戦国ジジイ・りりのブログ

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2014年12月23日
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カテゴリ: 日光写真館
去年、売店コーナーの先には修理工事の様子を覗ける「天空回廊」への入口があった。
「天空回廊」エリアへ入るには、三仏堂の拝観券(400円)がいる。
去年は回廊への入口に係の人がいて、三仏堂へタダで入れるわたくしは
拝観券を持っていなかったため、回廊への入口でキャッシュで入場料を払って
上へと向かった。

今年、同じ場所には修理の様子を書いた看板などがあるだけで、
係の人はいない。
去年回廊へと上がった入口は変わらずあるけど、
ここが入口だと大っぴらに書いてもいない。


お金をどこで払えばいいんだ。
通路の奥の方を見ても、それらしきものはない。

きょろきょろしてから売店のおじさんに聞こうと思っていたら、
男性1人と若い女性2人がヘルメットをかぶって私の脇を通り過ぎていった。
女の子2人は普通のカッコをしてるので、回廊の観覧客かな。
去年、メットなんかかぶったっけ?


売店コーナーに戻ると、おじさんは今度は別の観光客と話をしていた。
が、この後の予定もあるしわたくしもこれ以上待てないので、
割って入ってお目当てを買いにいった。

え~と、まずは良源さんのお守り。
これで74人目の良源さんゲット~


  日光山所蔵秘仏 降魔大師】

とある。

「日光山所蔵秘仏」?
なら、三仏堂の御厨子の画像ってことかな。

これは他の天台の寺で手に入れた鬼大師とは少々ビジュアルが違っているけど、

たしかに鬼大師が秘仏として日光にはあるってことだよな。

ただ、輪王寺には良源さんの御厨子は2つある。
鬼大師はもはや人間の姿をとどめてはいないけど、
寛永寺の画像とよく似ている方の画像はちゃんとした人間で描かれているので、
人間と鬼のスタイルの2つの画像のうちどちらかが三仏堂にいて、
もう一方が大護摩堂の正面の御厨子におわすのだろう。
三仏堂の方が鬼大師って気がするな。

「新しいお守り、始めたんですね」

とおじさんに話しかけたら、


去年からなんですよ。
大護摩堂の鬼門除け札にもお大師さんの絵があるんですけど、
持ち歩けるものはないのか?って声がありまして、
始めたんですよ~」


ということだった。
えっ、去年、見落としたのか・・・
確かに小さいお守りだから、何かしらの宣伝でもしてくれなければ
気がつかないかもな。

あと、持ってなかった「波之利大黒天」のおふだを買った。
変わった名前ですが、「波之利」で「はしり」と読みます。
おふだには説明が付いていて、ちょっと長いので詳しくは別のところで
紹介しようと思いますが、勝道さんの男体山の登頂を助けたとされる大黒様です。

 【この大黒天はよく諸人の苦厄を救わせ給い、特に事業成就、道中安全、開運の尊天とし、
  別しては安産、足止め、盗難除の守護天として全国的に尊崇を受けております。
  お願いごとのときには

  一、盗難除け、盗難に遭ったとき、若しくは失せ物のときに、お姿の両足に縫針をさし、
    他人に知れない様に逆さにして、おまつりし日数を限ってお願いする。
  一、足止め、走り人、家出人、尋ね人のときにはその人が男なら左、女なら右の足に
    縫針をさし、前と同様にしてお祈りをする。
  一、安産、お産のときには茶碗に清水を汲みこのお姿を水鏡に写してその水を産婦に
    呑ませた後お姿を腹帯の中に抱かせて置き、朝夕福子安産を祈る。】
  (添付の説明書より)

うおお、なんかすげえな・・・

うちの親がボケて徘徊するようになったら、針をさして足止めするかな・・・
波之利様のお姿は素朴なもので、おふだと言っても小さいので持ち運びもできる。

最近、旅先では妙に緊張感がなくなって自分がどこに来ているのか失念することもある
461歳のわたくしですので、旅先から帰れなくなることもあるんじゃないかと
危惧するときもあり、旅先に持っていって自分の足止めをするのも
いいかもしれない、なんて思った。

天空回廊への入口について聞いたら、やはり去年と入口は同じらしい。
じゃあ、三仏堂の入口で料金のことを聞いてみるかな。

おじさんは三仏の修理スケジュールも教えてくれた。
前の説明では皆様京都の修理工場でお色直しするのかと思っていたけど、
日光にお戻りになって修理を続ける大仏様もあるらしい。

ついでに、入口に書いてあった寄付の件についても聞いてみた。
そしたら、特に「寄付」という形では受け付けてないんだとのこと。
お気持ちで結構です、とのことだったので、三仏の台座の前にある
賽銭箱に寸志を納めようと思ってルートを戻っていったところ、
ちょうど観光客が来ていたので手近な護摩壇の賽銭箱に少々納めてきた。


三仏堂の入口まで戻ると、正面にお坊さんがまっつぐ立っていたので
声をかけたところ、

「すいません、あちらの係に聞いてください」

と言ってまたまっつぐ立って威儀を直した。
輪王寺のお坊さんや職員さんは親切な人が多いんだけど、
このお坊さんは不親切だな・・・と思いながら入口の係のところまで行ったら、
さっきのお坊さんがものものしく団体客に説明を始めた。
ああ、団体さんを待ってたワケね
ならしょうがないよな。

係のお姉さんにお金を払って、天空回廊への入口へ向かう。
よかった、メットかぶらなくて良さそうだな
さっきの人達は工事関係者にも見えなかったけど、何だったんだろう・・・


天空回廊のあるのは7Fだったかな。
工事用特設階段を上がっていくので、足の悪い方にはちょっとキビしいです。

去年は途中の5Fにも寄れるようになっていた。
ここで


鎮将夜叉尊ご開帳


の公開があったんです。

鎮将夜叉様については 「叡山攻め(76)」 などで紹介してますが、
この強力なパワーを秘めた秘仏が御開帳となるのは、9年に1度。
それは「五黄中宮」の年なんだそうな。
以前に輪王寺から送られてきたご案内のチラシによると、

 【この年は一度凶事が発生すると天災・人災を問わず大きな被害・損害をもたらすと
  言われております。過去には大正12年の関東大震災、昭和16年に勃発した太平洋
  戦争、さらに記憶に新しいところでは阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件といずれも
  国家存亡の危機に直面する様な出来事が、この年を中心に起こっております。】

だそうで、それで五黄中宮の年に特別御開帳をするんだそうな。
日光の鬼門除け札のシステムはなかなか親切で、不定期に特典もある。
この御開帳の時には、特別にあつらえたブレスレット型のお守りの特別頒布があって
買うつもりでいたのですが、何かと出費が多かったので断念しました。
たかが3,000円をケチったことを今では後悔しております。
次の機会があったら、ぜひとも買っておこう

前にも書いたように、日光の鎮将夜叉像は天海と輪王寺宮にゆかりの深い像。
どきどきしながら5Fに足を踏み入れると、小さな展示室で
しかも係のおじさんは無愛想だった。
輪王寺にもこーゆー人いるんだ・・・
まあ、階段のすぐ脇で暖房はなくて寒いし人も来ないしで
この時のおじさんは気が立っていたのかもしれない。

室内にはロープで拝観用の通路が作られていたんだけど、
私が入った時には誰もいなかった。
室内に入るとすぐ後から観光客のカップルがやって来たので、
彼らに道を譲ってわたくしは壁に貼ってある説明などを見ていた。
一部メモってきたので以下にご紹介します。

 【山科の毘沙門堂門跡にも鎮将夜叉像が伝えられている。小さいのは、その信奉者の
  髪の中に安んじると伝えられるため、小さな像でなければならなかった。】

輪王寺の宝物館で買った『日光山徳川四〇〇年の文化』という図録には、
鎮将夜叉法は天海が日光に伝えたとある。
鎮将夜叉像の方も天海のゆかりという伝承があり、どちらも天海を起源とするので、
これはもう毘沙門堂との関わりとしか考えられない。

ただ、 寛永寺の名作仏像コレクション を考えれば、
よくオリジナルの鎮将夜叉像を毘沙門堂に残したよな、って気もするんだけど、
毘沙門堂サイドで頑強に抵抗したか、さすがに最澄がらみということで遠慮したか。
いずれにせよ、天海と歴代輪王寺宮が祈った歴史ある像です。

でその鎮将夜叉様ですが、ホントに小さかった。
しかも素木で、上のポスターの絵の像とは全然違う。
輪王寺宝物館の図録には鎮将夜叉様がおさまる三重の厨子の写真だけが載っていて、
【尊容(おすがた)は、七福神の毘沙門天に相似する】と解説があるんだけど、
まあそんなカンジ。

さいわい先ほどのカップル以外は誰も来なかったので
わたくしも粘って鑑賞はしましたが、背中に突き刺さるおじさんの視線が痛い・・・
のでそこそこで退散しましたが、思っていたよりも地味で素朴な像でした。
「信奉者の髪の中に安んじる」という伝承は葛原親王の伝承から来ているものと
思われます。


さて、天空回廊。
ポスターにはこんな写真も載っていますが↓


13輪王寺・天空回廊2


去年の時点ですでに屋根はなく、かなり見下ろす感じ。
写真が撮れないのでイマイチ比較はできませんが、今年もあまり進んだ様子はなかった。

各階には脇に解体した部材が沢山積まれている。
吟味した上で、使えるものはまた再利用するのだろう。

工事に関わっていると思われる東京文化財研究所様からは三仏堂の状況についての
報告がネットでも公開されている。
本格修理に先だって部分修理を実施した際、オオナガシバンムシという虫による被害が
発見されたそうで、この虫害は通常の打音検査では見つからないという
タチの悪いものなんだそうな。

元々10年の工事予定だったけど、三仏堂の入口にもあったように
場合によってはもっと期間が延長されるかもしれないな。
今年はかなり下の方で職人さんが作業してるのが見えたけど、
なんだか地道な作業をしておられる。
貴重な文化財で世界遺産だから神経も遣うだろうし、大変だね。

回廊にはガラス窓が付けられているけど、窓が空いてるのは数か所しかないので
あんまりじっくり見られるという訳でもない。
と、私の窓の下をメットをかぶった3人組が歩いていった。
あ、あれはさっき見た3人だ。
部材の前で男の人が女の子2人に何やら説明をしているので、
建築を勉強している学生さんなのかもしれない。

ゆるりと回廊をめぐって、三仏堂を後にする。


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最終更新日  2014年12月23日 23時24分19秒


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