戦国ジジイ・りりのブログ

戦国ジジイ・りりのブログ

2015年02月01日
XML
カテゴリ: 旅日記(近畿)
現在の大講堂は亀腹↓。


叡山1・阿弥陀堂12


お堂の正面には菊に転法輪の寺紋の幕がかかる↓。


叡山1・阿弥陀堂11


ま、建築好きにとっちゃあまりこういうデカい幕は
ありがたくないんだけど・・・

法華大会のようなイベントの時は拝観も制限されるでしょうが、
平時は中へ入れます。
内部は撮影禁止なので写真はありません。


1年前のことだし正直言ってあまり内部は覚えてません。
ケーブルの時間を気にしながらだったしね。

ただ、確かここには数種類の本などが置いてあって、
天台の勤行式もここで買ったんだよな。
それから、「緑鳳」(りょくほう)という高級木材で造られた
珍しいモスグリーンの腕輪念珠があったので、それもお買い上げ~。

この時、お守りなどの売店コーナーの脇の展示物だか何かに
輪王寺宮の 「かすがい山」 があったのを見つけた。
あれっ?これって、もともと叡山のマークだったの?

会計に買うものを持っていった時、売り子のおじさんにちょっと聞いてみた。

「あのマークって、延暦寺のものなんですか?」

「あれはかすがい山って言ってね~、
古くから使われてるものなんですよ~」



でちょっと突っ込んで質問をしてみたら、おじさんは後ろにいた
職員さん風のお兄さんに話を振った。

「あのマーク、寛永寺でも見たことあるんですけど」

「ああ、まああちらさんはそりゃ・・・・・・
ここと似ている物が色々あるって聞いてますしね・・」


てんてんの部分はお兄さんが言葉を濁した部分。
でもわたくしには

「寛永寺はウチを山ほどパクってるから
そりゃ同じものもあるでしょうよ」


ってお兄さんの心の声が聞こえた。


「寛永寺は三山のほかのお仲間からは嫌われているのか?」と
思ったのはこの時。

もちろん、お兄さんが言葉を飲み込んだ部分は
叡山の公式見解じゃない。
けど、関係者の中には「ウチが本家本元なんだ」ってプライドを持ってる人も
いるみたいだな~と思った。


以前、日光輪王寺のお護摩の導師様との会話からも
「寛永寺は日光から嫌われておるのか?」とちらりと思ったことがあるので、
ブルーな気分になって大講堂をあとにした。

ケーブルの最終を狙ってもし何かあったら困るので、
最終の1本前に乗ろうと思って今日の行動はこれで切り上げることにした。

初日の東塔めぐりの成果↓。


叡山1・東塔4(最終)



主要堂宇はわずかに大講堂だけという

わたくしが史跡めぐりのプランを立てる際には
迷って何度もプランを入れ替えて、ってのがいつものパターンで、
今回も当初とはかなり毛色の違ったものになったし、
それどころか現地で大幅に予定を入れ替えたりもした。

見たいところは沢山あるのですが、結局のところ
わたくしの史跡めぐりというのは「人」が主役なので、
必然的にこーゆー行程になります。

ま、ケーブルを使う時には東塔も通ることになるから、
余った時間で東塔の主要堂宇を見るつもりではあったからな。
明日があるさ、明日が・・・

本日の歩数は18,285歩。
山内ではそんなに歩いてないと思うけど、
家からの歩数だからね。




<2日目>2014年1月26日(日) くもりのち晴れあとで雪

ゆんべは雨が降って、今日の天気予報もイマイチな感じ。
山を歩く前提で来てる以上、それなりの雨具の準備もしているものの、
雨の時間が長いようだったらなにも無理して歩くこともないので
今日の山歩きはカットしようかと考えてもいたけど、
朝にはひとまず雨は上がっていた。

ただ、坂本へ向かう電車の中から見る叡山は厚い雲がかかっていて、
なんか今にも降り出しそうなカンジ。
途中、車窓に雨がかかった時もあった。

いや~、今日はぜひとも自分の足で登りたいんだけどな。
どうせなら雪になってくれた方が、行動はしやすい。
何とかもってくれないかな・・・

天気を気にしながらも、車内アナウンスでは
「堅田」が「博多」に聞こえるし、「敦賀」が「駿河」に聞こえて

「ここはどこやねん!」

とちょっと笑いをこらえるのが大変でした。


電車を降りると、いちおう雨は降ってなかった。
雲はあるけど明るくなってきてもいるし、予定通り山登りをすることにした。

時間と体力の節約のためにタクシーで山麓まで向かう。
降ろしてもらったのが、ケーブル駅から少し手前の日吉大社。


叡山2・日吉大社


叡山の鎮守であったこの神社は、全国の日吉神社・山王神社・日枝神社の総本宮。

江戸城の鎮守として赤坂にも日枝神社があるので、
あれも叡山の模倣でここからの勧請かと思ったら、
赤坂の勧請元は仙波(川越)だったらしい。

ここにも数々の歴史を物語る見どころが沢山ありますが、
たぶんわたくしは相当時間がかかると思うので、今回は予定に入れてない。
過去の坂本訪問の際も、時間切れで行かれなかった(笑)。

確かこの手前に休憩所っつーか古い小さなあずまやみたいのがあったので、
ザックを下ろして山歩き用に身支度を整えてから行動開始。
日吉大社の鳥居の前には


叡山2・日吉大社2


ハハハ
そんなに犬を連れ込む人間が多いのか?

鳥居のすぐ脇には


叡山2・本坂前


歴史を感じるなあ。 

延暦寺と日吉大社といえば、いわゆる「強訴」(ごうそ)を
真っ先に思い浮かべる方も多いんじゃないかと思いますが、
強訴の際に叡山の僧兵が担ぎ出したのが、ここ日吉大社の神輿。

ただ、叡山がいわば公然と武力行使を始めた10世紀の良源さんの頃には
まだ神輿を担ぐという手段は取っていなかったらしい。

『僧兵=祈りと暴力の力』(衣川仁/講談社選書メチエ)によると、
史料で確認できる初の神輿による強訴は熊野社の永保2年(1082)だそうな。

歴史上有名な僧兵のツートップである興福寺があとに続く(1093年)。
興福寺では神輿は出なかったけど、鎮守である春日大社の御神木が用いられた。

叡山ではその2年後、嘉保2年(1095)に初めて強訴で
日吉大社の神輿が使われたという。

神輿が出る前にも、山法師(叡山の僧兵)による武力行使は
山内のみならず俗世にも及んでいたが、武力だけでなく
宗教的権威まで持ち出されたら俗人にはたまったものじゃない。

叡山で神輿が担ぎ出されたあとくらいには、

 【諸社の神人は神輿を舁(か)いて神境を出てはならない、違反すればその職掌を
  解き、以後は用いない】
  (『僧兵=祈りと暴力の力』より。出典は『中右記』)

という内容の宣旨がたびたび出されたらしい。

今は神仏分離ですっかり別の宗教法人におさまっているものの、
ここも長い歴史の中では延暦寺と切っても切れない関係にあったといえるでしょう。


さてさて、鳥居の脇を通って登山道へ入る前にはちょっと見たいものがある。


叡山2・早尾地蔵尊



叡山2・早尾地蔵尊2



叡山2・早尾地蔵尊3


ほお、思ってたよりずっと立派なお堂だな
現地に解説版があったような気がしたんだけど、写真がないな・・・
こちらは早尾地蔵といい、六角のお堂の中におわすのは


叡山2・早尾地蔵尊5


最澄は在世中、6体のお地蔵様を彫ったといい、
のち円仁がその功徳を広めるために近在の各所へ分散して安置したという。
そのうちのひとつがこの早尾地蔵尊。

ここから少し北に行ったところに、天台宗の一派・天台真盛宗の総本山、
西教寺(さいきょうじ)がある。
天台真盛宗の宗祖・真盛(しんせい)上人(慈摂大師)も叡山出身の僧で、
ここのお地蔵様が真盛上人となって人の世に生まれ、
真盛上人の死後、ふたたび地蔵尊となって現れたという伝承がある。
そのエピソードから、「かくれんぼ地蔵」ともいうそうな。

石仏は2つあるのでどちらが最澄自刻といわれるものかわからないんだけど(笑)、
両脇の壁にも小さなお地蔵様がびっしりと並んでいて
なかなか迫力がある。

お堂の扉にかかっているのは、「あぶちゃん」。
ここはまたの名を「子育て地蔵」ともいうらしい。


早尾地蔵のすぐ先には、早尾神社がある↓。


叡山2・早尾神社


古い石垣が素敵でつい吸い込まれそうになるけど、
スタート前にあまりまったりすると後に響くので、
迷った末にこの時は上には上がらなかったんだよな。


にほんブログ村





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2015年02月01日 23時23分26秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

りりじい

りりじい

カレンダー

コメント新着

王島将春@ Re:浅草&寛永寺法要編(8) 東国の成熟(01/08) はじめまして。福井市在住の王島将春(お…
よー子@ 墓参り2014(2) 慈眼寺~芥川龍之介と小林平八郎の墓(08/02) 前略 初めてお便りします。 質問ですが、…
伊藤友己@ Re:上野第三編(12) 寛永寺105/清水観音堂~越智松平の灯篭(06/20) 越智松平家が気になって詳しく拝見しまし…

サイド自由欄

よみがえる江戸城 [ 平井聖 ] 価格:2916円(税込、送料無料)






PVアクセスランキング にほんブログ村

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: