戦国ジジイ・りりのブログ

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2014年04月30日
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カテゴリ: 江戸めぐり
大内氏の話が終わって、早くも燃え尽き感が・・・(笑)。

てるといえば、今日の仕事中に思い出したことがありました。
企画展示室へ行く前、荷物をロッカーに預けて膀胱の準備をしに行った時のこと。


両国・江戸東京博物館12・トイレ紙



「てる」じゃなくて「かがやき」です。
これね~、古紙を出すともらえるトイレ紙なんですよ。

前はもちょっと違うデザインだったんだけど、
「輝」とばーんと書いてあるのは前のバージョンと同じ。
江戸博がうちと同じトイレ紙を使ってるとはね



いやいや、ここからが本来のメインなんです。

一切経を過ぎると、江戸城や将軍近辺などの展示に移っていきますが、
ここで目を引いたのが「旧江戸城写真ガラス原板」(重文)。

これは明治4年に江戸城のあちこちを写したもののようで、
写真ではなくホントのガラス原板。
場所によっては草ボーボーの、「廃墟」とか「惨状」とかいう言葉がぴったりの光景が
ガラス原板に写し出されてます。

こんなものがあったなんて知らなかったな・・・
なかなか目にする機会のない、貴重な品です。
これはオススメ。


今回の特別展でスポットが当てられた将軍は2代・秀忠。

それから秀忠の書による和歌、秀忠が描いた絵などなど・・・

後代の将軍では、プロ顔負けの絵を描いた方などもいるけど、
今回展示されてた秀忠の絵も、地味だけどなかなか味のある絵でした。

今回秀忠の展示ばかりだったのは、おそらく江戸幕府の基礎固めをしたから
という位置付けなんじゃないかと思うけど、

ただし、展示されていたのは寛永12年(1635)の家光の改訂によるもの。


それから、「浄土宗諸法度」もあった。
与右衛門の歴バナで 紫衣事件 について書いた後なので、
私もガラスケースにへばりついて現物を少し読んでみましたが、
ま~細かい細かい。長い長い(笑)。

これは元和2年(1616)に出されたもので、
紫衣事件の発端となった大徳寺と妙心寺あての法度が出された翌年だから、
一連の寺院統制の中のひとつだな。

これも、恐らく崇伝が関わっているのだろう・・・
そんな事を考えながら読むことしばし。


その先は「廟所」というタイトルのコーナーに移る。
へっへっ、もうおわかりでしょう。
この辺りからが今回のわたくしのお目当てです。

まず驚いたのが、増上寺にあった秀忠霊廟の詳細な配置図。
かなりデカい。

なんかびっしり文字が書き込んであると思ったら、
灯籠の配置と寄進者の名前だった。
まあ、デカい絵図だと言っても文字はかなり小さいので、
双眼鏡ごしに睨んで秀忠の廟のすぐ前に真田信之と毛利秀元の名前が
あることぐらいしか確認できなかった

しかし、この位置は重要だぞ・・・
真田の兄ちゃんの灯籠がこんな場所にあったなんてな。

絵図で見ると、霊廟の敷地はかなり広い。
すぐ近くにはお江の霊廟もあり、五重塔なんかもある。
解説によると、秀忠の霊廟は増上寺埋葬組の中でもとりわけ広く
敷地が取られており、豪華絢爛だったそうな。
が、残念なことに先の大戦で大半が焼失し、現在では一部が残るのみ。

かつてのきらびやかな霊廟建築は残ってないけど、
どういう装飾が施されていたかを偲ばせるものが残っている。
まあ、今でいう絵コンテみたいな?
蟇股の図案なんかもあって、写真を撮れないのが残念で
仕方ありませんでした
これもオススメ。

廟所といえばもちろん寛永寺にもありますので、
寛永寺の配置図と廟所の見取り図があって、将軍の霊廟参拝のルールなど
思い出しながら見るとホント飽きないです。

ま、フツーの人はこの辺はさらっと通過しますけどね。
我ながら変人だな~と思いながら、一般の見学者と全く違うところで
思いっきり時間を使うわたくし・・・


廟所の先が、「東照宮」のコーナー。
今回、わたくしが最もテンションの上がった場所。

江戸博のサイトでは展示品一覧が見られたと思うけど、
今回はホントにチラシで知ったただ2つだけをお目当てにしてたので、
全展示品は事前には調べていなかった。

で、東照宮のコーナーに足を踏み入れてまず驚いたのが、
紅葉山 関係の出品が結構あったこと。

紅葉山東照宮のものと推測される「東照大権現」の扁額、
紅葉山の稲荷堂にあったという額、紅葉山の配置図などなど・・・

私の手持ちの古地図に紅葉山が描き込まれてるのもあるにはあるんだけど、
木に覆われた中にちょろっと堂宇が描かれている程度のもの。
しかし、今回展示されてた絵図は詳細に配置が描かれており、
こんなのあったのか~!!と感動しました。

その先あたりにあるのが、1対の銅灯籠・・・
わたくしの第一のお目当てです。
写真がないのが残念でなりませんが、寛永9年(1632)に
増上寺の秀忠廟に蒲生忠知が奉納したもの。

ま、銅灯籠ですからチョ~大ざっぱに言って上野東照宮で紹介した
諸大名の銅灯籠と似たようなものなんですが(笑)、
全体的に上野のとは色合いが違う。

よく見ると、文字とか一部の装飾には金が残ってる。
まさか、かつてはこれ全面金ピカだったのか?
キンキラの灯籠なんて見たことがないけど、
上野東照宮の銅灯籠が青緑っぽくなってるのに対し、
これは黒ずんでいるので可能性はあるよな・・・
あ~、増上寺が燃えなかったらなあ!!

このすぐ近くには椅子があったので、座って銅灯籠を眺めてしばし浸る。


その先がもうひとつのお目当て。
江戸博サイドでも、これは目玉商品だと思うんだけどね。

ただ、紅葉山がどういう存在だったのか知らない人や
霊廟などに関心を持たない人にはあまり目を引かないものだったらしく、
しばらくこの前で私が陣取っててもここに立ち止まる人はいなかった。
まあ、そんなに人も多くなかったしな・・・

しかし、これはホントに貴重品です。
現物はもちろん撮れませんでしたが、これを使ったグッズが売られていたので
そちらの写真をご紹介しましょう。


両国・江戸博みやげ3



これ、クリアファイルなの(笑)。
もっちろん「買い」ですよ~!!
当然でしょ

じゃなくて、紅葉山東照宮内の尊前に掛けられていた御簾なんですと。
こんなものが残ってたなんて、びっくりどころじゃないんだけど。

それも、所蔵は津山郷土博物館・・・
津山って岡山のでしょ?
なんでまた、そんなところに?
しかも郷土博物館て、言っちゃ悪いけど本来であれば
こんなもの持つような場所じゃないでしょうに・・・

建仁寺展でもらったチラシでこれの存在を知って、
帰ってからすぐさま調べました。
そしたら、去年の10月10日付けの山陽新聞の記事がヒットした。

それによると、津山郷土博物館では約5年前にこれの寄贈を受けて、
江戸博に鑑定を依頼した結果、紅葉山のものだと判明したらしい。
津山さんの方でもびっくりもので、
「これほど貴重な品が市内に残っていたことは驚き。津山での展示も検討したい」
との館長さんのコメントが山陽新聞に載っていた。

判明したばっかりだから、まだ津山では展示はされてないってことだな・・・
てことは、『大江戸と洛中』展が初のお披露目じゃん!!

今後、津山でも展示されるのかもしれないけど、
岡山なんて気軽に行けるもんでもないし、これは是が非でも観ておかなきゃ・・・
そう思って今回の特別展に足を運んだという訳です。

まあこれね~、現物はそう大きなものでもないんだけど、
間近でしげしげと御簾を眺めると、一部傷んでる箇所もあるものの、
かなり細工は精巧。
細部まで実に見事な作りなので、わたくしなんかはホント見飽きないですね。

御簾の上部には、瑞獣のアップリケが施されている↓。
これがクリアファイルの裏面。


両国・江戸博みやげ4



津山で展示されるのもいつになるかわからないし、
まして次に東京に来るのがいつかはもっとわからないので、
近郊の方は是非この機会に貴重なお品を観にいらしてください。
マジでオススメ。


後はもう、ほどほどに観ておしまい(笑)。
きらびやかな甲冑も何点か展示されてて、そこには結構人が集まってたので
やっぱり一般の方の目を引くのはそういう類なんだな~と
ちょっと寂しく思ったりして・・・


展示室を出ると、特別展用の売店コーナー。
ここ、ヤバイっす。
出品物関係のみやげ品もさることながら、和小物は可愛いものが多いわ、
それに古地図!!

トーハクにも少し江戸の古地図の複製はあったけど、
こちらはやはり専門なので各年代の複製古地図が結構あった。
ので、地図買いまくり・・・

江戸は各種ガイドブックも多く出版されてたし、絵図も沢山出ていたので、
おそらく神保町あたりを歩けば(お値段はともかく)古地図は簡単に
手に入るんじゃないかと思うけど、私にとっては古地図はやはり実用品なので、
貴重な現物をびくびくしながら見るより、複製図を遠慮なく使いたい。
ので、当面は復刻版の絵図を年代ごとにそろえたいと思っております。

ただ、複製っていってもモノによっては結構高いからね~。
買いたいと思ったものは沢山あったんだけど、
古地図をカゴに入れ始めてからは自粛しました。

紅葉山の御簾上部のアップリケをあしらったバッグや小物なんかも
いくつかあって欲しいと思ったんだけど、キリがないので
泣く泣く諦めました。


さてと、ひとまず特別展の紹介はここまでですが、
これ以外にも貴重な品や興味深い品は沢山あります。

『大江戸と洛中~アジアのなかの都市景観~』展は5月11日まで。
東照宮や霊廟に関心のある方はぜひおいでませ。
もちろん、大内氏の一切経も見てってね


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最終更新日  2014年04月30日 23時47分29秒


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