを言ってるんじゃないかな。

ただね、せっかく上野戦争を免れて、空襲を受けたとも書かれてないのに、
近年になって火事があったらしい。

なんで平成5年の再建なんだろう?と思ってたんだけど、
どうやら平成元年に焼失したようなのだ。
実に残念だけど、木造だからしょうがないよな。


とゆー訳で、都合4回もの火災で本堂が焼失したにも関わらず、
天海坐像は燃えずに現在でもカラフルなそのお姿を保っている。
さすが、スーパージジイ・・・



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最終更新日  2014年07月31日 21時03分41秒


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