戦国ジジイ・りりのブログ

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2015年05月11日
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カテゴリ: 旅日記(近畿)
安楽律院を出て不動堂の入口まで戻る。



叡山3・飯室谷・不動堂46

奥に小さく写ってる碑には、「横川本坂」とある。
あれ、こっちがやっぱり横川への本坂なのか。
てっきり 林道ルート の方がそうかと思ってた。

ここを上がると小広い広場のようになっており↓

叡山3・飯室谷・安楽律院74


石碑があった↓。

叡山3・横川へ

叡山3・横川へ2

浄刹結界碑だ・・・
『叡岳要記』にはいくつか結界に関する記述もあるんだけど、
飯室を結界と定めるってのはないんだよなあ。
もちろん、 良源さんが籠山僧が出てはいけないとした結界 でもない。

谷崎潤一郎が「母RPG」をした時 、

 【因みに云ふが、叡山の結界は此の附近は湖岸になつてゐるけれども、浄殺界は
  飯室谷から山上へかけてゞあつて、乳野一帯は俗結界と云ふことになつてをり、

  (『乳野物語』より)

と言っているから、それからすると浄刹結界は女人禁制という意味ってことかな。
ああ、私はジジイでよかったあ~
・・・なんて冗談こいてる場合じゃなく、昔だったらわたくしは
ここから一歩も入れなかったことになる。


どれほど元三大師を信仰しようとも、女性は一切おことわりだったんだろうか。
それとも 花摘堂 のように、特別な日には途中ぐらいまでは行かれるルールなんか
あったんだろうか。

結界碑のあるあたりの右手には少し石積みも残っている↓。

叡山3・横川へ3

さらに奥にも石碑があったので行ってみると

叡山3・横川へ4

「横川 元三大師堂えの道」とある(誤字じゃなくホントにこう書いてある)。
よしゃ、これだな

道はわかったけど、ちょうどこの頃配達の人のような業者さんのトラックが入ってきて
なんやかややっていたので、身支度を整えつつ間合いを取る。
前日の本坂以上にこの道は歩く人が少ないのは初めからわかっていたので、
こーゆー場合はむしろ1人で山に入っていく姿を見られない方がいいのだ。
これでもいちおう防犯には気を遣ってるんです。

して、頃あいを見計らっていよいよ横川へ向けて出発。

CIMG0537

これは不動堂の入口にあった保存地区の領域を示す看板の地図ですが、
車道が通じてるとはいえ飯室谷もしっかり山の中。
でもここからはもっと山です。

入ってすぐの道は意外にしっかりしていた↓。

叡山3・横川へ5

少し歩くと横川への標識も出る↓。

叡山3・横川へ6

もっと悪路を想像してたんだけど、これなら大丈夫かな・・・
と思っていたら、

叡山3・横川へ7

叡山3・横川へ9

やっぱり、だんだん頼りない道になってきた。
ま、山道には慣れてるから歩きにくくはないんだけど、
うかうかしてるとルートでない方へ入り込んでしまう可能性も充分にあるので、
前日以上に周囲に気を配りながら歩いた。

この日もすまほの「山と高原地図」の登山アプリを使って
ルートを確認しながら歩いたんだけど、
少し歩いた頃からだんだん衛星が捕まえにくくなってきた。
前日の本坂ではまったくそういうことはなかったから、
さすが山深い横川だな、と思ったもんです。
歩くにつれ衛星がなかなか捕まらず、何分もGPSの位置情報が得られなかった時もあったし。

西教寺から飯室谷までの道は「奈良坂」だったけど、
飯室から横川へ通じるこの道は「中尾坂」と名を変える。
中尾坂をGPSだけに頼って歩くのは危険なので、ここを歩く場合は
必ず登山地図やコンパスなどの登山の基本グッズを揃えていって下さい。
もちろん、どこの山を歩くのだってそれらのグッズは必需品だけどね。


静かな山の中に、わたくしの熊鈴の音だけがカランコロンと響く・・・
結局、横川に上がるまで中尾坂では誰にも会うことはなかった。
約1000年の間に元三大師を信仰する熱心な庶民が歩いたこの道を、
わたくしも同じように横川を目指して歩いていく。
そういう「信者RPG」をしたいと思ったからこそ中尾坂を歩くことを選んだんだし、
誰にも会わなかったので静寂の中を1人静かに歩けたのはよかったのですが、
現実のわたくしにはとてもまったりする余裕はありませんでした。

なにしろ、3日目で疲れは溜まっている上に寝不足。
さらにこの日は前日よりも気温が高めでもう昼を回っていた。
駅伝などでちょっと気温が高めだと選手も苦しそうにしてますが、
山登りも同じ。
ま、高めったってせいぜい数度の差なんですが、
冬用ウェアでしかも寒さの厳しい叡山用に整えた装備にはそのわずかな差がこたえる。
そして衛星はなかなか捕まらねえ

それでも途中には道標があったりしたので

叡山3・横川へ10

ルートを外れていないことをはっきり確認できるのだけが救い。
本坂より中尾坂の方が道標の類は多めかもしれませんね。

疲労のせいもあってかとにかく暑かったので、
野球拳のように途中で少しずつウェアを脱ぎながら歩く。
登山地図による不動堂の入口から横川の外れまでの標準コースタイムは1:10。
写真の時間から計ると最終的に10分オーバーしたけど、
ウェアを脱いで休憩したり衛星が捕まらない分地図を見るのに立ち止まったりしてるので、
鈍足なわたくしにしては悪くないペースだったようだけど、
悪条件が重なってたこともあってとにかく体がきつかった。

比高としては飯室からたかだか400mぐらいなんだけど、
結構等高線の詰まってる箇所もあるからな・・・
そういう場所ではかなり精神的にも参っていたので、
せめて確実に高度を上げていることを確認したくてすまほを見ても
そういう時に限って衛星が行方不明で何分も前の高度のままで何の気休めにもならず
確か、横川に近づくほど衛星が捕まえにくかったんだよな。

そうして暑さと体の重さにあえぎながらつづら折りで高度を上げていた頃、
これが出た↓。

叡山3・横川へ11

あ~、ツライ・・・
ちょっとここで休憩しよう。

このあずまやの隣には小さなこれがある↓。

叡山3・横川へ12

叡山3・横川へ13

片膝を立てる輪王座に考え込むポーズ・・・
手は2本しかないけど、如意輪観音様かな。
多くの如意輪観音は6臂で、6本の手のうち1本には意の如く願いを叶える如意宝珠を
持っているようなんだけど、「考える人」になってるのは
どうしたら人々を救うことができるのかと一生懸命考えておられる姿だとされる。

あと、こんなのも地面にあったな↓。

叡山3・横川へ14

ずいぶん立派なものじゃないか~。
あずまやのある場所は小さな削平地になってるので、かつてここかこの付近に
瓦で葺いた建物があったのかもしれないな。

しばしの休憩のあとでまた歩き出す。
ここまでは雪はなかったけど、もう少し高度を上げたあたりからは道に雪が残っていた。

叡山3・横川へ15

ふむ、当初の予定ではもうとっくのとーに横川を見て次に向かってる頃だったけど、
早い時間に歩いてたらもう少し雪も残ってたかもしれないな。
それに、右手の方には空が見えてきているので、稜線が近そうだ。
あともうちょっとの辛抱だ~。
・・・と思いながら稜線を見つつ歩いてたら、すぐ先で稜線へ出そうになった↓。

叡山3・横川へ16

やった!
ゴールか!?
と心の中でバンザイしながら上がっていくと

叡山3・横川へ17

まだ道は続いていた。
しかも、結構雪が残っている。
まあこの程度なら全く問題はないし、ゴールが近いことはわかっていたので
少し元気になってザクザク雪道を歩く。



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最終更新日  2015年06月14日 10時50分11秒


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